2024年10月14日　別府競輪
大阪・関西万博協賛
別府市制100周年記念事業
「別府競輪ナイターG3」（最終日）
※ナイター開催

日中の暑さが嘘のように朝夕が涼しくなり、秋めいてきた別府競輪で10月11日より開催の「別府市制100周年記念事業・別府競輪G3ナイター」が最終日を迎えた。
シリーズは、力が拮抗するメンバーがしのぎを削り、初日特選メンバーの3選手が準決勝進出を逃すなど混戦となった。そこで力を発揮したのが、今年7月の別府記念を優勝した阿部将大で、初日こそ持ち味の自力を出せなかったものも、2日目以降は先行策で状態を調整し粘りを取り戻した。また、それに呼応するかのように同門の大西貴晃が初のG3決勝進出を果たすと、園田匠や小川勇介らの福岡4選手も意地の走りでファイナリストに名を連ねた。
地元九州勢が6車連携で臨んだ決勝は、前受けから突っ張り先行した阿部将大の番手から、後続の動きに合わせて最終2コーナーから踏んだ大西貴晃が、ライン3番手の小川勇介との接戦を制して優勝のゴール。デビュー13年目、G3初の決勝進出で初優勝を地元戦で手にした。

※準決勝のレポートはこちら
※同時開催のガールズケイリンのレポートはこちら
【別府競輪G3（最終日）12R＝S級決勝】
1／大西貴晃（S2・大分101期）
2／杉森輝大（S1・茨城103期）
3／山本伸一（S1・奈良101期）
4／山口貴嗣（S2・福岡82期）
5／阿部将大（S1・大分117期）
6／山崎将幸（S2・宮城92期）
7／園田匠（S1・福岡87期）
8／坂本亮馬（S2・福岡90期）
9／小川勇介（S1・福岡90期）
【レース展開】

誘導以下、5阿部-1大西-9小川-7園田-8坂本-4山口、3山本、2杉森-6山崎で周回。まず杉森が上昇していくが、赤板で阿部が突っ張り、杉森は再び8番手に。阿部は後方を警戒しつつ、徐々にペースを上げて先行態勢に入る。打鐘過ぎに7番手から山本が仕掛けて前団まで迫ると、さらに杉森も外から捲りを狙ってくる。阿部マークの大西は最終2コーナーから番手捲りを打って抜け出していく。ゴール前は阿部の後位から小川も差し脚を伸ばすが、大西が押し切り優勝。2着に小川、3着に園田で九州勢の上位独占が決まった。

【別府競輪G3（最終日）12R=S級決勝・結果】
2車単1-9　460円（2番人気）
3連単1-9-7　630円（1番人気）
決まり手：捲り-マーク

優勝／大西貴晃（S2・大分101期）
今回成績／一1・二4・準1・決1
次走出場予定／防府G3（11月1日〜4日）

九州一丸となってレースができ、優勝させてもらったことが嬉しいです。（最終HSは）山本（伸一）さんが仕掛けてきた時にけん制し、止まったかなと思ったのですが、小川（勇介）さん、園田（匠）さん達が後ろにいたので、番手から出て行かないといけないと思い、（最終2コーナー付近で）出させてもらいました。最後は一杯いっぱいで、（小川）勇介さんの方が伸びていたので2着かなと思い、ガッツポーズする余裕はなかったです。（今後は）こうやって（先輩後輩に）お世話になっているので、次は前を走って優勝に貢献できるよう、勝負できるように頑張ります。




(P-Navi編集部)