【SS3名が優出、北日本勢は4車連携】松阪競輪G3(準決勝)レポート【決勝進出の9選手コメント】

2025/10/12(日) 19:20

2025年10月12日 松阪競輪
開設75周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪」G3(3日目)


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【10R=S級準決勝】
小堀敢太がペースを上げて主導権取り。4番手は内に皿屋豊、外に渡邉雄太で並走。打鐘前で末木浩二が仕掛けるが、小堀マークの新山響平がけん制。新山は最終HSで自力に転じると、そのまま押し切り1着。北日本3番手の佐藤一伸が続いてワンツー。末木マークの武藤龍生が北日本ラインに切り替えて3着に入線した。

1着/新山響平(SS・青森107期)
今回成績:特5・二1・準1
G3優勝:5回(24年11月四日市)

小堀(敢太)君は悪い仕掛けではなかったと思いますが、末木(浩二)さんも、仕掛け所が良かったと思います。自分が止められたら、小堀君も残ったかもしれない。体は日に日に疲れがとれて良くなっているので、明日はもっと良くなると思います。青森記念は疲れをとっていったので、体は軽かったのですが、今回は溜め込んできたので、体が重い中でも上手く脚の回転などを意識して走れていると思います。

(決勝は)酒井(雄多)君の後ろ。番手。

2着/佐藤一伸(S1・福島94期)
今回成績:一2・二2・準2
G3優勝:0回
G3決勝:4回目(25年6月富山以来)

(末木浩二に小堀敢太が)あんなに巻き返されるとは思わなかったですね。打鐘は、新山(響平)君が末木君をけん制した後、戻ってくるのかどうするのか様子をみてでした。なんとか追走しきれて良かったです。脚力不足を痛感しています。展開一本です。

(決勝は)北日本の3番手。

3着/武藤龍生(S1・埼玉98期)
今回成績:特4・二1・準3
G3優勝:0回
G3決勝:15回目(25年8月西武園以来)

末木浩二君のおかげで、いいところまで連れて行ってもらいました。(赤板で)渡邉(雄太)君が、勢いを付けてきたのであれでは入れない。そこから末木君が腹をくくっていってくれた。あと半車、あとちょっとでした。そのおかげで自分はいいところまで連れていってもらいました。3日間で今日は余裕を持てたので、感じは良くなってきて、また少し上がったと思います。

(決勝は)郡司(浩平)君の後ろ。

◆10Rレース結果

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【11R=S級準決勝】
赤板で郡司浩平が松本秀之介を突っ張ると、打鐘前に原田研太朗が郡司をかわす。再び松本が踏んで先頭に立ち、さらに櫻井祐太郎がカマして先行態勢に入る。郡司は追い上げて3番手までポジションを上げると、最終2コーナーですぐ捲りを仕掛けて逃げる櫻井を最終BS過ぎにとらえる。郡司をマークした浅井康太がゴール前で差し切り1着。2着に郡司。最終BSで松本マークの園田匠が郡司、浅井の後位にスイッチして3着に入線した。

1着/浅井康太(S1・三重90期)
今回成績:特8・二1・準1
G3優勝:34回(24年2月高松)

(郡司浩平は)強い。ワンテンポ置かずの仕掛けですよね。(打鐘は)松本(秀之介)君が叩いてマズいと思ったのですが、すんなり切り替えていました。力ですね。キツかった。明日も頑張ります。

(決勝は)1人で。

2着/郡司浩平(SS・神奈川99期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特1・二1・準2
G3優勝:27回(25年9月青森)

自分の走りをすれば、ラインにチャンスがあると思っていました。(打鐘過ぎは)最低でも後ろ中団が取れれば、落ち着いてホーム過ぎに仕掛けようと思いましたが、下手でした。反省点ですね。仕掛けとしては自分の航続距離で押し切れる余裕がありましたが、差されたのは浅井(康太)さんが強かったと思います。感じは、今日が一番良かったです。体も、連日の疲れも残っていないので、問題ないと思います。

(決勝は)自力。

3着/園田匠(S1・福岡87期)
今回成績:一3・二4・準3
G3優勝:3回(16年5月宇都宮)

(最終HSは)郡司(浩平)君がいいタイミングでいきました。(松本)秀乃介君がスイッチしていれば、もう一度引いて入れ、4コーナー勝負かなと思っていました。最後、大槻(寛徳)さんと勝負かなと思っていましたが、意外と郡司(浩平)君にせまれていたので、状態は変わらず。競輪祭に向け、何カ月も前から気持ちを入れて走っているし、競走得点も上がってきているので、調子も上がってきています。

