2022/06/28 (火) 12:00 5
久留米競輪場で開催されている「中野カップレース(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は16時35分発走予定。
高松宮記念杯の優勝は地元を背負って立った古性優作の頭上に輝いた! そこにたどり着くまでのドラマに感動したのは近畿のファンだけではないはず。初日特選は野原雅也が男気先行で白虎賞へ導き、白虎賞と準決勝は先輩・岡崎智哉が気持ちを前面に出す逃げを打ち決勝戦へ乗せた。
地元を含め近畿のすべての思いを背負い挑んだ決勝戦。ブレる素振りなく、終始福島勢を追いドンピシャのタイミングでまくりV! 解説の井上薫さんの目にもうっすら光るモノが…! 絵に描いたような浪花節は、昭和生まれに限らずたまらんドラマだったよ! また、競輪は力勝負だって魅力ってもんだ。久留米記念にはどんなドラマが待ち受けているのか…!
準決勝10Rは連日ケタ違いのタイムで駆け抜けた北津留翼が大本命だった。レースはいつも通り前受けから。門田凌が切り岡崎智哉が逃げる! 北津留は7番手に下げまくるが、岡崎の掛かりが良く番手岡本総が抜け出す。北津留だから2着に届いたが、他の選手ではどうだったか? 北津留ラインを追った渡邉一成が外伸び3着。これも渡邉ならではの走りだったね!
11Rは山根将太を目標にするSS班の清水裕友が人気の中心だったが…! 竹内雄作が前を取り中団は山根ライン。阿部将大が勝負どころで山根を押さえ込む。ヨコに自信ある阿部ならではの戦略! 4角一気に仕掛け伊藤旭が差し切り117期コンビのワンツー。清水は山根と共倒れ。12Rは郡司浩平の貫禄勝ち。全く隙なし。
さて決勝戦だが、ここまでの勝ち上がりをみても郡司浩平でどうしょうもねーよね! 単騎でも優勝の文字は郡司浩平になる! ってことでまずは並びから。
九州が結束で⑤阿部将大-⑦伊藤颯馬-①北津留翼-⑧伊藤旭、②郡司浩平は単騎、⑨渡邉一成-③成田和也の北日本コンビに④竹内雄作-⑥岡本総の中部タッグとなっている(⇐⑤⑦①⑧・②・⑨③・④⑥)。
この並びなら九州勢の前受けからだろう! 前を任された阿部が突っ張り主導権。番手伊藤颯馬がバンマクを打ち、すんなり北津留が抜け出して郡司浩平とのゴール勝負②=①が本線だよね! 渡邉に乗り突っ込む成田で②③くれーか。果たして郡司浩平に死角はあるのか?
苦しいがフル回転で妄想を捻ってみるが(~_~)! 九州連係が決まって郡司浩平が不発の北津留Vか…? Σ(゜Д゜)まてまて、待てよ…! スーパーウルトラ妄想が閃いたぞ…!
竹内が突っ張られたとして、第2弾で渡邉がカマシていく。これは阿部に突っ張られるが、そのタイミングで成田が黙ってるはずがねー! 成田なら九州3番手の北津留のところに降りる事ぐらい雑作もねーことだぞ! 北都留の位置を取り、そこに渡邉を迎え入れる。この時郡司も後手を踏むことになる! となれば⑤⑦⑨③②の形で伊藤颯馬がバンマクとなり、渡邉の抜け出しVが見える(^o^) ただここは手広く行こうじゃねえか! ②③⑦⑨ボックスを最終妄想の〆にするべー!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。