【開催直前展望】第68回オールスター競輪は函館で12日よりナイター開催!

2025/08/09(土) 18:00

第68回オールスター競輪G1が、12日より函館競輪場を舞台にナイター開催される。今年から勝ち上がりが変更となり、男女は別開催、ポイント制が廃止され、オリオン賞が2レースに増加、4日目に準々決勝が新設された。主にファン投票から選ばれたスター選手による6日間の夢の競演が、函館の地で幕を開ける。

◆オールスターファン投票の結果
◆初日の出走表(12日更新)はこちらでチェック

【初日11R=ドリームレース】※想定番組
1/古性優作(SS・大坂100期)
2/郡司浩平(SS・神奈川99期)
3/新山響平(SS・青森107期)
4/犬伏湧也(SS・徳島119期)
5/眞杉匠(SS・栃木113期)
6/深谷知広(S1・静岡96期)
7/清水裕友(SS・山口105期)
8/太田海也(S1・岡山121期)
9/脇本雄太(SS・福井94期)

【2日目10R=オリオン賞レース】※想定番組
1/中野慎詞(S1・岩手121期)
2/嘉永泰斗(S1・熊本113期)
3/寺崎浩平(S1・福井117期)
4/佐藤慎太郎(S1・福島78期)
5/山口拳矢(S1・岐阜117期)
6/窓場千加頼(S1・京都100期)
7/取鳥雄吾(S1・岡山107期)
8/纐纈洸翔(S1・愛知121期)
9/山田庸平(S1・佐賀94期)

【2日目11R=オリオン賞レース】※想定番組
1/岩本俊介(SS・千葉94期)
2/吉田拓矢(S1・茨城107期)
3/浅井康太(S1・三重90期)
4/北津留翼(S1・福岡90期)
5/守澤太志(S1・秋田96期)
6/伊藤颯馬(S1・沖縄115期)
7/坂井洋(S1・栃木115期)
8/藤井侑吾(S1・愛知115期)
9/松井宏佑(S1・神奈川113期)
※8月7日現在の想定番組(組替後)

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ドリームレースには太田海也が繰り上がり

太田海也
清水裕友
一新された勝ち上がりを見ると、ドリームレースは1着から5着、2個レースになったオリオン賞レースは1着から2着が準決勝フリーパスのシャイニングスター賞へ進出となる。また、シャイニングスター賞に勝ち上がれなくても、二次予選A回りとなり、準々決勝(AまたはB)に進出できる。予選組はシャイニングスター賞、二次予選Aへの勝ち上がりは無く、二次予選Bから準々決勝を目指していく。ドリーム・オリオン組のアドバンテージは大きそうだ。

ドリームレースは松浦悠士が残念ながらサマーナイトでの落車負傷により欠場で、太田海也が繰り上がりで出走する。
太田は6月高松宮記念杯G1に続いて、サマーナイトG2も決勝進出。ともに決勝は悔しい結果に終わっているが、繰り上がりとはいえドリーム出場はファンの大きな期待の表れでもある。ナショナルチームで鍛えあげたスピードとパワーで、今回もG1タイトル奪取に挑もう。その太田がサマーナイトでも「心強い」と信頼を置くのが清水裕友。サマーナイトの準決勝では清水が差し切りワンツーを決めているが、決勝は関東ラインの前に連携が崩れた。次の京王閣G3も連絡みがなく終わったが、後半戦へ態勢をさらに立て直して、オールスターに臨みたいところ。現在賞金ランクも16位で、グランプリ争いもここからが勝負となる。
犬伏湧也も初のドリーム選出となる。S班に追加選出された後も、責任感ある走りを求めるが、直前の富山G3は準優勝とあと一歩のレースが続く。強烈なダッシュゆえに、もろ刃の剣にもなってしまうパターンもあるが、一昨年も決勝進出してブレークを加速させたオールスターで、存在感をさらに強めたい。

