脇本、眞杉は不安だが中国コンビは上昇気配濃厚

　今年も全日本選抜競輪からGI戦線が始まる。去年は古性優作がこのタイトルを皮切りに高松宮記念杯と寛仁親王牌を奪取しGIを3勝。JKAの2023年表彰選手「最優秀選手賞」に輝いた。さて、今年はどうなる？

　もちろんS班が主役を任されるだろうが、落車から復帰する眞杉匠といわき平記念で落車した脇本雄太には未知数の不安材料がある。かたやS班復帰の清水裕友が安定感を増し元気だね。松浦悠士とハイブリッドコンビの連係で全日本選抜をブイブイ言わせるはず。

　また、地元開催を迎えるヤマケンに勢いがねえように思うが、ここに照準を合わせて上昇気流に乗ってもらいたいね。それと、ここにきて深谷知広の走りが変化、いや進化してきた。縦脚に加え、横の動きを取り入れ格段に変わってきたぞ。郡司浩平とタッグを組み南関勢の中核を成せれば、久しぶりに南関のタイトルホルダーが見れるね〜！ 期待したいよ。

下剋上にも期待する　犬伏湧也は力勝負貫ければ

　もろもろ、主役に触れてきたが、まだまだ十分とは言えねえからもう少し。今年も去年以上に自力型が幅を利かせそうだし、ピックアップするベか。

　まずは犬伏湧也が思い浮かぶ。7車立ては小細工なしの力勝負をしてるし、いつタイトルをとっても不思議ではない機動力を備えてるし。全日本選抜でも同じ攻めをやってくることを期待したい。百戦錬磨の強豪相手に一筋縄ではいかないだろうがね。だが、愚直にやり遂げたらタイトルが向こうから転がり込んで来そうな選手だね。

　そして、ナショナルチームを卒業した寺崎浩平に嘉永泰斗、松井宏佑、北井佑季らもいい感じになっているし。このあたりからニューヒーローの誕生なるか！ はたまたS班の中からタイトルホルダーが出るのか？ 今年初っ端のGIはあれこれ詮索して妄想が膨らみ興味は尽きねえ！

初日オレが狙いたいのは10R！ 混戦必至「どこからでも狙える」

　どれを妄想先取りレースとして取り上げようか迷ったが、今回は10Rに決めた。人気は脇本なのか？ いや、ここは激戦模様で「どっからでも狙える」と見るべ。まずは並びの整理をしてから、妄想予想を始めるとする。

　近畿ラインは⑤脇本雄太-③南修二-⑥東口善朋、南関の①松井宏佑-⑦深谷知広に福島の⑧渡部幸訓がマーク、単騎②山口拳矢、九州コンビが④嘉永泰斗-⑨山田庸平の細切れ戦になる。初手のスタートは脇本が取らされ、松井ラインにヤマケンが続き、嘉永は後方から(⇐⑤③⑥・①⑦⑧・②・④⑨)。

　これだと嘉永が切り、松井ラインが叩き主導権を握る。脇本は引いて7番手になる。番手の深谷が抜け出し恵まれ、渡部の流れ込み⑦-⑧にヤマケンの強襲⑦-②、力でまくりあげる脇本へ⑤=⑦を本線としよう。

　妄想展開は「松井が前受け」から。脇本が押さえに出てきたところを突っ張るとして、脇本だって負けじと意地を張り、叩き合いになる。そうなれば嘉永-山田の九州コンビでまくり④=⑨が妄想車券だね。ここもそれなりに人気になるべか？

　それなら一捻り加えよう！コースを突ける渡部と南を入れたボックスで③④⑧⑨の2車単3連単がおもしれえ。着順によってはデカい配当が期待できるぞ！