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山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

【全日本選抜競輪予想】今日の注目は高知7レースと8レース!展開や調子から「買えるヨーロッパ」3選手を紹介

2023/02/25 (土) 10:00 5

GI開催特別コラム「山田裕仁の一発逆転!波乱注意報」がリニューアル。2023年からは”今日のヨーロッパ(468)”と題し、4番車、6番車、8番車に入った選手の中から、注目選手を紹介します。

ヨーロッパ(468)とは?
 競輪では各レースにおける「能力的にやや見劣る選手」「競走得点の低い選手」が、4番、6番、8番に入ることが多いことから、ひとくくりにしてこのように呼ばれています。とはいえ、展開やデキ次第では上位への食い込みが十分に可能。その場合には高配当も期待できます。そんなヨーロッパの中から、とくに好走&激走が期待できそうな選手と推奨理由について解説します。

【予想レース①】
高知7R 読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI) S級特選
①園田匠(87期=福岡・41歳)
②杉森輝大(103期=茨城・40歳)
③和田真久留(99期=神奈川・31歳)
④岡村潤(86期=静岡・41歳)
⑤小川勇介(90期=福岡・38歳)
⑥久木原洋(97期=埼玉・38歳)
⑦福田知也(88期=神奈川・40歳)
⑧山田英明(89期=佐賀・39歳)
⑨佐々木悠葵(115期=群馬・27歳)

【並び予想】
←⑨⑥②(関東)⑧⑤①(九州)③⑦④(南関東)

【注目のヨーロッパ】
⑥久木原洋
⑧山田英明

左・久木原洋(提供:JKA)と山田英明(撮影:島尻譲)

 ここは、狙えるヨーロッパが⑥⑧と2車も存在するレース。そしてうまくハマれば、この両者がどちらも車券に絡む可能性がある。主導権を奪うのはおそらく関東ライン先頭の⑨佐々木で、その番手を回る⑥久木原は絶好の展開に。500mバンクにしては前が残りやすい高知だが、⑨佐々木のデキがそういいとも思えない。ならば、直線で⑥久木原が差しての⑥→⑨を積極的に狙っていきたいところだ。

 主導権を奪うであろう⑨佐々木のデキがあまりよくないのだから、中団から捲りそうな⑧山田英に展開が向くケースも十分に考えられる。よりアグレッシブに穴を狙っていくならば、こちらを重視する手もありそうだ。ここは関東ラインや、層の厚い南関東ラインのほうが人気になりそうだが、実際は人気ほどの力差はないはず。車番的な有利さのある九州ラインが、前受けから突っ張ってのイン粘り…といった結果もあり得る一戦である。

 最高形は、主導権を奪って逃げた⑨佐々木を番手の⑥久木原が差したところに、捲った⑧山田英が外から飛んでくるカタチの⑥→⑧や⑧→⑥。ここから流す3連単はもちろん、2車単でもかなりの配当が期待できるはずなので、ちょっとだけでも押さえておくのをオススメしたい。

【予想レース②】
高知8R 読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI) S級特選
①武藤龍生(98期=埼玉・31歳)
②野田源一(81期=福岡・44歳)
③村上博幸(86期=京都・43歳)
④嘉永泰斗(113期=熊本・24歳)
⑤大塚健一郎(82期=大分・45歳)
⑥木暮安由(92期=群馬・38歳)
⑦荒井崇博(82期=長崎・44歳)
⑧阿竹智史(90期=徳島・40歳)
⑨吉田有希(119期=茨城・21歳)

【並び予想】
←⑨①⑥(関東)②(単騎)⑧③(混成)④⑦⑤(九州)

【注目のヨーロッパ】
④嘉永泰斗

嘉永泰斗(撮影:島尻譲)

 一応は三分戦だが、⑧阿竹智がこの相手に自力勝負を挑むとは思えないので、実際は二分戦のようなもの。主導権を争うのは、関東ライン先頭の⑨吉田有と、九州ラインを任された④嘉永泰だ。より積極的に逃げそうなのは⑨吉田有のほうだが、⑦荒井崇が番手につく④嘉永泰が、緩んだところで一気にカマシて先手を奪いにいくケースもありそう。このあたりは、レースの流れ次第だろう。

 人気の中心は、主導権を奪って逃げる⑨吉田有と、その番手を回る①武藤龍。しかし、⑨吉田有のデキがどうも思わしくない。前節の立川が「準決勝で大敗して途中欠場」という結果だったのだが、そこからの立て直しがうまくいかなった印象を受けた。負け戦で相手関係が楽になるとはいえ、出場選手全体のレベルが高い特別競輪だけに、過信は禁物。ここは、④嘉永泰のほうを上に取りたい。

 勝ち上がりではない「負け戦」だけに、④嘉永泰が勝ちにいくレースをしそうだ…というのも、推奨する理由のひとつ。直線で⑦荒井崇に差されない捲りを打つと踏んで、アタマは④嘉永泰に決め打ちたい。当然ながら本線は④→⑦で、もう1点押さえるならば①武藤龍を相手に取った④→①か。極端に荒れるケースは考えづらいので、点数を絞って妙味のある配当を狙いにいくような買い方がいいと思われる。

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山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

山田裕仁

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校第61期卒。KEIRINグランプリ97年、2002年、2003年を制覇するなど、競輪界を代表する選手として圧倒的な存在感を示す。2002年には年間獲得賞金額2憶4434万8500円を記録し、最高記録を達成。2018年に三谷竜生選手に破られるまで、長らく最高記録を保持した。年間賞金王2回、通算成績2110戦612勝。netkeirinでは当コラムのほかに、グレードレースを総括する「山田裕仁のスゴいレース回顧」も担当。

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