古性優作
脇本雄太
本来なら脇本雄太、古性優作の近畿勢がシリーズの中心となりそうだが、古性がサマーナイトの落車で右肩鎖関節脱臼の診断。脇本もサマーナイトを病気欠場しており、ともにコンディション面は要注意だ。古性は2年連続のファン投票1位で選出されており、昨年は2回目のオールスター優勝。ファン投票1位での大会連覇が期待されるだけに、どこまで態勢を整えてこられるか。

眞杉匠
眞杉匠はサマーナイトを連覇。決勝では佐々木悠葵の番手で、中国ラインをうまくけん制して、勝利を引き寄せた。ファン投票は2位選出されており、オールスターは一昨年、西武園でG1初優勝を飾った大会でもある。後半戦は「内容重視で、結果も付いてくれば」とコメントしており、平原康多という偉大な存在が引退された後の関東地区を、ニューリーダーとしてけん引していく。

郡司浩平
ドリーム選手となった郡司浩平、深谷知広の南関東両者は、今年もビッグ戦線を賑わせる強力なラインだ。前後は流動的で、高松宮記念杯の決勝は深谷が前回りだったが、サマーナイトの初日は郡司が前を回っている。どちらも自力戦は鮮烈だし、現在ともに賞金でグランプリ圏内に入っているだけに、地元地区の平塚グランプリ出場へ、後半戦はますます目が離せない。

新山響平
新山響平はファン投票3位でドリームレースに選ばれた。サマーナイトで落車して途中欠場になったが、地元地区のG1に向けて万全の状態へと立て直したい。オールスターは昨年の決勝3着。競輪祭以来となる3年ぶり2回目の優勝で、地元ファンをおおいに湧かせたい。

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オリオン賞は今年から2個レースに

中野慎詞
山口拳矢

オリオン賞は2日目の10レース、11レースに行われる。1着と2着が3日目のシャイニングスター賞に進出できるため、勝ち上がりのアドバンテージを考えても、ここは是が非でも突破しておきたいところだろう。
まずは寺崎浩平をピックアップ。今年は全日本選抜の決勝で脇本雄太とワンツーを決める2着、高松宮記念杯でも脇本雄太、古性優作を連れて果敢なレースを見せた。近況は積極的なレースも増えて、相手にとっては脅威が増すばかり。一気のタイトル獲りがあっても不思議ではない。現在、賞金ランキング7位につけているのも見逃せないところだ。
中野慎詞はファン投票でオリオン賞スタート。昨年は負傷欠場でオールスターは出場できなかったが、今回は初めて地元地区でのビッグレース参戦を迎える。7月サマーナイトはシリーズ3連対するも、準決勝4着で勝ち上がりを逃しており、まだビッグレースの優出経験はないが、今回も北日本ラインの機動型として、地元地区を盛り上げる圧巻の走りに期待したい。新鋭とベテラン、佐藤慎太郎とのノーリミットな連携も楽しみなところ。

オリオン賞は、S班の岩本俊介をはじめ、今年のダービー王で賞金額トップの吉田拓矢、富山記念をバンクレコード更新で制した山口拳矢らがエントリー。若手機動型も多く選出されており、シャイニングスター賞を目指して初戦から激しい攻防が見られそうだ。

予選からも大注目のレーサーが多数参戦。
山崎歩夢はG1初出場で、父・山崎芳仁との親子参戦が注目を集める。また、ナショナルチーム所属の20歳・中石湊は、G1初出場を地元で迎える。7月に小松島でG3初優勝を射止めた123期の西田優大も、ここがG1初出場となる。
若手出場の一方で、55歳の山口富生をはじめ、ベテラン勢も多数参戦するのがオールスターの魅力のひとつ。
6日間のロングシリーズをいかに勝ち抜き、「スターライト」を一身に浴びるのは誰か。全国からのファンの声援を追い風に変えて、トップレーサーが真夏の夜の函館バンクを疾走する。

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加藤慎平さんの開催展望や、変更になった今年の勝ち上がり、函館バンクの特徴、開催データは、第68回オールスター競輪G1特集ページにて掲載しておりますので、こちらでご確認ください。
【第68回オールスター競輪G1特集】

(P-Navi編集部)

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