2023/07/22 (土) 08:00 7
昨年の福井記念といえば大雨に見舞われ、準決勝がよもやのレース中止に…! 決勝進出を懸け、勝ち上がりの運命はガラポン抽選に委ねられた。無敵を誇るビッグモンスター脇本雄太だったが、地元記念決勝への道は抽選器に阻まれてしまったっけ! 今シリーズは果たして?
脇本といえば前走のサマーナイト準決勝ではバンクレコードとなる10秒6を叩き出し、決勝でも長い距離を踏み果敢に攻めた。最後は松浦悠士に差され優勝は逃したが、その強さに疑いの余地はねえ。節間も短い今開催はサマーナイトの状態のままに仕上がっているだろう。
その一方でサマーナイトは振るわなかったのが古性優作。しかし、ここまでビッグ2勝の古性のこと、ここ福井では復調してくるに違いない。となれば地元の脇本にとって強い味方になるが、同時に“諸刃の剣”と言える存在になり、最大の敵にもなりえる。近畿の牙城はこのツートップで守り切るはず。言わずもがな優勝候補のツートップだ。ここに“限界は気のせい”とSS班慎太郎さんの参戦。さらに面白さが増す!
「SS班が順当に勝ち上がるシリーズ」に待ったをかけたい強者が多数参戦する。南関の主砲・松井宏佑は強気に攻めるレースを取り戻したようで、このシリーズでは脇本を脅かす存在のひとりになるだろう。ヨシタク、清水裕友、山田庸平、北津留翼らが上位戦線で開催を盛り上げる! このあたりは主力勢ってことになるかね。
妄想車券を狙うには伏兵の存在も要チェックだべ。近況だと109期の佐々木豪が乗れてるぞ! まくりの威力は魅力十分。格上相手でも一泡吹かすシーンが期待できるし、上手く絡めて高配当を狙いたい。そして忘れちゃいけねえのがA級上がり! 地元の上杉嘉槻と高田修汰、立部楓真、下井竜、磯島康祐あたりをピックアップしときますかね! ひょっとするとひょっとする力量を感じるべ。
妄想先取りの初日推奨レースは3Rを狙ってみよう。まずは並びを整理したい。①立部楓真-⑦坂本亮馬-⑧桑原亮の九州ラインに東日本は⑤伊藤慶太郎-②芦澤大輔-④勝瀬卓也、中部ラインは⑨皿屋豊-③坂口晃輔-⑥小嶋敬二の三分戦となっている(⇐①⑦⑧・⑤②④・⑨③⑥)。
初手は立部の前受けから。枠なりで伊藤は中団を取れる。そうなると皿屋が後方で構えるしかねえ。勝負所で皿屋が押さえ、伊藤がその上を叩いて主導権ってことになる。もちろん立部も負けずに仕掛け、伊藤との壮絶なもがき合いになるか。この展開なら皿屋のまくり炸裂で仕方ない。皿屋のアタマからマーク坂口の流れ込みに別線の番手坂本、芦澤が2着候補となり⑨-②③⑦が本線の狙いになるベ!
では妄想先取りは!? スタートを芦澤が取り伊藤が前受けという展開だ。中団は立部になり、皿屋が後方から切り、立部が叩く。名マーカー芦澤に任された伊藤は強引にでも主導権を奪取しにいくはず。立部がこれを察知し伊藤を出させると4番手が確保できる。脚を温存すれば立部のまくりが炸裂だベ。
立部は前走富山の好走で自信をつけているはず。そうなれば坂本の流れ込みに伊藤を使う芦澤が妄想大本線になるよね。伊藤だって出ればしぶとく粘るだろう。①-②⑤⑦が妄想先取りの推奨車券だ! A級の勢いそのままに突っ走る立部を追えば、高配当だって夢じゃねえよ!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。
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