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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【五稜郭杯争奪戦予想】勢いに乗る野口裕史! 強者相手に押し切るか!? それとも…/決勝レース展望

2021/05/18 (火) 12:00 2

函館競輪場で開催されている「五稜郭杯争奪戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時30分発走予定。


異国情緒あふれる函館競輪場

 函館競輪場は選手に人気の競輪場だ。希望配分をお願いする選手もいる人気の競輪場なんだよね! 函館空港に降り立つとまるで空気が違う。独特の雰囲気は国内にいながらに外国へ来たような、北の大地はそれほど魅力に溢れている。

 その昔、高校3年の夏休みにバイトで貯めた金を懐に、ナナハン駆り、寝袋とテントを積んで北海道一周のツーリングへ出かけた。貧乏ツーリングだったが、初めてお目にかかる雄大な景色に圧倒され、ものすごく面白かったな〜(書けないが、ヤラカシタことも含め)! コロナが終息したら旅打ちをしに行きたいもんだ。

準決勝、柏野の伸びが光っていた

 10Rは鈴木庸之-佐藤慎太郎-菊地圭尚で前受けから、中本がイン切り、窓場千加頼-村上義弘-橋本強で逃げ体勢に入るが…! 窓場に付け入る隙を与えることもなく、鈴木が叩いてしまった。「ラインは家族」と話す佐藤慎太郎、かましの得意な鈴木を逃がすとは「慎太郎マジック」を使ったのか!? あとは後ろを警戒し抜け出すだけになったが、この場面、特筆すべきは中本マークの柏野が鋭く伸び2着に入ったことだ。

柏野の最終の伸びは目を見張るものだった(提供:島尻譲)

 11Rは勝負所で古性優作が前で待ち、小松崎大地が打鐘4コーナーからかまし出切るが、稲川翔が守澤太志を強烈にブロック。その後、稲川は落車し失格。守澤が4番手を確保し、リカバリー3着で決勝戦へ乗った。だが、守澤の弱点が露呈されたか? 捌かれるケースをよく見かけるような…。やや不安を感じてならないが…!

 12Rは野口裕史が押さえ先行でダービー王・松浦悠士を完封する。里帰りで英気を養った野口はバージョンアップしてるようだ。まるで西武園記念の再現VTRを見るような走りっぷり。記念優勝のおかわりがあったりして(^^)v

妄想先取りレース実況! 西武園記念の再現となるかどうか

 決勝の並びは①松浦悠士-④柏野智典の中国コンビ、⑦古性優作-②村上義弘-⑧椎木尾拓哉の近畿トリオ、⑥野口裕史-⑨松谷秀幸の南関タッグ、③守澤太志-⑤佐藤慎太郎の北日本SSコンビ。(①④・⑦②⑧・⑥⑨・③⑤)

 前受けは松浦-柏野、これに守澤-佐藤が続く。この後ろを古性-村上-椎木尾で、後方は野口-松谷の順だろう。古性が野口に合わせて上昇し、3番手を確保。守澤もこの位置は欲しいところなので、もつれる。西武園記念の勢いそのままに野口が逃げて押し切りV。松谷の流れ込みが本線。こんな単純なレースだったらいいが…!

完全優勝に王手をかける野口(提供:島尻譲)

 ツワモノ揃いのメンバーがそれを簡単に許すとは思えない!! 野口が出た瞬間、古性が叩く。なぜなら古性はラインで決めたいという想いが強いだろう。しかも大御所を背負っているため、無言の圧力がのしかかってるに違いない。しかし! さらにその上を松浦が叩いて主導権を獲りにいくだろう。松浦はそこまで読んでいる可能性が高い。最終バックは①④-⑦②⑧-③⑤-⑥⑨で通過するだろう。この展開なら、松浦の番手回り柏野が恵まれる。

準決でも良い動きを見せていた柏野(提供:島尻譲)

 ④柏野-①松浦残りは当然として、②村上と⑤佐藤慎太郎、⑦古性でどう(^^)v ②④⑤⑦のボックス車券もいいかもね‼

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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