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猪突猛進

【清水裕友コラム】「500バンクは好きなんで」全日本選抜競輪へ焦らず“そのうちに” #15 猪突猛進

2023/02/08 (水) 18:00 32

S級S班復帰を目指す2023年が幕を開けた。好相性の立川記念は決勝進出ならず。それでも下を向いている暇はない。今月は早くも今年最初のGI・全日本選抜競輪が行われる。反撃を狙う清水裕友の近況に迫った。

(撮影:島尻譲)

ーー23年もよろしくお願いします。

 こちらこそ、よろしくお願いします。

ーー昨年末のKEIRINグランプリは見ましたか?

 見ました。

ーー久々に出場せず、外から見るグランプリでした。印象とかありましたか?

 新鮮だった。印象? 人が多いなあってくらい(笑)。

ーー新年の一発目が立川記念なのは変わらないですが、残念ながらグランプリ出場を逃し、例年とは違う年末年始だったと思います。

 ゆっくりと練習できた。それがいつもとは違ったかな。立川の前に初詣にも行けた。

ーー初詣はどちらに?

 防府天満宮です。

ーーおみくじとか…

 引いたけど、なんだったか覚えてない(笑)。大吉だったら持って帰るけど、それ以外はくくるんで。

ーーくくったんですね。

 そう。あ、そっかって感じで、何吉だったのかも覚えてない。

ーー書いてあることは信じる方ですか?

特に(笑)。大吉が出ればええなと思って引くだけ。

(撮影:島尻譲)

ーーさて、23年シーズンが開幕。今年も立川記念からの始動でした。

 初日、2日目は悪くなかった。初日は位置を取るまでは良かったけど、大きい波にふん詰まってしまった。2日目は、初日の反省を踏まえて1着を取れた。

ーー準決勝は9着。北井佑季選手-郡司浩平選手で並んだ強力な神奈川勢が先手を奪い、7番手に置かれてしまいました。

 完全に失敗。あのラインを簡単に駆けさせてしまってはダメ。100回やっても100回全て勝てない形になってしまった。こういうところが、なかなか波に乗っていけない原因なんでしょうね。

ーー最終日はきっちりと1着で締めました。

 とりあえずは良かった。準決勝の躊躇したところだけ。あとはそこそこ走れたかな。いい方向には向かっていると思う。

ーー久しぶりのS級1班での戦いでした。

 特に何かが変わった感じではなかった。二次予選が6Rだったことぐらいかな。S班だと二次予選で6Rを走ることがなかなかないので。その辺くらい。なんだかんだで走るメンバーはそんなに変わらない。

(撮影:島尻譲)

ーー1月の2本目に予定されていた小倉FIは欠場となりました。

 古傷の左手首の痛みが悪化しちゃって…。大事を取って欠場しました。

ーー古傷ですか。

 競輪学校に入る前に落車したときに痛めて…。痛みはずっとあったけど、年々悪くなっている感じがある。普通にやっていればパフォーマンスに影響があるわけではないけど。今回はちょっとケアに専念した。

ーーそれならひと安心です。2月は静岡記念、さらには高知でのGI・全日本選抜があります。静岡記念には間に合いそうですか?

 ケアに充てた時間で体だったり、自転車に乗る以外のトレーニングもやれている。体の使い方とかいろいろと考えて、去年を思えば練習では自分の納得いく感じで乗れている。静岡ではなんとか、GIの前に“やれるな”というのが欲しい。ある程度の感触を掴んでおきたい。

ーー小倉(FI)で7車立てを走る姿も見たかったですが、おあずけですね。

 いずれそのうち(3月)走るので。デビューしたときのチャレンジが7車だったし、記念で7車立ても経験している。当時はなんとも思わなかったけど、今は走ってみないとわからない。レースが変わるんでね。でも基本的にGIは9車だし、9車のイメージで走りたい。

(撮影:島尻譲)

ーー3年前に優勝した全日本選抜も間近に迫っています。今年の舞台は高知。500バンクでのGIを走るのは初めてですね。

 高知は割と成績がいい方だと思う。初めて特別競輪の決勝に乗ったのも高知だった(18年の共同通信社杯)。イメージはいい。500バンクは好きなんで。

ーー優勝した昨年のウィナーズカップも500バンクの宇都宮でしたね。

 ですね。

ーー今年最初のGIはいいイメージで臨めそうですね。現時点で練習の感触などはどうですか?

 しっかりそこに向けて練習をやれている。体の動きとかも意識してやれてる。脚力どうこうだけじゃなく、それ以外の部分でも。

ーーどういった点がポイントになりそうですか?

 とにかく、やれる感覚が芽生えてくれれば。気持ちでだいぶ変わってくるんで。ダメなときは何をしてもダメというネガティブな感じになっちゃう。気持ちがのってると、何も考えなくてもいい結果が出たりするんで。いいときの気流に乗りたい。

ーーなかなか来ないですか?

 この1着がきっかけになるっていうのがなかなかない。まぁでも、こんなもんかなって思ってる。悪いときは悪いで。もどかしさは当然あるけど。

ーーS班に戻りたいという焦りはなさそうですね。

 焦ったところで戻れるわけではないし。この4年、目先のことばかり見て成長できてない。グランプリ、グランプリと思っても、同じことの繰り返し。GIを取りたい気持ちはもちろんあるけど、そのうちに結果が出ればいいかな。自分を見直すいい機会だと思う。いろいろと見直しながら、ですね。反撃はしたいけど、リズムが良くなってきたら、そのうちに、ですかね。

(撮影:島尻譲)

ーー今年も脇本雄太選手ら、S級S班が猛威を振るっています。

 そこだけ見ても仕方ないし、そうやって自分のペースを乱したくない。人どうこうじゃなくて自分が。マイペースにやりたい。

ーー防府競輪場のスタンド改修が始まったと思います。練習で何か変化はありますか?

 今はホームスタンドに足場が組まれていて、凄い新鮮ですね。入ってくる風の逃げ場がなくなって、風がちょっとキツい感じになってる。まぁもともと風は苦にしないんで。

ーー音はどうですか?

音はするけど、集中していれば気にならないですね。

清水裕友の「そのとき」が来るまでファンは待っている(撮影:島尻譲)

(取材・構成=netkeirin編集部)

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清水裕友

Hiroto Shimizu

清水裕友(しみずひろと)。山口県防府市出身。105期。日本競輪選手会山口支部所属。師匠は國村洋。ビックレースはGI「読売新聞社杯全日本選抜競輪」(2020年)、GII「サマーナイトフェスティバル」(2020年)、GII「ウィナーズカップ」(2021年)。

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