アプリ限定 2023/05/03 (水) 12:00 18
元ガールズケイリン選手・高木真備さんのコラム。第二の人生である動物保護についてと、競輪予想の2部構成でお届けしています。今月は、自身が初めて迎えたという保護犬・ぷーちゃんにまつわるお話と、読者の方からの質問にお答えしました。競輪予想パートでは、日本選手権競輪(GI・平塚)内で行われる「ガールズケイリンコレクション平塚ステージ」の予想をお届けします。記事の後半はアプリ限定での公開になりますので、ぜひアプリをダウンロードして御覧ください。アプリのダウンロード、ご利用は無料です。
こんにちは! 高木真備です。今月は、施設であった嬉しいことをみなさんにお伝えしたいと思います。
私は今、日常生活のお手伝いが必要な方と動物が一緒に生活する施設で働いています。そこには、ぷーちゃんというトイプードルの保護犬がいます。
動物保護施設の方にこんなことを始めたいと相談したところ、紹介してもらったのがぷーちゃんだったんです。「この子にはこのお仕事がぴったりだと思うよ」と仰ってくださりました。
そんなぷーちゃんを通して保護動物のことを知った利用者さんが「私もゆくゆくはそういう動物たちを助けるようなお仕事がしたい」と話してくれたんです。その方は動物が大好きだったけれどなかなか触れ合うことがかなわず、施設でぷーちゃんと出会って、テレビなどで保護動物のことを見聞きして、このように思ってくれたそうです。
自分の身近でこんな風に思う方が現れたのが本当に嬉しかったです。私の目標の一つである「保護動物について知ってもらうこと」はこんな風に広がっていくのかなと、実感することができました。
動物たちが保護されている理由の8割が、高齢者の飼い主の方が亡くなってしまい、面倒を見てくれる人がいなくなるからというデータがあると聞きました。
ぷーちゃんも元々はお年寄りの飼い主さんと暮らしていました。しかし、飼い主さんがお亡くなりになって、親戚の方も引き取れず…という経緯で保護されました。トイプードルだから定期的にトリミングに行かなければいけないのですが、発見されたときは放置されてボロボロだったみたいです…。何より、大好きな飼い主さんと離れ離れになったのがすごく辛かったと思います。
わんちゃんによっては、飼い主さんと離れてしまうのが辛くて、体調を崩してそのまま死んでしまう子もいるんです。保護されてからもストレスでずっとお腹を壊したり…。
最近は動物たちの寿命も延びていて、わんちゃんだと20歳ぐらい、ねこちゃんだと22〜23歳まで生きるのも珍しくないです。60代で子犬や子猫を迎えたとしたら、その子たちが寿命を迎えるのは飼い主さんが80代のとき。自身の体調を気にしながら、動物たちのお世話や介護をするのは難しいかもしれません。
それでも動物を飼ってみたいという方は、子犬や子猫ではなく、大人の保護犬・保護猫を迎える選択もあります。10歳程度の子を引き取れば 60代の方でも面倒を見切れるはず。また、入院や体力の低下でお世話できなくなるなど、万が一の時には面倒を見てもらえるよう、身内で協力してもらえるのかをあらかじめ話し合っておくことも重要です。
「最期まで看取ること」。これは動物を飼う人の義務だと私は思います。わんちゃんやねこちゃんが悲しい思いをしないためにも、動物をお迎えする前に、できる限りの未来予測をして最期まで一緒にいてあげられるのかを考えてみてくださいね。
Q.真備さんは以前に「タワーマンションに住みたい」とおっしゃっていたと記憶していますが、わんちゃんの保護活動をなさっている今はどんなところにお住まいなのですか?
住んでるところはさすがに言えませんよ〜!笑
デビューしたての頃、インタビューなどで「賞金をいっぱいもらったらどうしますか?」とよく聞かれたんです。でも、当時も今もあんまり物欲がなくて。そこで、タワマンに住むことを夢というか…目標にしていたんです。高級な暮らしって楽しそうという気持ちと、虫が嫌いだったので。高層ビルの上の方に住めば虫が来ないよって教えてもらって(笑)。
選手をやってる間は、練習とレースに追われてあっという間に時が過ぎて、高級マンションで楽しく…なんて余裕はなかったです。あんまり都内に住んじゃうと、競輪場が近くにないというのもありました。結局タワマンに引っ越すこともなく、選手を引退することになりました。
あの頃は競輪で一番になりたいという気持ちが強かったから、お金をもらって何かをしたいという目標はなくて。でも、競輪の世界で夢をかなえた今、次の世界でやりたいことがはっきりしました。それが、動物の保護のこと。自分自身がタワマンに住みたいというよりも、動物保護につながる施設を作りたいという気持ちが強くなりました。
タワマンに住まなかったおかげもあって(笑)、現役時代に貯金ができ、ひとつめの施設をつくることができました。これからどんどん広げていきたいという構想はたくさんあるけれど、気持ちだけでは実現できない部分があることも社会に出て知ったので、今度は頑張って働いて、その分のお金を貯金して、自分が思い描いている施設を増やしていきたい。これが、私の今の目標です。
前回のコラムで質問を送ってくれたみなさん、ありがとうございます。今回のコラムを読んで気になったことや、その他のことも、気軽に質問してくださいね!※真備さんへの質問はコラムの最後のリンクボタンから募集しております! ぜひ、アプリをダウンロードして質問をお送りください!
車番 | 選手名 |
---|---|
1 | 小林優香(29歳・福岡=106期) |
2 | 石井寛子(37歳・東京=104期) |
3 | 久米詩(23歳・静岡=116期) |
4 | 柳原真緒(25歳・福井=114期) |
5 | 山原さくら(30歳・高知=104期) |
6 | 野口諭実可(30歳・大分=102期) |
7 | 奥井迪(41歳・東京=106期) |
小林選手と柳原選手の捲り合戦に期待します! 4コーナーまで踏み合い、どちらが最後伸びるのか…という激しい捲り合いになると予想。
その時の3着には、位置取りに専念できる石井選手、自在になんでもできる久米選手、捲り合いに参戦することも追走もできる山原選手。
あとは、私的に今回のコレクションで楽しみ&注目しているのが野口選手です!
初めての大舞台で力を発揮できるかどうかが鍵になりそうですが、車間ギリギリで付いていける追走技術は本当にすごいと感じています。
柳原選手か小林選手の捲りに乗っていければ…!と思い、注目しています!
マキビの買い目!
1=4-235
14-26-14
netkeirinでは、高木真備さんへの質問を募集中です。動物保護活動はもちろん、真備さん本人についてでも、みなさんの知りたいことを教えてください。
回答はコラム内で行いますので、楽しみにしていてください! ご応募お待ちしております。
※ご注意
・すべての質問にはお答えできない場合がございます。あらかじめご了承ください。
・ご質問はnetkeirinの質問フォームのみで承ります。ご本人のSNSなどへご連絡した場合、採用できかねますのでご注意ください。
高木真備
Takagi Makibi
元ガールズケイリン選手(106期)。2014年に奈良競輪場でデビューし、玉野競輪場で初優勝する。2016年のガールズケイリンコレクションでファン投票1位を獲得して、優勝。同年末にガールズグランプリ初出場を果たす。2020年には、特別競輪ガールズケイリンフェスティバル(いわき平)で完全優勝し、同年のガールズケイリンコレクション(伊東)も優勝した。ガールズケイリングランプリ2021で悲願の優勝を果たし、2022年4月に引退。現在は動物保護活動をしている。