2024/04/23(火) 18:31
令和6年能登半島地震復興支援競輪
大阪・関西万博協賛
開設74周年記念「ゴールド・ウイング賞」G3(最終日)
4月20日から4日間の日程で行われた今シリーズ。決勝進出を決めた9選手中、7選手が地元埼玉をはじめとする関東勢が占め、層の厚さを顕著にした。その筆頭は、S級S班からは陥落するがラインの援護を主眼に勝ち上がり戦をレースメイクする平原康多で、復調途上ながら若手選手を盛り立て存在感を示すと、同期で互いを意識し合う森田優弥と黒沢征治らも気持ちのこもった走りで呼応した。また、準決勝を絶妙なペース配分で支配した深谷知広や、ケガの影響を抱えながらもアグレッシブな競走を見せる眞杉匠のS班2名も力を見せ付けて決勝進出を果たした。
地元埼玉勢が5車連携で人気に推された決勝は、埼玉ラインが主導権を握る中、最終BSで8番手だった眞杉が豪快に捲って眞杉が1着でゴール。2023年5月の宇都宮以来、通算4回目のG3優勝を手にした。
※3日目のレポートはこちら
【西武園競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/平原康多(S1・埼玉87期)
2/深谷知広(SS・静岡96期)
3/眞杉匠(SS・栃木113期)
4/森田優弥(S2・埼玉113期)
5/稲川翔(S1・大阪90期)
6/一戸康宏(S1・埼玉101期)
7/武藤龍生(S1・埼玉98期)
8/黒沢征治(S1・埼玉113期)
9/坂井洋(S1・栃木115期)
【レース展開】
誘導以下、2深谷-5稲川、3眞杉-9坂井、8黒沢-4森田-1平原-7武藤-6一戸で周回。まず黒沢が上昇して、赤板過ぎに深谷を抑えると、ペースを上げて先行態勢に入っていく。深谷が6番手、眞杉が8番手で一本棒となり、打鐘、最終HSを通過していく。黒沢の後位から森田が最終1コーナーから捲りを打つと、最終2コーナーから深谷が捲りを仕掛ける。深谷はスピード良く前団に迫ると、武藤、平原がけん制していく。最後の直線に向くと森田の番手から平原、さらに深谷が抜け出しを図るが、大外一気に眞杉が捲り追い込んで優勝のゴール。2着に深谷、3着に平原が入線した。
【西武園競輪G3(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単3‐2 4,650円(18番人気)
3連単3-2-1 18,910円(59番人気)
決まり手:捲り-捲り
優勝/眞杉匠(SS・栃木113期)
今回成績/特6・二2・準1・決1
次走出場予定/日本選手権競輪G1(いわき平/4月30日~5月5日)
ケガ続きでどうなるのかと思っていたのですが、ここで勝てたのは自信になります。良くなってきたところで落車して、自転車も壊れたので、どうしようと。ですが、新車も(調整で)日に日に良くなり、ダービー(日本選手権競輪)に自信を持って臨めそうです。
レースは、(埼玉ラインが)全て突っ張ると思っていました。(赤板で黒沢征治の動きに)付いていって、6、7番手で並走しても仕方がないと思いました。そして、深谷(知広)さんより先に踏んだらダメだなと。(最終BSは)少し車間を空けながら、それを詰める勢いで踏みました。先に踏むと浮いてしまうので、ワンテンポ深谷さんが行くのを待って仕掛けました。前でゴチャついていたのが分かったので、だいぶ遠回りになると思ったのですが、届いて良かったです。前走(川崎記念)は準決勝で飛び、ウィナーズカップでは落車。流れが悪かったので、これで流れが変わってくれたらと思っています。頑張ります。
【眞杉匠選手の過去G3優勝開催・レポート】
2023年5月宇都宮競輪G3
2022年7月小松島競輪G3
2022年3月名古屋競輪G3
\西武園G3(最終日)注目選手ピックアップ/
【最終日・6R=S級選抜】
「初参戦の地元記念で2勝」
1着/山口多聞(S1・埼玉121期)
原田(亮太)さんが積極型なので、やり合うだろうと想定していて、それなら内の方がいいと思い、(初手で)前の位置が欲しかったです。(最終HSハ)下手に緩めると原田さんが飛んでくると思ったし、飛んできても合わせられるペースぐらいで回ろうと思っていました。連日、内に入られるケースがあったので、注意して早めに(自分の)ペースに入れた感じです。以前走った高松や松山記念では、最終日に特選まで行けましたが、3日目で失敗していた。自分としては成長が停滞していると思うので、練習や戦法の幅を広げられたらと思っています。強い先輩がいるので、いろいろと参考にしたいと思いますし、基礎である脚力を上げることをより意識しながら頑張ります。(P-Navi編集部)