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伝説ヤマコウ 炎のレース展望

【ゴールドカップレース 予想】結果的に脚を貯めているのは古性優作だが、タテヨコの動きが冴えているあの男の出番/ヤマコウ展望

2024/10/29 (火) 10:00 25

KEIRINグランプリ二度制覇!“ヤマコウ”の愛称で知られる山口幸二さんの予想コラム。元トップレーサーならではの鋭い読みは必見です。

 京王閣競輪開設75周年記念ゴールドカップレース決勝メンバーが出揃いました。車番、ライン構成は以下の通りです。

⑨新山響平(青森・107期)ー①新田祐大(福島・90期)
③古性優作(大阪・100期)ー⑦南修二(大阪・88期)
②眞杉匠(栃木・113期)ー⑥鈴木竜士(東京・107期)
④小林泰正(群馬・113期)ー⑧木暮安由(群馬・92期)
⑤犬伏湧也(徳島・119期)

 関東地区から4人勝ち上がってラインが4つ、プラス単騎の⑤犬伏となりました。気配の良さを感じるのが⑨新山です。初日特選は前受け、後ろから来る②眞杉を突っ張って⑤眞杉にレースをさせませんでした。9着ではありますが存在感は抜群でした。決勝は1番車に①新田が入ったことでいろんなカードが選べます。ただ、前中団や後中団から攻めるには、他のラインに蓋をされる可能性があるので前受けした方が確実かなと思います。

新山響平(写真提供:チャリ・ロト)

S.⑨① ②⑥ ③⑦ ④⑧ ⑤

 ⑨新山が前受けすると後ろが②眞杉、③古性、④小林、単騎の⑤犬伏になるでしょう。後ろから④小林がレースを動かしに掛かりますが、出られると③古性、②眞杉の順で前に出ますから、初日併された②眞杉は⑨新山を出させたくないでしょう。それは⑨新山も得策ではないので④小林を突っ張ると思います。

  ←②⑥

H.⑨① ③⑦ ④⑧ ⑤

 次は②眞杉の出番ですね。3番手が取れても、③古性がいるので打鐘からの仕掛けは十分あると思います。結果的に脚を貯めているのは③古性なんですよね。いつもレースは③古性を中心に動いている。寬仁親王牌の決勝もそうでした。寺崎(福井・117期)ー脇本(福井・94期)の3番手を回りましたが、他のライン誰もが古性と絡まないようにレースをしている。初日特選も一度突っ張られた②眞杉は③古性のヨコで粘ることなく引きました。それで③古性は労せず新山ラインの後ろが取れて内に潜って1着。二次予選も中釜章成(大阪・113期)の後ろを回ってバックで外に浮く厳しい展開でしたが、うまく④小林泰正のコースを封じました。簡単に勝ったようで要所は押さえて走っています。ただ、今節の動きはイマイチですね。

古性優作(写真提供:チャリ・ロト)

       ←⑤

←②⑥ ③⑦ ④⑧

B.⑨①

・本線
3ー7ー1629

犬伏湧也(写真提供:チャリ・ロト)

 最終ホームで⑨新山が先頭に立っている時、⑤犬伏が単騎でカマシて来たら番手に入っていることもありそうです。初日に18番(ホームカマシ)を見せただけに決勝は警戒されていると思います。

←⑤

H. ⑨① ②⑥ ③⑦ ④⑧


B.⑤ ⑨① ②⑥ ③⑦ ④⑧

・別線
1ー923ー92367

 ①新田は久しぶりのGⅢ参加にも関わらず、タテヨコの動きが冴えています。先行は⑨新山が有力だけに展開をモノにしたいところですね。

新田祐大(写真提供:チャリ・ロト)

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山口幸二

Yamaguchi Kouji

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校62期卒業の元競輪選手。1988年9月に大垣競輪場でデビュー、初勝利。1998年のオールスター競輪で完全優勝、同年のKEIRINグランプリ'98覇者となる。2008年には選手会岐阜支部の支部長に就任し、公務をこなしながらレースに励む。2011年、KEIRINグランプリ2011に出場。大会最年長の43歳で、13年ぶり2度目のグランプリ制覇を果たし、賞金王も獲得した。2012年12月に選手を引退、現在は競輪解説者としてレース解説、コラム執筆など幅広く活動する。父・山口啓は元競輪選手であり、弟の山口富生(68期)、息子の山口聖矢(115期)・山口拳矢(117期)は現役で活躍中。

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