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トップトレーナーの”競輪愛”予想

【KEIRINグランプリ予想】近畿ラインの取捨、そして直線絶好の松浦に襲い掛かる選手は誰だ!?

アプリ限定 2023/12/29 (金) 20:00 78

競輪歴40年、競輪を愛してやまない矢作芳人調教師が、立川競輪「KEIRINグランプリ」を大予想!矢作調教師の最終決断は!? レース発走は12月30日(土)16時30分です。

脇本と古性の近畿ラインの仕掛けは遅れる

 近年のグランプリやGIの決勝戦はまずワッキー(脇本)またはワッキー、古性の近畿ラインを買うかどうかを考えなければ予想が進まない。それだけこの2人は人気を集めるし、それだけ強烈な脚力を持っているからだ。結論から言うと、今年は基本的に買わない。単騎3人、特に山口、眞杉の若手たちのトリッキーで俊敏な動きがワッキーを撹乱すると見るからだ。近畿ラインの仕掛けは遅れると考えたい。

脇本雄太(左)と古性優作の近畿ライン(撮影:北山宏一)

 それならば注目は清水ー松浦の中国ラインとなる。記憶に新しい先月始めの防府記念(玉野開催)、この開催で清水は前人未到の地元記念6連覇を成し遂げたが、決勝戦で中四国の4番手を固めたのは実績最上位の松浦だった。この名コンビでは過去に3回グランプリにチャレンジしているが、結果はもちろん爪痕さえ残せていない。むしろ昨年清水がいなかった時の松浦の走りの方が心に深く刻まれている。

 今年は再び2人での挑戦、清水がこのままで良いと思っている訳がない。鐘4角カマシか北日本を行かせての捲りか、いずれにしても清水は動く、展開は松浦に向いてくる。今まで何年間彼を応援し続けているか?! ようやく好機到来と言える。本来ならここ頭の車券で勝負したい。

魔物が住む立川バンクで覚醒した若者が躍動

 だが今年の開催場はグランプリの聖地立川! 平塚や静岡とは全く違う魔物が住む。直線は長く、バンクは重い。直線絶好の松浦に1人の若者が襲いかかる、眞杉匠である。先日の小倉競輪祭決勝、あの強い深谷が後輩の為にメイチ駈けして番手捲り、競輪の常識から言えば優勝は松井宏佑のはずだった。そのレースでしっかり4番手を取り切り、頭まで突き抜けた眞杉の勝負強さと切れ味は完全に覚醒と言わせるだけのもの。◎は迷いなく彼に託す。

今年のグランプリは24歳の眞杉匠に託す(撮影:北山宏一)

 ◎眞杉⚪︎松浦×脇本△佐藤△古性と印を打った。車券は④→③→①②⑤⑥⑨と④→①②⑤⑥⑨→③の10点で大勝負! もちろん心情込みで松浦の頭③→①②④→①②④⑤⑥⑨は押さえておく。

 今年は世界最高賞金レースサウジCを制覇という大きな歓びに始まったが、本業の方はその後、納得行く結果を得られなかった。せめてグランプリ大的中という歓びのエンディングと行きたいものである。

最終の買い目(3連単)

勝負 ④→③→①②⑤⑥⑨、①②⑤⑥⑨→③
押さえ ③→①②④→①②④⑤⑥⑨

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矢作芳人

Yahagi Yoshito

東京都出身。栗東で開業するJRA調教師。父は大井競馬の矢作和人元調教師。東大合格者数日本一の開成中学・高校に入学するも、大学には進学せず競馬界を志す。オーストラリアでの修業の後、JRA競馬学校厩務員課程に入学。厩務員、調教助手を経て、2004年に超難関の調教師試験に合格。翌年厩舎開業。これまで日本ダービー2勝(ディープブリランテ、コントレイル)、米ブリーダーズカップ2勝(ラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌ)、優勝賞金13億6000万円のサウジカップ(パンサラッサ)など国内外のGlを多数勝利。2022年は59勝で通算5度目のリーディングトレーナーに輝いた。日本・世界を代表するトップトレーナーにして、年間365日のうち360日は車券を買うという、底知れぬ競輪愛の持ち主。

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