【開催直前展望】西武園競輪G3ナイター「ゴールド・ウィング賞」は28日開幕!

2025/08/26(火) 20:00

西武園競輪場において開設75周年記念「ゴールド・ウイング賞」が8月28(木)から31日(日)までナイター開催される。S級S班からは新山響平と眞杉匠の2名が参戦。とくに眞杉は23年西武園でG1初優勝、さらに昨年の記念覇者で連覇のかかるシリーズとなる。ほかにも吉田拓矢、武藤龍生、山口拳矢、南修二らV候補が多数参戦。厳しい残暑も吹き飛ばすような熱いレースが西武園を舞台に、4日間繰り広げられる。

◆初日の出走表(28日更新)はこちらでチェック

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眞杉匠が大会連覇へ!埼玉勢も充実布陣

眞杉匠
吉田拓矢
昨年の西武園記念は眞杉匠が優勝。埼玉5車とは別線勝負となったが、2段駆け態勢の埼玉ラインに対して最終HS8番手から巻き返すと、最後の直線で前団をとらえる強い内容だった。前場所のオールスターは準決勝で先行して9着に終わったが、別地区との選手とも積極的にトレーニングを重ねて、オールスター前も「充実した練習ができている」としていただけに、初のG1タイトルも獲得した実績ある当地で、記念連覇の期待は膨らむ。
オールスター準決勝で眞杉と連携して1着で決勝進出を果たしたのが吉田拓矢だ。日本選手権、サマーナイト決勝でもワンツーを決めており、最近では関東を代表する連携としてゴールデンコンビと呼ばれることも増えてきた両者。眞杉とは合宿等でも切磋琢磨しており、今開催も新世代の連携から上位争い必至だろう。

地元埼玉勢は宿口陽一、武藤龍生、中田健太、森田優弥をはじめ9名がエントリー。昨年の西武園記念決勝で森田優弥は黒沢征治の番手から捲りで抜け出すも、後続に捲られて5着。直前は四日市F1、前橋F1を連続優勝しており、昨年の分もリベンジに期待。武藤龍生の存在はラインにとって大きい。「まだまだ底上げは必要」としながらも、しっかりと役割を果たして別線をガードし、自力型からの信頼も厚い。オールスターは準々決勝で敗退も、シリーズで2勝を上げている。まだG3優勝は無いが、好展開から主役の座に立つことも。

武藤龍生

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新山響平がスピードで魅了する

新山響平

新山響平はサマーナイトの2日目に落車。ケガ自体は軽度で、オールスター前も「しっかり計画通り練習はできた」ものの、3着7着7着7着で結果を残せずに終わった。間は1週間くらいだが、新山の先行力は、地元勢にとっても脅威となるだけに、どこまで態勢を整えてこられるか。
今期は2班格だが、新田祐大の脚力は軽視できない。直近はF1戦ながら、8月いわき平F1、岸和田F1で連続完全優勝して6連勝中。昨年8月松山以来のG3優勝があっても不思議ではない。
さらに北日本勢は成田和也、佐藤慎太郎、山崎芳仁ら実績十分のビッグネームがそろっており、新山や新田らと連携から上位争いを賑わせそうだ。

新田祐大

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山口拳矢の一撃が侮れない

山口拳矢

切れ味鋭い捲り主体に山口拳矢が混戦を断つケースも十分だ。サマーナイトは初日失格に終わったが、次の8月富山記念ではバンクレコードを更新する8秒8の捲りで優勝した。オールスター前は鎖骨のワイヤー除去で一息入ったが、好メンバーのオリオン賞を捲りで1着奪取している。西武園は失格や、昨年の記念も二次予選敗退と戦績を残せていないが、シャープな走りで払拭なるか。

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混戦必至で優勝チャンスは誰の手に

南修二

南修二の上昇度も見逃せない。6月久留米記念では10年ぶりのG3優勝、次の福井F1も優勝しており、初日には特選を逃げ切りで勝利。オールスターも予選からオール確定板入りで決勝も3着。マーク・追い込み戦だけではなく、自力攻撃の凄みも増しており、目標のあり、なしに関わらず、その動向は要チェックだ。
同じくオールスターで決勝進出している岩津裕介も一考したい。「最近はコンスタントに成績が上がっている」と手応えも得ており、鋭い差し脚で上位争いに加わる。
九州からも伊藤颯馬、伊藤旭、中川誠一郎ら一発の魅力あるメンバーが参戦。西武園で繰り広げられる4日間のG3ナイター決戦、その栄光を掴むのは…!?

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◆直近の西武園競輪グレードレース・プレイバック 眞杉匠が強烈な捲りで優勝、自身4回目のG3優勝を手にした。

西武園競輪G3(2024年4月)
優勝者:眞杉匠
オールスター競輪G1(2023年8月)
優勝者:眞杉匠
オールスター競輪G1(2022年8月)
優勝者:脇本雄太
西武園競輪G3(2021年4月)
優勝者:野口裕史
西武園競輪G3(2019年8月)
優勝者:平原康多
西武園競輪G3(2018年4月)
優勝者:和田圭
西武園競輪G3(2017年4月)
優勝者:松谷秀幸

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◆今開催の勝ち上がり
S級9車立て・12レース4日制

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選

【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から得点上位10名→二次予選

◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。

◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら

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◆西武園バンクの特性

周長400m、みなし直線は47.6m。元々は500mバンクだったものを400mバンクに改修したため、カントが緩い特徴がある。連対時の決まり手は、1着は逃げ32%、捲り27%、差し41%。2着は逃げ23%、捲り10%、差し25%、マーク42%。決まり手を見ても分かるように、先手が有利。直線が400mバンクで短めで、なおかつカントが緩いため、捲りは早めにとらえ切れないと基本的には厳しい。バンクレコードは1996年4月29日に會田正一が出した10秒6。

(P-Navi編集部)
※メンバー、数字は8月26日現在のもの

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