2023/03/29 (水) 12:00 6
玉野競輪場で開催されている「瀬戸の王子杯争奪戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は16時40分発走予定。
ウィナーズカップ優勝で松浦悠士が復活を遂げた。おめでとうございます。普通なら北日本の二段駆けに期待し、そこからが大方の見解になるだろうが…。松浦は初手から古性優作、脇本雄太の近畿コンビを追う。古性の動きのよさを評価し、勝負どころを逃さず仕掛ける。そこにチャンスありと読みここに的を絞ったのだろう。この開催は判断力と流れを掴みリズムを取り戻した松浦が主役に!
余談だが、WBC決勝戦は侍ジャパンがメジャーリーガーのスター軍団を擁したアメリカを下し世界一奪還(^^)v。決戦前のロッカールームで大谷翔平がチームメイトに鼓舞するコメントにはやられた…。オレを含め、きっと見ていた人たちは、心をギュっと鷲掴みにされただろう。今回WBCの選手たちやファンのSNSなどで発信した内容は、まさにリスペクトタイフーンだった! 久しく忘れていた清々しさに満たされ心は幸せ満タン…。
さて、ナショナルチームの山崎賢人に太田海也が参戦してきたが、山崎は精細を欠き、太田は力任せの豪快な走りで結果を残す。両者の明暗がクッキリと分かれた。復活となった? 松浦悠士も「チグハグな走りが目立ち大丈夫か?」とやや不安の面持ちが…!
10Rは新田祐大がくせ者森田優弥に翻弄される。勝負どころで佐藤幸治が逃げ荒井崇博が森田優弥に合わせバンマク。荒井が押しきりベテラン健在をアピール。新田は仕掛けるが伸びず、町田太我は後手を踏みあえなく敗退。
11Rは太田海也が前受けから。三谷竜生がダッシュよく叩き、坂井洋がここに続き太田包囲網が敷かれた。太田の連日の走りをみればこの作戦しかねーのかも! 三谷がそのまま逃げ坂井が先まくりで(佐藤)慎太郎さんとワンツー。太田がへばり付き3着。
12Rは松浦が位置取り上手く逃げる上田尭弥の3番手からまくり、渡邉雄太は後方から仕掛け松浦を捉え切った。松浦のデキはいかがか?
決勝戦の並びから。
⑥太田海也-①松浦悠士-⑨荒井崇博、③慎太郎さん、関東は④森田優弥-⑦坂井洋-②吉澤純平、⑤渡邉雄太-⑧小原太樹の南関コンビ(⇐⑥①⑨・③・④⑦②・⑤⑧)。
初手は松浦がスタートを決め太田が前受けから。慎太郎さんはここへ。勝負どころで外枠渡邉が切りに行くが、太田が突っ張りそのまま後退ってことになる。松浦が森田に合わせバンマク荒井とのゴール勝負①=⑨。ここにコースを見極め突っ込む慎太郎さんで①=③。太田の残り①⑥ここが大本線。
妄想先取りは…! 関東勢がスタートを決めると、くせ者森田は突っ張り先行ってことは? いやいや、太田が押さえれば番手に飛びつく狙いでは!Σ(-□-;)
横の当りが強い森田のこと、松浦も抵抗するが捌かれる。ってことは太田の逃げ切りVの⑥④、森田の脚が削られ坂井の強襲⑥=⑦、ここに脚を溜めまくる渡邉⑤⑥、小原の流れ込み⑤⑧を妄想先取りの結論とする。
そうそう、久しぶりに来た玉野競輪場の変貌にブッタマゲ! 聞きしにまさる豪華さだ! 相変わらず瀬戸内海の景色は車券をやられても癒される(^^)v
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。