(決勝は)古性(優作)君の後ろ。

◆11Rレース結果

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【12R=S級準決勝】
打鐘前に酒井雄多が吉澤純平をかわして先頭に立つと、打鐘で8番手の岸田剛がスパートして酒井を叩いて、マークの古性優作とともに近畿両者が主導権取りに出る。3番手は酒井が続き、古性は車間をあけて後続の仕掛けを警戒する。吉澤も捲りを狙うが、酒井マークの渡部幸訓がけん制。直線で古性が差し脚を伸ばして1着ゴール。2着に酒井、3着に渡部で福島勢が続いた。逃げた岸田は粘るも4着。

1着/古性優作(SS・大阪100期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特7・二1・準1
G3優勝:13回(25年1月和歌山)

(岸田剛の)かかりは良かったですね。最終1センターで松本(貴治)君が張られているのが見えたので、ラインで決められるかなと思ったのですが、酒井(雄多)君も仕掛けてきたら良かったですね。その分、来させるように車間を切ったのですが、それでも来なかったので、少し難しかったです。自分の技術不足でした。状態は普通ですね。

(決勝は)自力自在です。園田(匠)さんが付いてくれるそうなので。

2着/酒井雄多(S2・福島109期)
今回成績:一2・二3・準2
G3優勝:0回
G3決勝:2回目(24年6月函館以来)

(打鐘で岸田剛が来ていたので)すかさず来ていたので出そうと。自分の飛びつきが甘くて車間が空き、焦っているのと、古性(優作)さんが車間を空けるのが同時になってしまった。後ろは見ていなかったです。古性さんが最終2センターくらいで前を向いたので、それに合わせて前に踏んだだけです。現状はあれが精いっぱいです。

(決勝は)北日本の先頭で。

3着/渡部幸訓(S1・福島89期)
今回成績:特2・二1・準3
G3優勝:1回(21年3月宇都宮)

(岸田剛に)行かれるのは、ある程度、想定内でした。最終BSは、酒井(雄多)君がまだ前に踏んでいなかったので、(吉澤純平と)並走が長引いてしまいましたね。最後、フォームがバラバラの感じでもがいたのですが、なんとか着に入ってくれたので良かったです。体の感じは、今日が一番悪かったですね。

(決勝は)北日本の4番手です。

◆12Rレース結果

※G3優勝回数の( )は前回G3優勝開催
※G3決勝進出の( )は前回の優出開催

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【最終日・12R=S級決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/浅井康太(S1・三重90期)
3/渡部幸訓(S1・福島89期)
4/園田匠(S1・福岡87期)
5/郡司浩平(SS・神奈川99期)
6/佐藤一伸(S1・福島94期)
7/新山響平(SS・青森107期)
8/酒井雄多(S2・福島109期)
9/武藤龍生(S1・埼玉98期)

注目の並び想定は
1古性-4園田
5郡司-9武藤
8酒井-7新山-6佐藤-3渡部
2浅井(単騎)

決勝は、古性優作の番手に園田匠が付く、大阪と福岡の2人。
郡司浩平に後ろは、武藤龍生がまわる神奈川と埼玉の2車。
酒井雄多には、新山響平、佐藤一伸、渡部幸訓の順で並ぶ北日本の4車ライン。
地元浅井康太は単騎の競走となった。

一番ラインの長い酒井が主導権を握ってくるか。そうなると番手の新山にチャンス到来で、北日本ラインに優位な展開へと持ち込むか。しかし、流れによっては好位置奪取しそうな古性や、展開を生かしながら早めに巻き返す郡司、単騎だが展開の読みが鋭い浅井の動向も気になるところ。
決勝・第12レースは16時20分発走予定。それぞれのラインの目論みが交錯する一戦に注目です。

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◆松阪G3(3日目)注目選手ピックアップ◆
【3日目7R=S級選抜】
「番手が競りの難しい競走」
1着/取鳥優吾(S1・岡山107期)

後ろを気にしながらのダッシュで、(伊藤)裕貴さんが遅れちゃったと思って。裕貴さんは追い上げてくれていたのですが、難しかったですね。あまり踏まずに前に出られれば出られたでいいのですが、その分、キレが無い感じがします。1着は取りましたが、自転車を調整しないと、(次走の)寛仁親王牌はしんどいなと。不安を少しでも無くして、対戦相手と力勝負をしたいのですが、不安の部分があると自分のことが気になって集中力がないですね。力を出し切れるように頑張ります。

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◆過去の松阪競輪レポート・プレイバック

2025年9月ミッドナイトG3
優勝:吉本卓仁
2025年1月松阪競輪G3
優勝:郡司浩平
2024年11月施設整備等協賛競輪G3
優勝:芦澤辰弘
2023年9月松阪競輪G3
優勝:郡司浩平
2022年10月松阪競輪G3
優勝:山田久徳
2021年9月松阪競輪G3
優勝:浅井康太
2021年3月ウィナーズカップG2
優勝:清水裕友
2019年9月共同通信社杯G2
優勝:郡司浩平
2019年1月松阪競輪G3
優勝:村上博幸
2018年1月松阪競輪G3
優勝:稲川翔

(P-Navi編集部)

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