【共同通信社杯プレミアムカップ】山陽オート特別G1(準決勝戦)レポート【青山周平、黒川京介が4連勝で優出】

2025/09/22(月) 19:40

2025年9月22日 山陽オート
特別G1共同通信社杯プレミアムカップ(4日目)

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【9R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
スタートは3・早川清太郎と4・鈴木圭一郎が飛び出し、鈴木が早川を捲って、早くも先頭奪取する。3番手から7・新井日和も捲りを狙うが、2番手は早川がキープ。逃げる鈴木に、早川が続き、両者が後続を引き離す。早川の追走を振り切った鈴木が1着、2着は早川。最終周回で新井をとらえた中村雅人が3着に入線した。

1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.413
競走車名:カルマ3K
ランク:S2
今節の成績:4着・3着・1着・1着
G1優勝:21回(25年浜松:ゴールデンレース)

準決勝戦一つ目は、「早いなと思ったが、思い切っていきました」というスタートタイミング0.01で攻めた鈴木圭が優出一番乗り。エンジン状態に関しては「いい感じがした」と良化傾向。山陽のグレードレースは4月のG1令和グランドチャンピオンカップ、7月のG2小林啓二杯と連続優勝中。昨年3月山陽のプレミアムカップも湿走路で完全優勝している。優勝戦は3枠から、3度目の特別G1制覇なるか。

2着/早川清太郎(伊勢崎29期)
競走タイム:3.416
競走車名:シナモン・F
ランク:S20
今節の成績:5着・1着・3着・2着
G1優勝:10回(22年川口:キューポラ杯)

鈴木圭と同じく0.01のタイミングで「自分でもビックリ」という早川がスタート先制から2着に入り、昨年9月伊勢崎のムーンライトチャンピオンカップ以来、約1年ぶりのG1優出を果たした。「悩んでいた跳ねが少なかった」ことも好材料だった。スーパースター王座決定戦トライアル戦への優勝戦ポイントは現在ゼロなので、ここはビッグチャンス。2日目には雨で1着、そして準決勝戦の好スタート。「巡ってきたチャンスで頑張りたい」。

◆9レース結果

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【10R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
スタートで2・佐藤励が1・篠原睦を叩いて先制。6・平田雅崇もスタートを決めると1周3コーナーで篠原をかわして2番手に付ける。抜け出した佐藤は、セーフティーリードのまま押し切り1着。2着も平田で川口ワンツー。7・伊藤信夫も差を詰めるが、3着は篠原が入線した。

1着/佐藤励(川口35期)
競走タイム:3.419
競走車名:シロウWV・S
ランク:S11
今節の成績:3着・1着・1着・1着
G1優勝:2回(25年伊勢崎:ムーンライトCC)

準決勝戦は2枠からスタートを決めて、2日目から3連勝で優出。昨年の山陽プレミアムカップは準決勝戦で敗れており、「悔しかったから嬉しい」と振り返る。だが、3連勝で勝ち上がってはいるものの「タイムがもう少し欲しい」ため、「このままでは面白くないから何か考える」。優勝戦は準決勝戦同様に、2枠に入った。勢いのある新鋭が、伊勢崎ムーンライトからのG1連続優勝に挑む。

2着/平田雅崇(川口29期)
競走タイム:3.429
競走車名:Vトラノスケ
ランク:S
今節の成績:3着・1着・2着・2着
G1優勝:2回(22年山陽:令和グランドCC)

1周回目にチャンスを逃さず「競り合っていたので、展開が向くかな」と、うまく篠原睦をかわして2番手に上がった。スタートも「昨日からだいぶ良くなっていた」と好感触で、今節ここまでオール掲示板入り。まずはタイヤ探しに集中する。「流れがいいので崩さないように」。優勝戦は6番目に8枠を選択したことが、どう作用するのか。大外枠からの動向に注目だろう。

◆10レース結果

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【11R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
スタートから抜群の切れを見せた4・黒川京介がレースの主導権を握る。内枠から1・荒尾聡が2番手、3番手に若井友和が付ける。黒川は快調の逃げでリードを広げて1着ゴール。2着は荒尾。6・高橋貢が4周回目に若井をかわして3着に入線した。

1着/黒川京介(川口33期)
競走タイム:3.397
競走車名:イットウセイ
ランク:S3
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝:3回(25年川口:キューポラ杯)

センター枠からスタート鋭く抜け出して、4連勝のゴール。プレミアムカップ完全優勝に王手をかけた。「今日もいいスタートが切れた。直線の感じも良かった」と好評価で、マシンは「点検と微調整程度」という仕上がり。優勝戦は2番目の選択で、準決勝戦と同じ4枠を選んだ。プレミアムカップ優勝戦は今年3月が3着、昨年9月が準優勝とあと一歩の成績が続く。「昨年のリベンジができれば」。

2着/荒尾聡(飯塚27期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
競走タイム:3.419
競走車名:デフジャムAK
ランク:S5
今節の成績:4着・1着・2着・2着
G1優勝:12回(23年山陽:プレミアムカップ)
準決勝戦は1枠から黒川のスタート攻勢には先手を奪われたが2着。G1に限れば7月川口のキューポラ杯から4開催連続優出となった。マシンは「リング交換とキャブ調整したが、昨日(3日目)の方がまだ伸びていた」とのことで、優勝戦へ策を練っていく。2年前の山陽プレミアムカップは湿走路の中、優勝の実績あり。最終日も雨予報が出ており「雨の方がいい」。6枠から2回目のプレミアムカップ制覇を狙う。

