▼開催展望
▼加藤慎平の開催展望・決勝予想
▼勝ち上がり
▼バンク情報
▼直近優勝者一覧
オールスター競輪とは
毎年8月に開催されるG1競走で、主にファン投票上位者が出場権を得られることが大きな特徴。その得票上位選手がドリームレース、オリオン賞レースにシードされるので、まさにファンが選んだドリームマッチが実現する。昨年まではガールズケイリンも同時開催されてきたが、今年から別々に開催。さらに今年からポイント制が廃止されるなど勝ち上がりも一新された。いつも以上にファンの思いを背負いながら、人気、実力を兼ね備えたレーサーが勝利へと近づく。よりエキサイティングなオールスターバトルが、初開催の函館で繰り広げられる。
開催展望
今年のビッグレース戦線は、序盤から脇本雄太、古性優作の近畿勢が席巻していたが、日本選手権を吉田拓矢が、サマーナイトを眞杉匠が制するなど関東勢が巻き返してきている。2025年後半戦、最初のG1となるオールスター競輪は、この勢力図がどのように動いていくのだろうか。
今年3回目のG1優勝がかかる脇本、大会連覇のかかるファン投票1位の古性が中心とみるが、脇本は欠場中、古性はサマーナイトで落車と状態面は気がかり。ファン投票2位の眞杉、吉田拓にけん引されるように、機動型、追い込み型が充実してきた好ムードの関東勢が今回も躍進十分か。
南関東はドリーム組でファン投票4位の郡司浩平、深谷知広にオリオン賞組の岩本俊介、松井宏佑、ビッグ連続優出の松谷秀幸らが参戦。ビッグ決勝ではもう一歩のレースが続いているが、豊富な連携バリエーションから上位争いに食い込む。
地元地区のG1となる北日本勢は、他地区の好き勝手にされるわけにはいかない。ファン投票3位の新山響平を主軸に、オリオン賞組の佐藤慎太郎や守澤太志らマーク陣、さらに中野慎詞が本力発揮すれば、ラインの強度は増していく。
中四国勢は、ドリーム組は犬伏湧也、松浦悠士、清水裕友のS班3名、オリオン賞組は太田海也、取鳥雄吾らがエントリー。松浦はサマーナイト初日に落車、太田と清水は決勝で連携するも悔しい結果に。松浦の落車の影響は心配材料だが、好連携してサマーナイトの分も、オールスターでの挽回に期待したい。
ほかにも富山記念でバンクでコードVした山口拳矢や浅井康太、山田庸平ら上位級が多数参戦。ファンの思いがたっぷりと詰まったスター選手の豪華競演は、100万ドルの夜景に匹敵する、いや、それ以上の輝きを放つはず。函館の6日間、ナイター決戦から目が離せない。
※8月4日現在
【初日11R=ドリームレース】※想定番組
1/古性優作(SS・大坂100期)
2/郡司浩平(SS・神奈川99期)
3/新山響平(SS・青森107期)
4/犬伏湧也(SS・徳島119期)
5/眞杉匠(SS・栃木113期)
6/深谷知広(S1・静岡96期)
7/清水裕友(SS・山口105期)
8/松浦悠士(SS・広島98期)
9/脇本雄太(SS・福井94期)
【2日目10R=オリオン賞レース】※想定番組
1/中野慎詞(S1・岩手121期)
2/吉田拓矢(S1・茨城107期)
3/寺崎浩平(S1・福井117期)
4/北津留翼(S1・福岡90期)
5/山口拳矢(S1・岐阜117期)
6/伊藤颯馬(S1・沖縄115期)
7/佐藤慎太郎(S1・福島78期)
8/窓場千加頼(S1・京都100期)
9/坂井洋(S1・栃木115期)
【2日目11R=オリオン賞レース】※想定番組
1/岩本俊介(SS・千葉94期)
2/太田海也(S1・岡山121期)
3/浅井康太(S1・三重90期)
4/守澤太志(S1・秋田96期)
5/山田庸平(S1・佐賀94期)
6/藤井侑吾(S1・愛知115期)
7/取鳥雄吾(S1・岡山107期)
8/嘉永泰斗(S1・熊本113期)
9/松井宏佑(S1・神奈川113期)
※8月4日現在の想定番組

