2024/03/24(日) 18:06
特別G1共同通信社杯プレミアムカップ(最終日)
年末のスーパースター王座決定戦トライアル戦への出場ポイント争いにおいても、重要な位置を占める特別G1プレミアムカップ。今回は3月20日から24日、山陽オートレース場を舞台にトップレーサーが腕を競った。
スピードだけでなく、目まぐるしく変わる走路状況への対応も問われた今開催。初日から時間帯によって斑(ぶち)走路、降雪、風、そして良走路、4日目・準決勝戦も湿走路で行われるなど、さまざまなコンディション下でレースが進んでいった。
それでも、青山周平、鈴木圭一郎の強さは不変で、両者とも初日からオール1着で優出。とくに青山は通算100Vに王手をかけており、また新たな記録をオート史に刻むのか、実力者がそろった一戦に注目は集まった。
※準決勝戦レポートはこちら
【12R=優勝戦】
*8周回4,100m 0mオープン戦
湿走路=走路温度16度
1/青山周平(伊勢崎31期)3.58
2/有吉辰也(飯塚27期)3.58
3/鈴木圭一郎(浜松32期)3.63
4/荒尾聡(飯塚27期)3.60
5/金子大輔(浜松29期)3.57
6/高橋貢(伊勢崎22期)3.56
7/松本康(伊勢崎32期)3.58
8/加賀谷建明(川口27期)3.57
※右数字は試走タイム
最終日も朝から雨が降り続けて、第1レースから湿走路でスタート。優勝戦の試走では、3.56で高橋がトップタイム、3.57で金子、加賀谷が続く。青山は3.58だが、鈴木は3.63とメンバー中では最も遅いタイムとなった。
青山が一番人気に推された優勝戦。スタートで飛び出したのは、鈴木で青山が2番手につける。青山もチャンスを狙うが、鈴木が抑え込む2強のマッチレースで周回を重ねていく。青山の仕掛けを凌いだ鈴木は、8周回を逃げ切り優勝のチェッカー。G1優勝は今年1月浜松のスピード王決定戦以来、通算17回目。プレミアムカップは2019年以来、5年ぶり2回目の優勝を完全優勝で決めた。
■レース展開
スタートで3・鈴木が内枠を飲み込んで先制する。2番手に1・青山、3番手に4・荒尾で序盤の前団を形成。先頭の鈴木に、青山がぴたりと付け、3番手は荒尾に5・金子、2・有吉も加わる混戦となる。青山は鈴木のイン、アウトから仕掛けを狙うが、鈴木がうまく抑えて先頭を譲らない。一時期は最後方に下がった8・加賀谷だったがアウトコースを捲って4番手まで浮上。最終周回で青山は再度、鈴木のインを狙うが、鈴木が逆転を許さず優勝のチェッカー。2着に青山、加賀谷が最終周回で荒尾を捲って3着に入線した。
【特別G1共同通信社杯プレミアムカップ・優勝戦】
2連単3-1 1,790円(6番人気)
3連単3-1-8 7,380円(29番人気)
優勝/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走車名:カルマS5K
ランク:S1
競走タイム:3.637
今節成績:1着・1着・1着・1着・1着
次走出場予定:浜松(4月1日~3日)
信じて頭で買ってくださったお客様、ありがとうございました。
準決勝のスタートが良かったので、自信を持っていけると思って3号車を取りました。
試走の開始3分前までタイヤを換えていいのですが、ギリギリで換えたため、ウォーマーをあてる時間がなくて、タイヤが冷えていて、試走タイムが出なかったです。
スタートはかなり集中できました。(青山周平の)音が聞こえていましたが、自分を信じて走りました。
いつも逃げていると長く感じるのですが、あっという間の8周でした。ゴールするまでは差される可能性もあるので、しっかりと。
プレミアムカップは相性が悪くて、吉原(恭佑)君に先に獲られて悔しい思いをした大会なので、これを機に、いい大会にしていけたら。ナンバーワン勝負服も今期は最後と思って初日から走っていたので、こういう結果が残せて良かったです。
次(来期)はナンバーワンではなくなるのですが、必ずまたナンバーワンに戻って、いい走りができるように頑張るので応援よろしくお願いします。
【SG・プレミアムカップ優勝戦ポイント状況】
SG優勝:金子大輔
1位 鈴木圭一郎 20
2位 青山周平 14
3位 有吉辰也 11
4位 荒尾 聡 9
5位 黒川京介 7
6位 加賀谷建明 6
7位 中村雅人 4
8位 佐藤摩弥 3
9位 高橋 貢 2
10位 松本 康 1(P-Navi編集部)