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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【五稜郭杯争奪戦予想】妄想予想はお手上げ状態! S級S班の上位独占しか見えない! もしも佐々木豪が逃げる展開なら…/決勝レース展望

2022/05/17 (火) 15:20 4

函館競輪場で開催されている「五稜郭杯争奪戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は20時35分発走予定。

緩める気配なしの慎太郎さん

日本選手権競輪決勝2着、今節も緩めることを知らない慎太郎さん(撮影:島尻譲)

 先頃終えた日本選手権競輪を少し振り返る。脇本雄太の走りは連日ジャン発進で前団を飲み込み、強烈な印象を植え付けた。こんなのを見せつけられたら眞杉匠でなくても余裕なんかあるはずない! ジャン前からフルスロットルで逃げ、平原康多が番手まくりの必勝体制の上を脇本雄太が乗り越えV。強いの一言! おめでとうございました。

 さて、SS班を含めトップレーサーたちはダービー6日間の長丁場が終わり、心身ともに鮭の産卵状態でボロボロの状態になったのでは(T-T)? 張り詰めた気持ちを一旦はリセットできたのか? 肉体はマッサージなどを施せばリセットできるが、目に見えないメンタルの疲れが残ってるのでは? などなど悪い癖で老婆心を巡らしちまう…! ナイターで行われる函館記念、オレの想いは杞憂で終わるのか?

 そんな中、オレの懸念を拭い去ったのは45歳の慎太郎さんだ! 初日から厳しい責めで緩める気配を微塵も感じさせねー! むしろ「責めダルマ」に変身したのか、歳を感じるセンサーがねーのか? 「ミスター安定感」は進化を増す一方だな!

果敢に攻めた瓜生崇智が熱かった

 準決勝10Rは菊池岳仁の逃げを使った守澤太志が貫禄勝ち。が、ここで注目は瓜生崇智の走りだ! 九州の先頭を任され前々に果敢に攻めた結果、守澤の後ろを奪取。強気の攻めが功を奏した。11Rは坂本貴史の男気先行で小松崎大地がバンマク、7番手に置かれた清水裕友だったが“SS班の意地”で届いた。12Rは言うに及ばず!

準決勝10R、攻めの姿勢を見せた瓜生崇智(青・4番車)は守澤太志(白・1番車)の後ろを奪った

妄想先取りレース実況! SS上位独占が濃厚なレース! もしも佐々木が逃げるなら…

 決勝戦はSS班“四天王”で上位独占し順当に決まりそうだよね(+_+)! それでも並びから整理してみっか。初手は①小松崎大地-⑨佐藤慎太郎-⑦守澤太志の北日本トリオ、ここに単騎の③郡司浩平、④佐々木豪-②清水裕友-⑧瓜生崇智の西日本勢、最後に⑥山本伸一-⑤稲川翔の近畿コンビという並びだ。(⇐①⑨⑦・③・④②⑧・⑥⑤)

 この並びだと山本が切りに行くが、「北の結束を」と小松崎は突っ張り出させないはず。となれば、中団で脚をためる郡司がまくりV。相手は慎太郎さんに伸び脚鋭い守澤でしょ。ここに佐々木に乗る清水…。終わってみればSS班上位独占でチャンチャン。妄想も何もあったもんじゃないぞ!

郡司浩平は単騎戦だが脚をため捲り上げる絵が浮かぶ(撮影:島尻譲)

 だが! これじゃ読者に申し訳ない! 酔いに任せて『スーパーウルトラ妄想』をひとつだけ。もしも小松崎が逃げなければ、行くのは佐々木しかいねーべ。もちろんそのときは山本が切る! 佐々木を使う清水が恵まれる展開だが、バンマクは脚を使う。この後ろには脚をためる瓜生が…! ゴールは瓜生が差し切る。まさにスーパーウルトラ妄想だんべ。これに山本から切り替える稲川を絡めてボックス車券(②⑤⑧)。うーん、なんだか虚しい妄想になっちゃって、酔いが醒めてきたよ(~_~)

準決勝で強気の姿勢で勝ち上がった瓜生崇智。西日本3番手で勝機を探る(撮影:島尻譲)

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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