加藤慎平の開催展望
ファン投票によって選ばれし強者が集う真夏の祭典「第68回オールスター競輪」が、今年は函館の地で幕を開ける。我らが推しをドリームレースに乗せるべくポチポチした日々……その想いが、今北の大地で爆発だ。
優勝賞金は6,500万円(副賞込み)まで上がり、KEIRINグランプリ2025の出場権争いも、まずは「決勝戦に乗る」ことが非常に重要と言える。
函館競輪場はクセが少なく、さらにはナイター開催と言うことで、風もおさまりやすい傾向にあり、選手の力がストレートに反映される舞台と言えるだろう。
さて、優勝は誰の手に?
筆者はもちろん「ぺーちゃんねる」で全日生配信するのだが、今回は視聴者参加企画がとてつもないことになる予定だ。
皆でワイワイ楽しみながら、オールスター競輪を楽しもうではないか!
加藤慎平の決勝予想
決勝当日の朝に公開予定!お楽しみに!
勝ち上がり

今年からオールスター競輪の勝ち上がりは大きく変更された。
変更点は以下の通り。
・ポイント制の廃止
・オリオン賞は2個レースに増加
・二次予選はAとBに分かれる
・4日目は準々決勝AとBが新設
昨年まで前半3日間がポイント制だったが、今年から廃止されて新しい勝ち上がりとなった。
まずは、シード組から見ていくと、初日はドリームレース、2日目はオリオン賞が2個レースで行われ、ドリームの1着〜5着、オリオン賞の各1着〜2着が3日目のシャイニングスター賞(失格等を除いて準決勝確定)に進出する。
また、シャイニングスター賞に進出できなかったドリーム、オリオン出場組は二次予選Aに進むことになる。
一方、一次予選組は1着〜4着と5着の上位6名が二次予選Bに進む。
3日目の二次予選Aは、1着〜6着が準々決勝Aに、7着〜9着が準々決勝Bに。二次予選Bは1着〜2着と3着から上位3名が準々決勝Aに、3着の下位3名と4着〜6着が準々決勝Bに進む。
初日ドリーム、2日目オリオンのシード組は、必ず4日目準々決勝までは進めるということになる。またシャイニングスター賞に進出すれば4日目が1日休みとなり、この9名は決勝まで最短4走でたどり着く。
4日目に新設された準々決勝Aは1着〜4着、準々決勝Bは1着〜2着で準決勝に進出。シャイニングスター賞の9名と、この準々決勝ABから勝ち上がった18名が5日目の準決勝を争い、各1着〜3着が決勝進出となる。
バンク情報
「標準的バンクだが海風には注意」
バンクは周長400mで、みなし直線は51.3m。標準的バンクで走りやすく、脚質による有利・不利はあまり無い。直線も長くないため、逃げの決まり手も十分あるが、ビッグレースになると逃げ切りは至難の業なので、捲りや追い込みが増える傾向にある。1センター側は海が近いため、海風の影響があり、海側に防風板が設置されてはいるものの、この風が吹き込むとホームは向かい風、バックは追い風となるる。早めに仕掛けた先手ラインを、このホーム向かい風が苦しめることも。最高上がりタイムは2023年7月16日に脇本雄太が記録した10秒6。
連対時の決まり手は
1着(逃30%、捲26%、差44%)
2着(逃20%、捲13%、差27%、マ40%)
※8月3日現在

直近優勝者一覧
2024年8月平塚 優勝:古性優作
2023年8月西武園 優勝:眞杉匠
2022月8月西武園 優勝:脇本雄太
2021年8月いわき平 優勝:古性優作
2020年8月名古屋 優勝:松浦悠士
2019年8月名古屋 優勝:新田祐大
2018年8月いわき平 優勝:脇本雄太
2017年8月いわき平 優勝:渡邉一成

昨年のオールスター競輪(平塚)は窓場千加頼マークの古性優作が直線鋭く伸びて優勝。古性は7回目のG1制覇。2着に窓場が入り、近畿の同期ラインワンツー決着だった。
更新情報
◆予想に役立つデータ分析(8/9公開予定)
◆開催直前展望(8/10公開予定)
◆前検日レポート(8/11公開予定)
◆初日〜最終日レポート(開催中毎日公開予定)
◆加藤慎平の決勝予想(8/17公開予定)