◆11レース結果

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【12R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
7・石本圭耶がカマして、内枠勢を飲み込みスタート先制。2番手に8・佐藤摩弥が続き、 2・青山周平は3番手からレースを進める。青山は1周回4コーナーからインを狙い、前の佐藤摩、石本を一気にとらえて2周回目に先頭に躍り出る。佐藤摩も2周回3コーナーで石本をかわして2番手に浮上。抜け出した青山が1着、2着に佐藤摩で31期がワンツー。最終周回で石本をかわした佐藤貴也が3着に入った。

1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム:3.394
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝:31回(25年飯塚:ダイヤモンドレース)

スタートは「もう少し決めたかった」と3番手からのレースになったが、冷静な捌きで序盤から先頭に立ち、初日から4連勝(前節から6連勝)で、しっかりとナンバーワンが優勝戦進出を決めた。エンジン気配も「良かったです」。プレミアムカップは昨年9月山陽、今年3月浜松と連続優勝中。大会3連覇がかかる優勝戦も「いつも通りに頑張ります」。鈴木圭や4連勝の黒川、勢いある佐藤励ら好メンバーがそろったが、1枠から盤石レースで、自身32回目のG1優勝を決めるか。

2着/佐藤摩弥(川口32期)
競走タイム:3.403
競走車名:Pタン3
ランク:S9
今節の成績:2着・1着・1着・2着
G1優勝:1回(23年川口:キューポラ杯)

準決勝戦は8枠だったが、石本圭耶が抜群のスタートを切り、そこへ乗っていく形から序盤は2番手に。青山周平にはかわされたものの、2着でプレミアムカップは23年9月浜松以来の優出を決めた。跳ねが気になるものの、「(青山に)離されると思ったけど、同じ間隔だった」と上々。優勝戦は5枠から、今回もスタートから見せ場を作って、自身2度目のG1優勝、プレミアムカップ初制覇に挑む。

◆12レース結果

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【最終日・12R=優勝戦(枠番選択)】
*8周回4,100m 0mオープン戦
1/青山周平(伊勢崎31期)1番目
2/佐藤励(川口35期) 3番目
3/鈴木圭一郎(浜松32期) 4番目
4/黒川京介(川口33期)2番目
5/佐藤摩弥(川口31期)5番目
6/荒尾聡(飯塚27期)7番目
7/早川清太郎(伊勢崎29期)8番目
8/平田雅崇(川口29期)6番目
※右数字は選択順

優勝戦は、0mオープン戦の枠番選択。準決勝戦1着選手から初日から3日目までの競走得点上位(同点の場合はランク上位)から枠番を指名。2着選手も同様に選択する。
まず、1番目の青山が1枠を選ぶと、2番目の黒川は4枠へ。両者の間に3番目選択の佐藤励が2枠に、鈴木圭が3枠に入る形となった。また、6番目選択だった平田は大外枠を指名した。
前回のプレミアムカップ優勝戦も青山が最内枠から完全優勝しており、今回も最強の「1枠」からレースを支配して完全優勝を果たすか。青山と同じく完全優勝がかかるのが黒川。前回のプレミアムカップ優勝戦は2枠から3着だったが、今回は4枠の選択がどう出るか。動向は要注目だろう。連続G1優勝がかかる佐藤励や、鈴木圭一郎もそこ力を見せてくるはず。また、最終日は雨の予報も出ているだけに、荒尾聡ら雨巧者の台頭も十分考えられそうだ。 スーパースター王座決定戦トライアル戦への出場権争いも注目される一戦。 プレミアムカップ優勝戦は第12レース、16時45分発走予定です。

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【プレミアムカップ優勝戦のポイント】
プレミアムカップの優勝戦は、年末のスーパースター王座決定戦トライアル戦へのポイント対象レース。

共同通信社杯プレミアムカップ優勝戦得点表(変更後)
着順=得点
1着=10点
2着=8点
3着=6点
4着=5点
5着=4点
6着=3点
7着=2点
8着=1点
責外=2点
責任=0点

▼SG・プレミアムカップの優勝戦ポイント状況
SG全日本選抜優勝: 青山周平
SGオールスター優勝:佐藤励
SGグランプリ:鈴木圭一郎

黒川京介 29
金子大輔 21
鈴木宏和 14
佐藤摩弥 12
中村雅人 10
荒尾 聡 8
佐藤貴也 6
伊藤信夫 6
有吉辰也 4
高橋 貢 4
篠原 睦 4
松尾啓史 4
長田稚也 3

※9月22日現在
※太字の選手は今開催の優出選手

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【優勝戦進出8選手の当日コメント掲載!】

パーフェクタナビでは、特別G1プレミアムカップは優勝戦(23日)8選手の当日コメントを掲載します! 最終日・第7レース終了前までに、パーフェクタナビにて更新予定となりますので、要チェック!(※都合により掲載が遅れる場合もありますので、その際はご了承ください)。

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【過去のプレミアムカップ・プレイバック】
2025年3月浜松オート
優勝:青山周平
2024年9月山陽オート
優勝:青山周平
2024年3月山陽オート
優勝:鈴木圭一郎
2023年9月浜松オート
優勝:青山周平
2023年3月山陽オート
優勝:荒尾聡
2022年9月浜松オート
優勝:青山周平
2021年7月飯塚オート
優勝:永井大介
2021年3月飯塚オート
優勝:青山周平
2020年9月山陽オート
優勝:早川清太郎
2019年9月山陽オート
優勝:鈴木圭一郎

(P-Navi編集部)

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