閉じる
山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

【高松宮記念杯競輪予想】ここは地元の近畿や人気の九州の評価を下げるのが正解!/山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

2022/06/18 (土) 21:59 2

GI週特別コラム「山田裕仁の一発逆転!波乱注意報」では、輪界のレジェンドであり解説者として活躍中の山田裕仁さんが、GI開催の中から穴レースを厳選予想。第4回は人気を集めそうなラインが不安を抱える岸和田競輪7R・S級特選です。

【予想レース】
6月19日(日) 岸和田競輪7R 高松宮記念杯競輪(GI)S級特選

①南修二(88期=大阪・40歳)
②和田圭(92期=宮城・36歳)
③井上昌己(86期=長崎・42歳)
④山田久徳(93期=京都・34歳)
⑤野原雅也(103期=福井・28歳)
⑥吉田有希(119期=茨城・20歳)
⑦中川誠一郎(85期=熊本・43歳)
⑧小原太樹(95期=神奈川・33歳)
⑨杉森輝大(103期=茨城・39歳)

【並び予想】
←⑦③(九州)⑧(単騎)⑤④①(近畿)⑥⑨②(混成)

信頼度は高くない九州ライン、地元近畿ラインも気合いは入るはずだが…

近畿ラインを引っ張る野原だが調子はイマイチ(撮影:島尻譲)

 いかにも混戦模様の一戦で、どこから入るかもかなり悩ましい。シリーズを通して逃げ切りが少ないというのもあり、ここは実績上位で捲りにいく可能性も高そうな、⑦中川が先頭の九州ラインが人気を集めそうだ。しかし、⑤野原と⑥吉田が前でもがき合う展開にでもなれば話は別だが、人気ほどに信頼度が高いとはいえない。それどころか、人気になるならばここを「消し」で勝負したほうが面白いはずだ。

 このレースを難しくしている理由のひとつが、近畿ラインの先頭を任された⑤野原の調子がイマイチなこと。地元である近畿勢としてここでぶざまな走りはできないが、このシリーズでの内容はハッキリと冴えない。近畿ラインから1着を出すためにもここは積極的に仕掛けてくるだろうが、それでも好勝負に持ち込むのは難しそう。番手を回る④山田が上位に食い込むケースは考えられるが、⑤野原自身の好走は期待薄だろう。

 となれば、ここは主導権を奪いにいきそうな⑥吉田が先頭を務める、関東勢を重視するのが正解となるはず。

二次予選では9着に終わった⑥吉田だが、初日の東日本一次予選や土曜日の選抜戦ではいいスピードをみせて2着に好走と、ポテンシャルの高さを発揮していた。調子もなかなかよさそうで、かかりのいい逃げで後続の捲りを封殺できる可能性が十分にあるはずだ。

 この流れで展開が向くのは言うまでもなく、⑥吉田の番手を回る⑨杉森。こちらもデキはなかなかよさそうで、後続の仕掛けに合わせての番手捲りで押し切れるとみた。人気となりそうな九州ラインを「消し」勝負したうえで、⑨杉森の1着固定で流す買い目ならば、スジで決まっても悪くない配当になるはず。同様に、スジ違いとなる④山田との組み合わせも、おそらく妙味は十分だろう。

 ⑤野原が想像以上に頑張った場合には、④山田の1着から相手が紛れるような展開となるケースも考えられるが、その場合でも相手で重視すべきは⑥⑨②の3車。九州ラインや、単騎の⑧小原はかなり割り引いて考えたほうがいいはずだ。

【推奨買い目】
⑨→②④⑥→①②④⑥(9点)

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

山田裕仁

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校第61期卒。KEIRINグランプリ97年、2002年、2003年を制覇するなど、競輪界を代表する選手として圧倒的な存在感を示す。2002年には年間獲得賞金額2憶4434万8500円を記録し、最高記録を達成。2018年に三谷竜生選手に破られるまで、長らく最高記録を保持した。年間賞金王2回、通算成績2110戦612勝。netkeirinでは当コラムのほかに、グレードレースを総括する「山田裕仁のスゴいレース回顧」も担当。

閉じる

山田裕仁コラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票