「共同通信社杯競輪」は、若手選手(111期以降)が多く選抜されることから“若手の登竜門”と呼ばれるG2レース。優勝賞金は2,900万円で、「KEIRINグランプリ2025」へ向けて賞金を積み上げたい一戦です。
本記事では、共同通信社杯競輪の売上推移・高配当ランキング・S班選手の成績データを基に、今年の見どころを徹底分析。競輪のファンや予想の参考にもなる注目ポイントをわかりやすく解説します。
2025年の共同通信社杯競輪は、松浦悠士が欠場、眞杉匠が選考漏れとなり、7名のS級S班が参戦となりました。
ますはS班が「共同通信社杯競輪」でどのような戦績を残してきたのか、過去の成績を振り返ります。
優勝 | 2着 | 3着 | 着外 | |
---|---|---|---|---|
古性優作 | 0 | 1 | 0 | 0 |
郡司浩平 | 2 | 0 | 3 | 0 |
脇本雄太 | 0 | 0 | 0 | 2 |
岩本俊介 | 0 | 0 | 0 | 2 |
松浦悠士 (欠場) | 0 | 1 | 0 | 1 |
新山響平 | 0 | 1 | 0 | 1 |
犬伏湧也 | 0 | 0 | 0 | 0 |
清水裕友 | 0 | 1 | 0 | 2 |
眞杉匠 (選考漏れ) | 1 | 0 | 0 | 0 |
2025年のS級S班における「共同通信社杯競輪」での過去成績を振り返ると、選手ごとの傾向が鮮明になります。
まず圧倒的な実績を誇るのが郡司浩平。過去に優勝2回・3着3回と安定して結果を残しており、この大会との相性の良さは群を抜いています。決勝に上がれば確実に表彰台を狙える存在です。
古性優作は2着1回、新山響平と清水裕友もそれぞれ2着経験があり、勝ち切れはしないものの上位争いに絡んできました。特に清水は3度の決勝で2着1回と、実力の高さを感じさせます。
一方で、脇本雄太と岩本俊介は過去2度いずれも着外に終わっており、結果を残せていません。しかし脇本は地元・福井での開催となるだけに、ここでの雪辱と初優勝に懸ける思いは強いはずです。犬伏湧也はまだ決勝進出がなく、今大会で存在感を示せるかどうかが注目されます。
こうしたデータから見ても、2025年の共同通信社杯競輪は「実績豊富な郡司浩平」と「地元優勝を狙う脇本雄太」を軸に、古性・新山・清水ら実力者がどこまで食い下がれるかが最大の見どころ。さらに岩本や犬伏といった選手が台頭すれば、大会は一層スリリングな展開となるでしょう。
共同通信社杯競輪でも、堅実な決着となった年があれば、大波乱となった年もあります。歴代最高は2020年伊東開催で196,380円の超高配当が飛び出し、2013年福井競輪でも14,960円という波乱の結果に。今年の開催地・福井競輪では、再び高配当が生まれるのか?過去2002〜2024年の高配当ランキングを振り返ります!
順位 | 年 | 3連単 配当金額 | 開催場 |
---|---|---|---|
20 | 2015 | 5,870 | 防府 |
19 | 2024 | 7,050 | 宇都宮 |
18 | 2009 | 7,380 | 佐世保 |
17 | 2014 | 7,460 | 伊東 |
16 | 2004 | 8,800 | 高松 |
15 | 2002 | 8,850 | 宇都宮 |
14 | 2010 | 11,480 | 奈良 |
13 | 2008 | 12,300 | 久留米 |
12 | 2013 | 14,960 | 福井 |
11 | 2005 | 15,900 | 松山 |
10 | 2007 | 20,720 | 向日町 |
9 | 2011 | 20,880 | 松阪 |
8 | 2003 | 23,620 | 広島 |
7 | 2018 | 24,560 | 高知 |
6 | 2023 | 36,750 | 青森 |
5 | 2019 | 41,220 | 松阪 |
4 | 2021 | 58,810 | 岐阜 |
3 | 2016 | 111,860 | 富山 |
2 | 2022 | 149,100 | 名古屋 |
1 | 2020 | 196,380 | 伊東 |
2002年から2024年までの「共同通信社杯競輪」の歴代3連単高配当ランキングを振り返ると、波乱の一戦が数多く生まれてきたことが分かります。歴代1位は2020年伊東開催で飛び出した196,380円の超高配当。続く2022年名古屋の149,100円、2016年富山の111,860円と、10万円を超える超大波乱が何度も記録されています。直近では2023年青森で36,750円、2024年宇都宮でも7,050円が出ており、近年も引き続き大きな配当が狙える大会といえるでしょう。
年 | 3連単 配当金額 | 開催場 |
---|---|---|
2013 | 14,960 | 福井 |
共同通信社杯競輪の歴代高配当ランキングを見ても、福井競輪での一戦は波乱を呼びやすい舞台であることが分かります。2013年福井開催では、3連単14,960円という高配当が飛び出し、歴代ランキング12位にランクイン。人気選手が苦戦する展開も少なくありません。
今年2025年は福井競輪での開催となるだけに、過去のデータからも波乱の可能性は十分。ファンにとっては「高配当を狙える開催場」として、ますます目が離せないシリーズとなりそうです。
共同通信社杯競輪は、1988年にスタートした「ルビーカップ」を母体とするG2レースで、かつては地区代表制や年2回開催の時期もありましたが、2016年の特別競輪開催の見直し以降は毎年9月に行われています。最大の特徴はS級S班のトップ選手だけでなく若手選手も多く選抜される点にあり、日本競輪選手養成所を一定期間内に卒業した選手のうち平均競走得点上位25名までが出場できる仕組みとなっているため「若手の登竜門」と呼ばれています。モチベーションの高い新鋭がここで頭角を現し、ベテランと激しい真剣勝負を繰り広げることから、毎年ファンにとって見逃せない大会となっています。