【開催直前展望】別府競輪G3ナイター「オランダ王国友好杯」は5日開幕!【S班は新山、岩本が参戦!】

2025/06/03(火) 18:00

別府競輪場において開設75周年記念「オランダ王国友好杯」G3が6月5日(木)から8日(日)までナイター開催される。S級S班からは新山響平、岩本俊介が参戦。さらに菅田壱道、深谷知広、寺崎浩平、地元九州からは山崎賢人、阿部将大らが優勝争いを展開していきそうだ。また、最終日の第9レースでは、S級への特別昇級をかけたレインボーカップA級ファイナルも同時開催される。

◆初日の出走表(5日更新)はこちらでチェック

【初日特選=第12レース】
1/岩本俊介(SS・千葉94期)
2/菅田壱道(S1・宮城91期)
3/寺崎浩平(S1・福井117期)
4/山崎賢人(S1・長崎111期)
5/深谷知広(S1・静岡96期)
6/皿屋豊(S1・三重111期)
7/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
8/坂井洋(S1・栃木115期)
9/新山響平(SS・青森107期)
並び想定は
5深谷-1岩本-7松谷
9新山-2菅田
3寺崎-6皿屋
4山崎(単騎)
8坂井(単騎)
※特選と並びは6/4に追記。

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新山響平が先手奪取からレースを支配

新山響平・菅田壱道

今年ここまで優勝こそ無いものの、新山響平が抜群のスピードで開催をリードするか。3月のウィナーズカップ決勝は先行して3着、5月の日本選手権も連日の積極策で決勝進出を果たしている(決勝は6着)。「内容にもこだわった」という宇都宮記念は優出を逃し、全プロ記念競輪も着をまとめきれなかったが、後半戦に向けても、ここから再加速といきたい。昨年11月四日市以来のG3優勝を飾れるか。
新山と好タッグで、菅田壱道や守澤太志にもチャンス到来だろう。菅田は直近の連携回数が増えており、日本選手権の初日特選予では新山の先行を利して2着。決勝は落携入に終わったが、好連携から今度こそ連独占を狙いたい。
また、別府との好相性が見逃せないのが守澤だろう。21年は郡司浩平をマークして差し切り優勝。23年には自力の捲りで大会連覇を達成している。今年まだグレードレースでの優出はないが、相性の良い大会で好転するか注目したいところだ。

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南関東から岩本俊介と深谷知広が強力タッグ

岩本俊介・深谷知広

深谷知広は今年ここまで2月静岡、3月名古屋で記念を2回優勝。その後は練習中に膝を負傷したものの、5月平塚記念は準決勝で逃げて2着に入り決勝進出。決勝は南関東ラインの先頭で果敢な走りを見せ、番手の郡司浩平が優勝した。
S班の岩本俊介は5月日本選手権の準決勝で深谷マークから直線抜け出し1着。ウィナーズカップからビッグ連続優出を果たしている。深谷との連携で、S班としては初の優勝を手にする可能性も。
南関東勢からは松谷秀幸も好調だ。4月川崎記念で準優勝、5月福井F1は根田空史マークから完全優勝している。昨年の別府記念決勝は準優勝だっただけに、今開催も南関東連携から侮れないひとりだろう。

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寺崎浩平がG3初優勝を掴むか

寺崎浩平・窓場千加頼

寺崎浩平、窓場千加頼、村上博幸、村田雅一ら近畿地区は争覇級が名を連ねる。寺崎は昨年10月寛仁親王牌からのビッグレース連続優出(4開催連続)は日本選手権で止まったが、全プロ記念競輪の初日は先行勢が苦戦する中でも、逃げて2着に粘るなど底力を見せていた。スピードは傑出しており、タイトルをも狙える逸材なだけに、まずはG3初優勝を期待したい。
窓場は昨年12月に佐世保で記念初優勝を達成。F1では優勝あるものの、今年ここまでグレードレースでは優出ゼロと噛み合っていない。寺崎とは日本選手権の初日に連携したが、寺崎が後方からの捲り不発に終わっているだけに、再度連携なら今度こそ上位争いといきたい。再び九州地区での記念奪取となるか。
ベテラン健在をアピールする村上博幸、大舞台での躍進が光る村田雅一も自力型マークから好勝負に持ち込みたい。

