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山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

【全日本選抜競輪予想】リニューアル初回から的中!展開や調子から「買えるヨーロッパ」2選手を紹介

2023/02/26 (日) 10:00 1

GI開催特別コラム「山田裕仁の一発逆転!波乱注意報」がリニューアル。2023年からは”今日のヨーロッパ(468)”と題し、4番車、6番車、8番車の中から注目選手を紹介します。

ヨーロッパ(468)とは?
 競輪では各レースにおける「能力的にやや見劣る選手」「競走得点の低い選手」が、4番、6番、8番に入ることが多いことから、ひとくくりにしてこのように呼ばれています。とはいえ、展開やデキ次第では上位への食い込みが十分に可能。その場合には高配当も期待できます。そんなヨーロッパの中から、とくに好走&激走が期待できそうな選手と推奨理由について解説します。

【予想レース①】
高知4R 読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI) S級選抜
①井上昌己(86期=長崎・43歳)
②長島大介(96期=栃木・33歳)
③椎木尾拓哉(93期=和歌山・37歳)
④内藤宣彦(67期=秋田・51歳)
⑤佐々木悠葵(115期=群馬・27歳)
⑥柴崎淳(91期=三重・36歳)
⑦瓜生崇智(109期=熊本・28歳)
⑧坂本貴史(94期=青森・34歳)
⑨嘉永泰斗(113期=熊本・24歳)

【並び予想】
←⑨⑦①(九州)⑤②(関東)⑥③(中近)⑧④(北日本)

【注目のヨーロッパ】
④内藤宣彦

内藤宣彦(撮影:島尻譲)

 ここは、⑨嘉永泰が先頭を任された九州ラインが人気の中心。主導権を争いそうな⑤佐々木悠が先頭の関東ラインも、ソコソコ人気を集めそうだ。⑨嘉永泰がすんなり逃げるような展開になれば順当決着が濃厚だが、そうはさせじと⑤佐々木悠は張り合うはず。その結果、前がもつれる展開となるケースが十分に考えられる。じつはけっこう波乱含みなのではないか…というのが、個人的な印象である。

 そこで注目したのが、北日本ラインの番手を回る④内藤宣。さすがに1着までは厳しいだろうが、勝負どころでうまくコースを選んでの2〜3着ならば、あって不思議のないレースといえる。

 前がもがき合いにでもなればしめたもので、後方から捲る⑧坂本貴にスピードをもらっての激走で、観衆をアッと言わせるかも。当然、⑧坂本貴を狙う手もあるわけだが、ここは配当が大きくハネる④内藤宣のほうを、あえて狙ってみたい。

 展開をついての台頭が期待できるという意味では、⑥柴崎淳も侮れない。つまり、ここはすべてのヨーロッパに可能性があるということだ。「ヨーロッパに注目する」というテーマにぴったりの一戦で、買い方次第では超高配当まで狙えそう。ここで推奨するのは「④内藤宣の2〜3着付け」だが、そこに⑧坂本貴や⑥柴崎淳を絡めるという、超アグレッシブな攻め方をしてみるのも面白そうである。

【予想レース②】
高知6R 読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI) S級選抜
①三谷将太(92期=奈良・37歳)
②岡村潤(86期=静岡・41歳)
③永澤剛(91期=青森・37歳)
④新山将史(98期=青森・32歳)
⑤谷口遼平(103期=三重・29歳)
⑥根田空史(94期=千葉・34歳)
⑦菅田壱道(91期=宮城・36歳)
⑧高原仁志(85期=徳島・42歳)
⑨和田真久留(99期=神奈川・31歳)

【並び予想】
←⑤①⑧(混成)⑥⑨②(南関東)⑦③④(北日本)

【注目のヨーロッパ】
⑥根田空史

根田空史(撮影:島尻譲)

 北日本ラインの先頭で、ここも人気を集めそうな⑦菅田壱。しかし、前節の前橋FI決勝戦に続いてこのシリーズでも2日目に落車しており、そのダメージがまだ残っているように感じた。3日目は先行ライン3番手からのレースで2着にきて「落車のダメージはない」ともコメントしていたが、今回は自力勝負。後方から捲るも不発…といった結果となってもおかしくないと思われる。

 それとは対照的に、かなりデキがよさそうなのが⑤谷口遼。勝ち上がりの過程であれば積極的に主導権を奪いにくるだろうが、混成ラインとなったここは、走りを変えてくる可能性がある。車番を考えると、なんだかんだで⑤谷口遼が逃げる確率が高くはあるのだが、自分だけが届くような捲りで勝負したいという思いが根底にあるはず。これまでのような積極的なレースをするかどうかは、微妙なところだ。

 誰かに主導権を取らせたい…と⑤谷口遼や⑦菅田壱が逡巡するような展開になれば、その間隙をついて一気にカマシた⑥根田空が、そのまま最後まで粘りきれるかも。3日目には後方からの捲り追い込みで1着をとっているように、調子はけっして悪くない。番手の⑨和田真には差されるかもしれないが、このメンバーならば、その場合でも悪くない配当を手にすることができそうである。

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山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

山田裕仁

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校第61期卒。KEIRINグランプリ97年、2002年、2003年を制覇するなど、競輪界を代表する選手として圧倒的な存在感を示す。2002年には年間獲得賞金額2憶4434万8500円を記録し、最高記録を達成。2018年に三谷竜生選手に破られるまで、長らく最高記録を保持した。年間賞金王2回、通算成績2110戦612勝。netkeirinでは当コラムのほかに、グレードレースを総括する「山田裕仁のスゴいレース回顧」も担当。

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