2025/08/16(土) 19:59
函館競輪場ナイター「第68回オールスター競輪(GI)」が16日に5日目を開催。8R特選を走った清水裕友に話を聞いた。
15日の3走目、準々決勝では先行策に出るも9着と大敗し勝ち上がりを逃してしまった。らしさを欠く敗退となったが、この日は巻き返しの一打が決まった。鮮やかなまくりは上がりタイム10秒9の痛快ショットだった。ところが本人の表情はそこまで晴れやかなものではない。
「緩んだところを、と思っていました。あとは菅田(壱道)さんより先に動きたかった。まくれたけど準々決勝がアレだったし特別にいい感じでもないし、何とも言えないですね…」
6月岸和田GI「高松宮記念杯競輪」、7月玉野GII「サマーナイトフェスティバル」と続けて決勝へ勝ち上がっており、今節も戦前から優勝候補の一角に名を連ねていただけに痛恨の敗退だった。
「(今開催は)体がいい感じではなかったし、自分自身でも乗り切れなかった。自転車の感覚もわからないです…」と出てくる言葉は歯切れが悪い。
それでも、決勝戦のひとつ下の格である「優秀戦」まで届いたのだから底力はある。腐ることなく立て直すあたりは、さすがS班の意地であり、負けん気の強い清水の真骨頂ともいえる。嫌な流れを断ち切り、最終日も大いに躍動する。(netkeirin特派員)