2025/08/16(土) 22:45
2025年8月16日 函館競輪
第68回オールスター競輪G1(5日目)
※ナイター開催
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【9R=S級準決勝】
脇本雄太が前受けで、3番手は内に太田海也、外に山口拳矢が並走。脇本がそのまま先行態勢に入ると、3番手は太田が内から取り切る。最終HSで7番手から郡司浩平が仕掛けるが中団で浅井康太がけん制。最終2コーナー過ぎに太田が捲りを打つと、逃げる脇本も合わせて踏みこむ。両者のマッチレースとなるが、ゴール前で太田がかわして1着。2着に脇本、郡司も追い込むが3着は脇本マークの南修二が入線する。
1着/太田海也(S1・岡山121期)
今回成績:ド7・二1・準々1・準決1
G1優勝:0回
G1決勝:3回目(25年6月高松宮記念杯以来)
オールスター決勝:初
前が取れたら、自分のしたいレースを主張しないといけないと思っていました。(山口)拳矢さんが行ったら、その上を行こうと思っていたら、そこを主張する流れになりました。受けてくれた拳矢さんが上手だっただけ。郡司(浩平)さんの姿も見えましたが、脚は折り合わず、一番行きたいところでは脇本(雄太)さんがかかっていたので、という感じ。こういう展開で脇本さんの後ろからレースするのは初めてでしたが、自力選手として憧れの存在として、改めて脇本さんの強さを実感しました。今節は自分の力を出して、決勝まで来られたのはいいのかなと思います。しっかりタイトル獲っていけるように走っていきたい。(状態は)悪くないと思います。
(決勝は)自力。
2着/脇本雄太(SS・福井94期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:ド9・二7・準々1・準決2
G1優勝:10回(25年6月高松宮記念杯)
オールスター優勝:2回(22年8月西武園)
太田(海也)君が3番手内で粘っているのが見えたので、自分が後手を踏まないように。2コーナーでは自分で1回切って、郡司(浩平)君が抑えてくるかどうかだけしっかり見てました。すんなりというのもあったので、自分の中では参考にすることではないですが、ラインで勝ち上がれたことは価値があると思います。ダメージはあります。
(決勝は)前で、自力。
3着/南修二(S1・大阪88期)
今回成績:一2・二1・準々3・準決3
G1優勝:0回
G1決勝:10回目(25年2月全日本選抜以来)
オールスター決勝:初
とりあえずキツくて、最後は千切れるみたいな形になってしまいました。もっていくのは普通なので、あとは脚力が足りなかったです。ワッキー(脇本雄太)のおかげ。状態はいいと思うので、普通にリラックスして走りたいと思います。
(決勝は)近畿の4番手。
◆9Rレース結果
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【10R=S級準決勝】
赤板前に犬伏湧也を眞杉匠がおさえる。4番手は内に犬伏、外に嘉永泰斗で並走になる。眞杉がペースを上げて先行態勢に入ると、番手の吉田拓矢は車間をあける。最終1センター付近から4番手外並走の嘉永が捲りに出ると、犬伏マークの岩津裕介は嘉永の後位にスイッチ。吉田は嘉永の捲りはけん制して止めると、直線で差し脚を伸ばして1着。栃茨3番手から佐藤礼文が眞杉の内を伸びて2着。嘉永を追った岩津が3着に入線した。
1着/吉田拓矢(S1・茨城107期)
今回成績:オ1・シ5・準決1
G1優勝:2回(25年4月日本選手権)
オールスター決勝:2回目(23年8月西武園以来)
初手が後ろだったので、厳しい展開になるかなと。4番手に嘉永(泰斗)がいて、ホームではニュートラル入って、いつ来てもおかしくない状態で、眞杉(匠)も打鐘からふかしてホームでも踏みすぎていて、いつもの伸びがなくて厳しかったです。ナイターでそんなに暑さも感じず、体調面は問題ない。体はいいですが、自転車はもう少しほしいところがあるので微調整。練習仲間の佐藤(礼文)さんとG1決勝に乗れると思っていなかったので、楽しみたいと思います。
(決勝は)自力。
2着/佐藤礼文(S2・茨城115期)
今回成績:一4・二6・準々2・準決2
G1決勝:初
ラインのおかげ。眞杉(匠)のおかげ、(吉田)拓矢もブロックして、内だけ閉めてましたが、直線で眞杉が外して、インしかないように見えたので、インを踏みました。皆が「あそこしかコースない」と言っていたので、間違いないコースには入れたのかなと。やるだけのことはやって、前が頑張ってくれたおかげ。まさかこんなところ(G1決勝)まで来ると思わなかったですが、良かったです。落車あけはバッチリ練習してから戻るのでいつも悪くないですが、眞杉のところに行ったり、拓矢ともいつも練習して、すぐ結果が出て、やる気にも繋がってきます。この結果で悪いと言ったらバチがあたるので、もう最高だと思います。拓矢の後ろでチャンスあると思うし、ラインで貢献した上で、直線を踏めたらなと思います。
(決勝は)拓矢の後ろ。
3着/岩津裕介(S1・岡山87期)
今回成績:一3・二2・準々1・準決3
G1優勝:1回(16年8月オールスター)
オールスター優勝:1回(16年8月松戸)
早く入れ替わりして、最終的に打鐘で前に出るのが理想の組み立てでしたが、後ろの動きも遅くて、ちょっと単騎勢もいて、思ったような展開にならなかったです。犬伏(湧也)君も力を出せない形になりました。内に詰まる形で、内に行けるとしたら、打鐘2センターくらいでしたが、位置取りに目がいってました。何とも言えない、犬伏君と決めたい気持ちを殺して、いかないとチャンスなかったので、すまないという感じ。オールスターは相性がいいイメージがありますが、(優勝は)昔のこと。どう自分のベストを尽くすかという感じです。太田君と連携できるのは嬉しいです。残り1走しかないですが、太田君と力を合わせていいレースがしたいですね。