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九州勢は山崎賢人、阿部将大を中心視

山崎賢人・阿部将大

他地区から強力な自力型が参戦するだけに、迎えうつ九州勢の動向も見逃せない。 スピード上位の山崎賢人を筆頭に、東矢圭吾、岩谷拓磨、地元からは阿部将大、一丸尚伍ら自力型がそろう。山崎の中でも阿部は昨年7月開催の別府記念を制しており、今回は地元記念連覇のかかる一戦となる。調子を落としていたが、チャレンジャーの気持ちで武雄G3ミッドナイトも逃げて決勝進出するなど、「別府記念にいい手応えでいけるんじゃないかなと思います」と上昇ムードだ。地元記念で再度、勝負強さを発揮なるか。

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3着までがS2特昇!レインボーカップA級ファイナル

橋本智昭・川口雄太・大西貴晃

期末の名物レースとなっているレインボーカップ。別府記念の最終日・第9レースにてA級ファイナルが行われる。1着から3着に入るとS級2班へと特別昇級ができるレースで、今回もA級トップの9選手が集結する。

小原丈一郎(A1・青森115期)
山崎将幸(A1・宮城92期)
橋本智昭(A1・宮城99期)
木村佑来(A1・宮城119期)
川口雄太(A1・徳島111期)
稲吉悠大(A1・福岡92期)
大西貴晃(A1・大分101期)
谷口力也(A1・熊本119期)
河崎正晴(A1・熊本121期)

今回のメンバー全員が定期昇級で7月からのS級入りが決まっているが、優勝本賞金は160万円と大きく、少しでも早くS級入りを果たそうと熱戦必至の一発勝負となろう。
地区的には、北日本が小原、山崎、橋本、木村の4名、九州が稲吉、大西、谷口、河崎の4名で、徳島から川口がエントリー。ラインがどう構成されるかは現段階では不明ではあるが、注目選手をピックアップしたい。
まずは橋本だ。昨年12月佐世保のA級ファイナルにも出場していたが、2着入線ながら外帯線内進入による失格で特昇を逃すことに。今期は6回の優勝を重ねており、自力でも番手でも前回のリベンジとなるか注目だ。
地元の大西は、昨年11月に別府の協賛G3を阿部将大マークから優勝。今期はA級陥落したが、7月からはジャンプアップでS級1班に戻る。昨年のG3以来の地元戦になるが、レインボーカップでも主役となれるか。
川口の動向にも注目だ。地区的には単騎となりそうだが、各ラインが火花を散らすようだと、チャンスはさらに膨らむ。3月から3連続優勝するなど、今期は6回の優勝。自在戦の一撃は見逃せない。

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【過去の別府競輪グレードレース・プレイバック】
昨年7月の記念開催は、先行した伊藤颯馬の番手から阿部将大が捲りで抜け出し優勝。G3は通算4回目の優勝で、初の地元記念優勝を達成した。

万博協賛競輪G3(24年10月)
優勝者:大西貴晃
別府記念G3(24年7月)
優勝者:阿部将大
別府記念G3(23年12月)
優勝者:守澤太志
ウィナーズカップG2(23年3月)
優勝者:松浦悠士
ガルコレ別府ステージ(23年3月)
優勝者:佐藤水菜
別府記念G3(21年6月)
優勝者:守澤太志
別府記念G3(20年12月)
優勝者:浅井康太
別府記念G3(19年12月)
優勝者:松井宏佑
サマーナイトフェスティバルG2(19年7月)
優勝者:村上博幸
ガールズケイリンフェスティバルG2(19年7月)
優勝者:石井貴子
別府記念G3(17年12月)
優勝者:松井宏佑

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◆今開催の勝ち上がり

S級9車立て・12レース4日制

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選

【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から得点上位10名→二次予選

◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。

◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら

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◆別府バンクの特性

バンクは周長400mで、みなし直線は59.9m。直線がやや長めで、海が近いこともあり、1年を通して風が吹き、このバック向かい風の影響で、追い込みが有利とされる。連対時の決まり手は、1着(逃26%、捲33%、差44%)、2着(逃21%、捲25%、差22%、マ42%)。最高あがりタイムは2019年9月19日にテオ・ボス(オランダ)が記録した10秒5。

※出場予定メンバーおよびデータは6月3日現在。
(P-Navi編集部)

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