東京2020オリンピック自転車競技(トラック)「マディソン」のルール解説と見どころをご紹介します。東京五輪 自転車競技(トラック)マディソンには日本から女子「梶原悠未」「中村妃智」ペアが出場します。(構成=佐藤隼秀)
・マディソンは、2人1組で交代しながら長距離を走る
・道中のトラック通過順位をベースにポイントが加算され、最終的な合計得点を競う
・見どころは、選手交代時に行われる「ハンドスプリング」と呼ばれるチームプレー
マディソンは、1チーム2人で行われる。男子50キロ・女子30キロの距離を、2人1組で自由に交代しながら道中ポイントを稼ぎ、最終的な合計得点で勝敗が決まる。
ポイントが加算される条件は2つ。1つはトラックを10周(1週250m)するごとの通過順位だ。1着には5ポイント、2着に3ポイント、3着に2ポイント、4着に1ポイントが入る。ラスト10周時は通常の2倍のポイントが加算される。
もう1つは周りのチームより1周早く周回することだ。メイン集団から抜け出し、1週回って再び追いつく「ラップ」を成功させると20ポイントが加算される。一気に逆転できるチャンスだが、同時に体力を消耗するため、駆け引きも重要となる。逆に1周遅れるとマイナス20ポイントだ。
マディソンは、2人1組で自由に交代しながら長距離(男子50km、女子30km)を走るレースだ。見どころは交代時に走り終わった選手がパートナーの手を握って投げるように送り出す「ハンドスプリング」。スピードだけでなく交代技術も重要なポイントになる。
日本からは女子のみの出場。中村妃智・梶原悠未ペアがマディソン初のメダルを狙う。2019-20年の全日本選手権マディソンで連覇を飾った2人は勢い充分。技術と戦術を磨き、世界のトップ選手に挑む。
開催日程は、8月6日(金)の15:30〜19:15に女子マディソン決勝と表彰式が、8月7日(土)15:30〜18:25に男子マディソン決勝と表彰式が行われる。
選手名 | 種目 |
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梶原悠未 | 女子マディソン:8月6日 |
中村妃智 | 女子マディソン:8月6日 |