(決勝は)太田君の後ろ。
◆10Rレース結果
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【11R=S級準決勝】
伊藤颯馬が赤板過ぎに新山響平を叩いて、そのまま先行態勢に入っていく。3番手に新山、5番手に寺崎浩平、7番手に深谷知広の態勢で打鐘を通過。最終HS過ぎに新山が捲りを打つと、伊藤マークの山田庸平が番手捲りで合わせる。その外を寺崎が捲りで飲み込んで1着ゴール。2着に寺崎マークの古性優作で近畿ワンツー。新山マークの松本貴治が直線伸びて3着に入った。
1着/寺崎浩平(S1・福井117期)
今回成績:オ7・二7・準々1・準決1
G1優勝:0回
G1決勝:6回目(25年6月高松宮記念杯以来)
オールスター決勝:2回目(22年8月西武園以来)
最終ホーム目がけて行こうと思ったのですが、新山(響平)君と仕掛けがかぶった感じがして、1度ニュートラルに入れたことが、出が悪くなってしまった。修正点ですね。
(決勝は)脇本(雄太)さんのハコを回らせてもらいます。番手です。脇本さんからも、古性(優作)さんからもハコをと言ってもらいました。番手で、しっかりタイトルを目指して頑張ります。
2着/古性優作(SS・大阪100期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:ド8・二6・準々4・準決2
G1優勝:8回(24年10月寛仁親王牌)
オールスター優勝:2回(24年8月平塚)
決勝進出は、本当にラインのおかげですね。体の痛みはずっと同じで、肩が人形のようにグラグラで力が入らないのですが、寺崎(浩平)君があれだけ頑張ってくれて、そのおかげですね。練習が全然できていなかったので、脚も病みあがりのようなしんどさで、なかなか反応してくれず、全開で踏んでも自転車も進まない状態です。ファン投票で1位に選んでいただけたから。走っても今日以外は人気を裏切ってしまっている。それども毎日すごい声援を送ってくれているので、毎日人気に応えたかったです。レースの強度に体が全く耐えられていない感じで、いつもより疲労度も格段にありますが、しっかりクールダウンして頑張りたいです。
(決勝は)福井へ。3番手。
3着/松本貴治(S1・愛媛111期)
今回成績:一4・二4・準々1・準決3
G1優勝:0回
G1決勝:2回目(23年8月オールスター以来)
オールスター決勝:2回目(23年8月西武園)
最後、いつもは内に詰まってしまうのですが、今日は伸びて良かったです。感触も良かったです。連日、バンクが重かったのですが、今日の最終レースはすごく軽く感じたので、良かったです。しっかりコンディションを整えます。
(決勝は)1人で。
◆11Rレース結果
※G1優勝回数の( )は前回G1優勝開催
※G1決勝進出の( )は前回の優出開催
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【最終日・11R=S級決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/太田海也(S1・岡山121期)
3/吉田拓矢(S1・茨城107期)
4/南修二(S1・大阪88期)
5/松本貴治(S1・愛媛111期)
6/佐藤礼文(S2・茨城115期)
7/寺崎浩平(S1・福井117期)
8/岩津裕介(S1・岡山87期)
9/脇本雄太(SS・福井94期)
注目の並び想定は
9脇本-7寺崎-1古性-4南
2太田-8岩津
3吉田-6佐藤
5松本(単騎)
決勝は、脇本雄太の番手を寺崎浩平が回り、その後ろに古性優作と南修二が続く近畿4車ライン。
太田海也には、準々決勝同様に岩津裕介が付く岡山の2人。
吉田拓矢には、佐藤礼文が続く茨城の2車ライン。
松本貴治は単騎の競走となった。
万全とはいかないまでも3走目から激走の脇本雄太が、ラインの先頭を買って出たとなると、ラインの長さを生かし主導権を握る構えか。そうなると寺崎の初タイトル奪取やラインで上位独占も考えられそうだ。
連日強力な自力で勝ち上がりを見せている太田が、どう出るか。ここも力強く抵抗を見せてくるに違いなく、一筋縄ではいかなそう。
また、好位奪取や早めの巻き返しを得意とする吉田の仕掛けも脅威だし、単騎で一発にかける松本の動向も気になるところだ。
ファンの思いを背負い、最良の結果を出すのはどの選手か、大注目の決勝は最終日・第11レース、20時30分発走です。
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加藤慎平さんの展望や、函館バンクの特徴、オールスターの直近開催レポート、開催データは、第68回オールスター競輪G1特集ページにて掲載! 最終日は加藤慎平さんの決勝予想も! ぜひでご覧ください。
【第68回オールスター競輪G1特集】
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◆今開催のレポート
【前検日ドリームレース】【前検日オリオン賞】【前検日一次予選】【初日ドリームレース】【初日一次予選】【2日目オリオン賞・一次、二次予選】【3日目シャイニングスター賞・二次予選】【4日目準々決勝】
(P-Navi編集部)