第76回高松宮記念杯競輪・第3回パールカップ(G1)特集

2025/06/10(火) 12:00


開催展望
加藤慎平の開催展望・決勝予想
勝ち上がり
バンク情報
直近優勝者一覧
パールカップ開催展望

高松宮記念杯競輪とは

2017年から東西対抗戦が復活して、勝ち上がりは東地区と西地区に分かれるのが大きな特徴で、6日間開催のうち前半3日間はポイント制の勝ち上がりとなっている。2021年から5年連続で岸和田競輪場を舞台に開催され、2025年前半のビッグレースを締める重要な一戦となる。直近開催では、そこまで雨は降っていないが、梅雨時に開催されるため「雨の宮杯」とも呼ばれている。
また、初日から3日目にかけてガールズケイリンのG1「第3回パールカップ」も合わせて開催され、こちらも大注目のシリーズだ。

開催展望

S班・平原康多の引退で衝撃の走った競輪界。S班は8名の参戦となったが、今年3つ目のG1・高松宮記念杯競輪が6月17日、幕を開ける。
地元地区のG1開催でタイトル奪還を目指すのは近畿勢だ。古性優作は22年・23年と大会連覇も、昨年は決勝3着。昨年のGP覇者として今回も主役の座は譲れない。グランプリスラマーの脇本雄太や、初タイトル奪取に燃える寺崎浩平らがシリーズをけん引しよう。
また、S班の清水裕友と犬伏湧也、落車は気がかりだが松浦悠士も加わる中四国勢も強力。中四国から宮杯覇者は久しく出ていないが、風穴を開けるか。
一方の東地区。関東勢は引退した平原の存在は大きいが、一致団結で強さを見せる。5月日本選手権は吉田拓矢が初のダービー王に輝き、S班・眞杉匠が準優勝で関東ワンツー決着だった。今開催も好連携から上位独占を狙う。
南関東はS班の郡司浩平、岩本俊介を主軸に、深谷知広や松井宏佑ら今回も充実の布陣で挑む。
圧倒的な自力戦で魅了する新山響平、一撃を秘める山口拳矢や浅井康太の中部勢、大会好相性の山田庸平ら注目選手は目白押しだ。
そして今回もナショナルチームの面々が参戦。山崎賢人、中野慎詞、太田海也らの躍進も大いに期待したい。
※6月6日現在



加藤慎平の開催展望

伝統のG1、第76回高松宮記念杯競輪が岸和田競輪場を舞台に繰り広げられる。
この宮杯、東西王座戦とも言われ、ちょっと変わった勝ち上がりでも有名。なんと5日目までが東西別れての戦いになり準決勝戦が4個レースある。要するに東日本で2つ、西日本で2つと言う超イレギュラーな大会なのだ。
普段遠征の開催などは西日本、東日本と言うくくりでラインを組むことも多数ある選手たちが、今節に限っては1次予選からバッチバチのガチンコバトルになる可能性が非常に高い。
準決勝戦に進出できる選手が36人といつもより多いので勝ち上がりが楽になると思いきや、準決勝戦は2着マスト(3着は1名のみ)と極めて狭き門になっており、言うなれば、だんじり(神輿)が直角に曲がらなければいけない悪魔のコーナーと呼ばれる『五軒屋町交差点』と同等の難易度と言えるだろう。
優勝賞金も5,090万円(副賞込み)と超ド級。
グランプリ2025に向けて賞金の加算も重要となってくるこの岸和田だんじり決戦を制するのは誰だ?
ソースの二度づけが禁止の串カツだが、車券はいちどの失敗も許されない。
初日からぜひ、ぺーちゃんねるを見るべきだ。

加藤慎平の決勝予想

決勝当日の朝に公開予定!お楽しみに!

勝ち上がり

東地区と西地区に分かれ、勝ち上がり戦では決勝まで東西の選手が対戦しない。
前半3日間はポイント制で、各上位36名が4日目に勝ち上がる。準決勝も東西に分かれて2レースずつ行われ、各1着〜2着、3着から1名が決勝進出となる。準決勝が通常より1レース多いかわりに、2着権利と厳しくなっているのが特徴だろう。
なお、予選の獲得ポイントは以下の通り。パーフェクタナビでも予選ポイント速報を更新するので、ぜひ参考に!

◆一次予選1
1着10、2着9、3着8、4着7、5着6、6着5、7着4、8着3、9着2、棄権1、失欠0
◆一次予選2
1着13、2着11、3着9、4着7、5着6、6着5、7着4、8着3、9着2、棄権1、失欠0

バンク情報

「戦法的な有利不利は少ない」

周長は400m、みなし直線は56.7m。大阪湾から北西の浜風が吹く影響で、基本的にはホーム向かい風、バック追い風となることが多い。ただし天気が崩れると風向きが変わることもあるので要注意。みなし直線はやや長めだが、標準的でクセもなく、戦法による有利・不利は少ない。2021年5月のニューアル後は、走りやすいスピードバンクになったとの声も。 バンクレコードは2014年7月23日にフランソワ・ぺルビスがマークした10秒3。
連対時の決まり手は
1着(逃25%、捲28%、差27%)
2着(逃22%、捲14%、差22%、マ42%)
※6月5日現在


直近優勝者一覧

2024年6月(岸和田)優勝:北井佑季
2023年6月(岸和田)優勝:古性優作
2022年6月(岸和田)優勝:古性優作
2021年6月(岸和田)優勝:宿口陽一
2020年6月(和歌山)優勝:脇本雄太
2019年6月(岸和田)優勝:中川誠一郎
2018年6月(岸和田)優勝:三谷竜生
2017年6月(岸和田)優勝:新田祐大

パールカップ開催展望

今年で3回目となるガールズケイリンのG1「パールカップ」は高松宮記念杯競輪の前半3日間(17日〜19日)に同時開催される。
今年は4月のG1オールガールズを完全優勝した佐藤水菜が中心となろう。佐藤にストップをかける選手が現れるかが、最大のポイント。東地区は佐藤をはじめ、梅川風子や太田りゆ、昨年のGP覇者・石井寛子、石井貴子(千葉)ら強豪ひしめく大激戦となりそう。また、西地区は児玉碧衣が実績最上位で、坂口楓華、尾方真生、小林優香らが争覇級だが、今回がG1初出場となる仲澤春香の快進撃にも注目だ。 昨年は千葉の石井貴子がG1初出場・初優勝という劇的なフィナーレで幕を閉じたパールカップ。優勝すればガールズグランプリの出場権を獲得できる重要なシリーズで、今年はどんなドラマが待ち受けているだろうか。

なお、ガールズも東西に分かれた勝ち上がりで、初日は予選が各2レース行われ、1着から3着の6名と4着1名が準決勝に進出。準決勝も東西に分かれ、こちらも各1着から3着までと4着1名が決勝進出となる。

◆パールカップG1・直近優勝者一覧
2024年6月(岸和田)優勝:石井貴子
2023年6月(岸和田)優勝:児玉碧衣

更新情報

  • ◆予想に役立つデータ分析(6/13公開予定)

  • ◆直前展望(6/15公開予定)

  • ◆前検日レポート(6/16公開予定)

  • ◆初日〜最終日レポート(開催中毎日公開予定)

  • ◆加藤慎平の決勝予想(6/22公開予定)



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