2025/06/10(火) 12:00
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S班・平原康多の引退で衝撃の走った競輪界。S班は8名の参戦となったが、今年3つ目のG1・高松宮記念杯競輪が6月17日、幕を開ける。
地元地区のG1開催でタイトル奪還を目指すのは近畿勢だ。古性優作は22年・23年と大会連覇も、昨年は決勝3着。昨年のGP覇者として今回も主役の座は譲れない。グランプリスラマーの脇本雄太や、初タイトル奪取に燃える寺崎浩平らがシリーズをけん引しよう。
また、S班の清水裕友と犬伏湧也、落車は気がかりだが松浦悠士も加わる中四国勢も強力。中四国から宮杯覇者は久しく出ていないが、風穴を開けるか。
一方の東地区。関東勢は引退した平原の存在は大きいが、一致団結で強さを見せる。5月日本選手権は吉田拓矢が初のダービー王に輝き、S班・眞杉匠が準優勝で関東ワンツー決着だった。今開催も好連携から上位独占を狙う。
南関東はS班の郡司浩平、岩本俊介を主軸に、深谷知広や松井宏佑ら今回も充実の布陣で挑む。
圧倒的な自力戦で魅了する新山響平、一撃を秘める山口拳矢や浅井康太の中部勢、大会好相性の山田庸平ら注目選手は目白押しだ。
そして今回もナショナルチームの面々が参戦。山崎賢人、中野慎詞、太田海也らの躍進も大いに期待したい。
※6月6日現在
東地区と西地区に分かれ、勝ち上がり戦では決勝まで東西の選手が対戦しない。
前半3日間はポイント制で、各上位36名が4日目に勝ち上がる。準決勝も東西に分かれて2レースずつ行われ、各1着〜2着、3着から1名が決勝進出となる。準決勝が通常より1レース多いかわりに、2着権利と厳しくなっているのが特徴だろう。
なお、予選の獲得ポイントは以下の通り。パーフェクタナビでも予選ポイント速報を更新するので、ぜひ参考に!
◆一次予選1
1着10、2着9、3着8、4着7、5着6、6着5、7着4、8着3、9着2、棄権1、失欠0
◆一次予選2
1着13、2着11、3着9、4着7、5着6、6着5、7着4、8着3、9着2、棄権1、失欠0
「戦法的な有利不利は少ない」
周長は400m、みなし直線は56.7m。大阪湾から北西の浜風が吹く影響で、基本的にはホーム向かい風、バック追い風となることが多い。ただし天気が崩れると風向きが変わることもあるので要注意。みなし直線はやや長めだが、標準的でクセもなく、戦法による有利・不利は少ない。2021年5月のニューアル後は、走りやすいスピードバンクになったとの声も。 バンクレコードは2014年7月23日にフランソワ・ぺルビスがマークした10秒3。
連対時の決まり手は
1着(逃25%、捲28%、差27%)
2着(逃22%、捲14%、差22%、マ42%)
※6月5日現在
2024年6月(岸和田)優勝:北井佑季
2023年6月(岸和田)優勝:古性優作
2022年6月(岸和田)優勝:古性優作
2021年6月(岸和田)優勝:宿口陽一
2020年6月(和歌山)優勝:脇本雄太
2019年6月(岸和田)優勝:中川誠一郎
2018年6月(岸和田)優勝:三谷竜生
2017年6月(岸和田)優勝:新田祐大
今年で3回目となるガールズケイリンのG1「パールカップ」は高松宮記念杯競輪の前半3日間(17日〜19日)に同時開催される。
今年は4月のG1オールガールズを完全優勝した佐藤水菜が中心となろう。佐藤にストップをかける選手が現れるかが、最大のポイント。東地区は佐藤をはじめ、梅川風子や太田りゆ、昨年のGP覇者・石井寛子、石井貴子(千葉)ら強豪ひしめく大激戦となりそう。また、西地区は児玉碧衣が実績最上位で、坂口楓華、尾方真生、小林優香らが争覇級だが、今回がG1初出場となる仲澤春香の快進撃にも注目だ。
昨年は千葉の石井貴子がG1初出場・初優勝という劇的なフィナーレで幕を閉じたパールカップ。優勝すればガールズグランプリの出場権を獲得できる重要なシリーズで、今年はどんなドラマが待ち受けているだろうか。
なお、ガールズも東西に分かれた勝ち上がりで、初日は予選が各2レース行われ、1着から3着の6名と4着1名が準決勝に進出。準決勝も東西に分かれ、こちらも各1着から3着までと4着1名が決勝進出となる。
◆パールカップG1・直近優勝者一覧
2024年6月(岸和田)優勝:石井貴子
2023年6月(岸和田)優勝:児玉碧衣