閉じる
山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

【KEIRINグランプリシリーズ予想】GPの資金稼ぎは8レース!波乱を起こす薩摩男児のチェスト差し/山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

2022/12/29 (木) 23:30 13

KEIRINグランプリを3度優勝、輪界のレジェンドであり解説者として活躍中の山田裕仁さんが、平塚GPシリーズから穴レースを厳選予想。今回の対象レースは平塚8R「S級特選」。発走は14時25分です。

【予想レース】
平塚8R KEIRINグランプリ2022(GP)シリーズ戦 S級特選

①和田真久留(99期=神奈川・31歳)
②山岸佳太(107期=茨城・33歳)
③中川誠一郎(85期=熊本・43歳)
④大塚英伸(82期=静岡・44歳)
⑤佐藤和也(95期=青森・43歳)
⑥上吹越俊一(99期=鹿児島・45歳)
⑦雨谷一樹(96期=栃木・32歳)
⑧原田亮太(115期=千葉・26歳)
⑨真崎新太郎(85期=栃木・44歳)

【初手・並び予想】
←⑧①④(南関東)②⑦⑨(関東)③⑥(九州)⑤(単騎)

捲る③中川誠の番手から⑥上吹越が伸びる!

 KEIRINグランプリ(GP)を存分に楽しむためにも、それまでに財布の中身を少しでも厚くしておきたいところ。それが狙えそうなのが第8Rの特選で、おそらくここは、準決勝で敗れた①和田真が人気の中心となることだろう。準決勝は前を援護した結果、捌かれて連係を外してしまい5着という結果。本人的にも不本意なレース内容だったはずで、地元の意地をかけて捲土重来を期するはずだ。

 その前を走る⑧原田亮は、明日も積極的にバックを取るレースを仕掛けてくるはず。前受けからいったん引いてのカマシ先行も考えられるが、前受けから突っ張る可能性のほうが高いと考えている。そして、多少キツい展開になったとしても、ラインから1着を出す走りに徹しそう。そうなると①和田真はもちろん、南関東ライン3番手を固める④大塚英にも展開が向きそうである。

 しかし、中団に構える関東ラインも黙ってはいない。

 その先頭を任されたのは②山岸佳で、そもそもの能力や実績は、ここでは「格上」といえる。決勝戦への勝ち上がりこそ逃したが、初日、2日目ともに悪くない動きをみせており、デキは上々。こちらが一気の脚で捲りきって、最後の直線では番手の⑦雨谷一とセットで抜け出すケースも、ここは十分に考えられる。

 2車となった九州勢は、③中川誠が先頭で番手に⑥上吹越。③中川誠は2日目の選抜で後方から豪快に捲るレースで1着をとったが、展開がハマった感もあり、そこまで調子がいいという印象はない。ここも後方から一気に捲るレースを仕掛けてくるはずで、展開も向きそうではあるのだが、今回の相手で2日目と同様にいくかどうかは微妙なところ。ある程度のところまでは捲れても、そこからの「ひと押し」を欠きそうなイメージだ。

 そこで目をつけたのが、③中川誠の番手を走る⑥上吹越。4着、3着と着順はパッとしないが、いずれも単騎勝負でいい伸びをみせてのもので、内容はけっして悪くない。前が少しもつれる展開にでもなれば、捲る③中川誠にスピードをもらっての上位食い込みが期待できそうな雰囲気。さすがに1着まで突き抜けるのは厳しいだろうが、2着や3着の穴候補として考えるならば、かなり魅力的である。

 ③中川誠は「捲るも届かず」という想定なので、九州勢ではなく⑥上吹越「だけ」を狙うカタチ。主導権を奪いそうな南関東ラインよりも、中団から捲る関東ラインのほうが優勢とみているので、そこに⑥上吹越が絡んで高配当になるパターンを本線に設定する。単騎でうまく立ち回れそうな⑤佐藤和も、3着候補としては拾っておくべき存在。うまくハマれば、かなりの高配当まで狙えるフォーカスだ。

 とはいえ、南関東ラインを完全に無視するわけにもいかない。リターンの大きさを考えると、①和田真と④大塚英が抜け出したところに、外から⑥上吹越が飛んでくるパターンも押さえたほうがベターだろう。本線、押さえの両方を足しても3連単24点なので、当たれば大幅プラスは確実。オッズを確認しつつ資金配分にうまくメリハリをつければ、さらに美味しい車券となることだろう。

【本線】
②⑦→⑥→①②④⑤⑦⑨(10点)
②⑦→②⑦→⑥(2点)

【押さえ】
①④→⑥→①②④⑤⑦(8点)
①④→①②④→⑥(4点)

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

山田裕仁

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校第61期卒。KEIRINグランプリ97年、2002年、2003年を制覇するなど、競輪界を代表する選手として圧倒的な存在感を示す。2002年には年間獲得賞金額2憶4434万8500円を記録し、最高記録を達成。2018年に三谷竜生選手に破られるまで、長らく最高記録を保持した。年間賞金王2回、通算成績2110戦612勝。netkeirinでは当コラムのほかに、グレードレースを総括する「山田裕仁のスゴいレース回顧」も担当。

閉じる

山田裕仁コラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票