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太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

【太田りゆの夏休み】プライドかけて挑戦しているのは私一人だけじゃない

2023/09/25 (月) 18:00 30

 netkeirinをご覧のみなさん、今月もこんにちは! 太田りゆです(♪・‎ᴗ・♪)今回は西武園オールスター競輪後の「私のオフ」について、ゆるっと書いてみようと思います。グアムへ旅行に行ったり、ブリヂストンサイクルの工場見学をしたり、とっても充実した“夏休み”になりました。

グアムにて(写真:本人提供)

現地の大男と対決することになった

 まずは3泊4日のグアム旅行の話です。ナショナルチームで戦っている私は国際試合も多く、海外に行く機会がたくさんあります。そんな“海外ばっかり”な私ですが、完全プライベートでの海外は初めてです。

 自転車を持たず海外に行くなんて! スーツケースにトレーニングウェアを入れないなんて! とても不思議な気持ちになりました(笑)。そもそも荷物なさ過ぎ! 大好きな可愛いお洋服と大胆な水着ばっかり持って、いざグアムへ出発しました。

大胆な水着で海を満喫(写真:本人提供)

 グアムに滞在して思ったのは、さすがアメリカ≪自由の国≫ということです。私は自信満々に見られがちなタイプだと思うんですけど、実は普段日本にいるときは脚がムキムキなのも身体が大きいのも気にしちゃっているんです。できることなら“着脱可能な筋肉”にして「必要な時以外は筋肉を冷蔵庫にしまっておきたい」とか思っています。

 でもグアム現地の人達はムッキムキな私がどんなに露出をしていても全肯定。知らない人に「君は何のスポーツ選手なの?」と聞かれたり、(※私まだスポーツ選手だなんて言ってない笑)、「素敵なボディだね!」と声をかけられたり、めちゃくちゃ楽しかったです!

現地のウェルカムモードにテンション上がる(写真:本人提供)

 知らない人にも思いのままフランクに接してくる文化はまさに≪自由の国≫だなって思いました。そんな中、一番わけがわからない展開だったのが、なぜか「オレと腕相撲しようぜ!」って現地の大男に勝負を持ちかけられたことです(笑)。「望むところよ!」と手を握った瞬間、「こんなん勝てっこない!」てくらいの手のデカさ! 勝負は私の負けでした!ってか、私一応女の子だし(((o(゜▽゜)o)))笑笑

 そんなこんなでグアムはとても生きやすい世界でした⸜(◍´꒳`◍)⸝ 世界選手権とオールスターが終わった後にしっかりオフにする時間を作りたかったので、とても良いリフレッシュになりました!

解放感の中すべてが楽しかった(写真:本人提供)

ブリヂストンの工場で感じた“応援の温度”

 さて、話は変わりますが、私の所属チーム「チーム・ブリヂストン・サイクリング」で世界選手権の報告会に行ってきました。ブリヂストンサイクルの本社は実家から本当にすぐそこ!いわゆる「超・地元」。そんなブリヂストンの工場で私が乗る自転車は作られています(◍´꒳`◍)/

世界選手権の報告会(写真:本人提供)

 この日は世界選手権の報告会だけでなく、初めて「工場見学」をさせていただきました! 工場には私の自転車を開発してくれた方たちや私のハンドルを手作業で作り上げてくれた方がいました。直接お会いすることができて本当に嬉しかったです。

ワクワクの工場見学(写真:本人提供)

 私のハンドルは私に合わせた私だけの形なのですが、その“型”があることや、カーボンのシートを少しずつ貼り合わせてきめ細かい手作業によってハンドルが作られていることを初めて知りました。フレームを焼く窯も見ましたね。なんというか私の相棒(自転車)の親に会ったような気分でした。

相棒が生まれていく工程に興味津々(写真:本人提供)

 私が一生懸命に乗っている自転車。その自転車は「この人達が一生懸命に作ってくれた物なんだ」と知り、本当にありがとうございますと心から思いました。製作者の方から『いつも応援しています、太田選手は落車が少ないので私達も嬉しいです』と言ってもらえた時は“応援の温度”を、すごく高い温度を感じました。直接訪問して本当に良い機会になりました。

製作者の応援に大感激した(写真:本人提供)

みんなのプライドが挑戦している

 その工場見学の後にテレビで「鳥人間コンテスト」を見ました。「これ私がやっていることと似ているな」と感じて。表現の仕方がとても難しいけど、『パイロットが一生懸命漕いで飛行距離を目指す』一方で、学校生活のすべてと言ってもいい時間を費やして飛行機を作りあげたパイロットの仲間たちがいます。仲間たちが涙を流しながら応援しているシーンも印象的です。

 私はパイロットで、私を支えてくれる人達にそれぞれの役割があって、私と同じでみんなプライドをかけて戦っている。実際にトラックに出てレースを走るのは自分ひとり。だけど、記録や勝利に挑戦しているのは自分ひとりではない。そんな風に強く感じました。

 フレームやパーツに込められた技術力、ナショナルチームのスタッフ、期待を乗せて応援の声を届けてくれる人たち、みんながいてこその私だなって思う。工場見学を経て、鳥人間コンテストを観て、周囲への感謝・ファンへの感謝を再確認する時間となりました(◍´꒳`◍)ƅ̋

“みんな”がいてこそ(写真:本人提供)

アジア大会ですべてのエネルギーを力に変える

 私は4年に1度のアジア大会に出場するため、今中国にいます。すべてのエネルギーを力に変えて、今できる限りのことを精一杯やってきます! 27日にケイリン、28・29日がスプリントです。帰国予定の次の日が前検日とハードな日程ですが、松戸競輪「第1回オールガールズクラシック(GI)」にも出場予定です! みなさん応援よろしくお願いします⸜(◍´꒳`◍)⸝

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太田りゆ“ノーメイクな私の本音”

太田りゆ

Ota Riyu

埼玉県上尾市出身。112期生のガールズケイリン選手。2017年7月、高松競輪場でレースデビューし、初勝利を飾る。同開催では3連勝を果たし、デビュー場所で完全優勝という快挙を成し遂げる。また日本代表・自転車競技選手としても活躍しており、2019年にはワールドカップに出場し、ケイリン種目で銀メダルを獲得。2020年11月には全日本選手権女子スプリントで優勝。国内外のハイレベルな戦いに華麗なダッシュで挑み続けている。趣味はメイクとファッション、パワーの源はコカ・コーラ。

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