2025/06/13(金) 13:00
6月17日から開催される第76回高松宮記念杯競輪(G1)。岸和田競輪場で争われる6日間のロングシリーズを前に、最近の高松宮記念杯をデータで振り返ります。データから見えてくる、高松宮記念杯の傾向とは……!?
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【高松宮記念杯競輪・優勝者データ】
昨年は北井佑季がG1初優勝。史上3人目の3連覇がかかった古性優作だったが、ゴール前で突っ込むも3着(落滑入)に終わった。
※レポートはこちら
◆最年少優勝:19歳
1950年大津びわこ:山本清治、1952年大津びわこ:高倉登
なお、今年の最年少出場は23歳の吉田有希。
◆最年長優勝:45歳
2004年大津びわこ:松本整
今年の最年長出場は、55歳の山口富生。なお、山口は今年2月の全日本選抜競輪の最終日に、G1最年長勝利記録を更新している。また、今開催は50代は山口と香川雄介の2に人、45歳以上は計15名が参戦する。
◆最多優勝:5回
最多優勝:滝澤正光(1985年、86年、87年、89年、92年)
◆大会3連覇:2名
中井光雄(1954年〜1956年)
滝澤正光(1985年〜1987年)
◆大会2連覇:7名
山本清治(1950年〜1951年)
笹田伸二(1961年〜1962年)
神山雄一郎(1994年〜1995年)
吉岡稔真(1996年〜1997年)
平原康多(2009年〜2010年)
新田祐大(2016年〜2017年)
古性優作(2022年〜2023年)
◆完全優勝:11回
高倉登、松村憲、平間誠記、吉川多喜夫、稲村雅士、荒川秀之助、滝澤正光、神山雄一郎、吉岡稔真=2回、脇本雄太
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【高松宮記念杯競輪決勝の傾向】
◆東西別優勝数
東地区優勝 40回
西地区優勝 35回
昨年は東地区が優勝。優勝数では東地区が若干リードしているが、直近10年では東地区5回、西地区5回と互角の戦いが続いている。
◆決勝の平均払戻金
2車単 3,491円
3連単 37,425
※2003年から2024年までを集計
3連単最高配当は2005年の10万9040円(村本大輔が優勝)で、最低配当は2013年の2,010円(成田和也が優勝)。2023年は3年連続で万車券決着だったが、昨年は神奈川ワンツー決着で、3連単は2,340円という過去3番目の低配当での決着だった。
◆決勝の決まり手
1着 逃げ2回 捲り7回 差し11回
2着 逃げ4回 捲り5回 差し5回 マーク6回
※05年大津びわこから24年岸和田まで直近20開催を集計
昨年は郡司浩平の番手から北井佑季が捲りで抜け出し、押し切り。神奈川3番手の和田真久留が続いて、神奈川ラインのワンツーが決まった。決勝でラインのワンツーが決まったのは2021年、宿口陽一→吉田拓矢の関東ワンツー以来、直近20開催では9回。また、直近20開催で決勝の逃げ切りは2回あり、2020年和歌山の脇本雄太、2006年大津びわこの山崎芳仁がともに押し切って優勝している。
◆優勝者の位置取り
ライン先頭:7回
ライン番手:12回
ライン3番手:0回
単騎:1回
※直近20開催で集計
昨年は番手を回った北井が捲りで抜け出して優勝。直近20開催では、番手回りの選手が12回優勝しており、番手が優勢となっている。単騎で優勝したのは、2022年の古性優作。
直近20開催の決勝では、ラインでワンツーが決まったのは9回、別線決着が11回。
さらに、 昨年は北井がG1初優勝を果たしたが、直近20開催中では、この宮杯がG1初優勝になったのは7名(北井佑季、宿口陽一、稲川翔、深谷知広、平原康多、山崎芳仁、村本大輔)。
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【地区別優勝者数】
◆地区別優勝数
北日本 8回
関東 14回
南関東 18回
中部 5回
近畿 16回
中国 1回
四国 4回
九州 9回
昨年は北井佑季が制して、南関東地区は18回目でトップ。南関東からの優勝は2008年の渡邉晴智以来の16年ぶりだった。近畿地区も直近5年で3回の優勝と見逃せない数字で、南関東、近畿、関東が優勝数では抜けている。中部勢は2011年(深谷知広=当時愛知)以来、四国勢は1982年(伊藤豊明)以来、中国勢は1953年(西村亀)以来、久しぶりの優勝となるか。
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【ポイント制の勝ち上がり】
高松宮記念杯競輪G1は初日(17日)〜3日目(19日)まで東西に分かれて予選を2走し、そのポイント上位選手が4日目に勝ち上がれる。
東はポイント1位から9位が青龍賞、10位から27位が二次予選。
西はポイント1位から9位が白虎賞、同じく10位から27位が二次予選進出となる。
ポイント制が始まったのが2023年で、過去2大会を振り返ると……
【東地区】
・2023年
青龍賞:20ポイントで確定、19ポイントから上位
二次予選:11ポイントで確定、10ポイントから上位
・2024年
青龍賞:19ポイントで確定
二次予選:11ポイントで確定、10ポイントから上位
【西地区】
・2023年
白虎賞:19ポイントで確定、18ポイントから上位
二次予選:11ポイントで確定、10ポイントから上位
・2024年
白虎賞:18ポイントで確定、17ポイントから上位
二次予選:11ポイントで確定、10ポイントから上位
もちろんボーダーはレース次第で変化していくので、一概には言えないのだが、ここ2年の傾向では東西ともに、青龍賞・白虎賞への進出は20ポイント以上で安泰、二次予選進出は、11ポイント以上で確定となっている。
例年通りなら、2走目は3着でも9ポイント獲得できるため、1走目9着でも11ポイントに届く。1走目にふるわなくても、巻き返しは十分可能。また、7着→4着、6着→5着、4着→7着、3着→8着のような着順でも11ポイント獲得になるため、ポイント争いの動向は毎レースチェックが必要だろう。
◆参考◆一次予選のポイント設定
(一次予選1)
1着:10P、2着:9P、3着:8P、4着:7P、5着:6P、6着:5P、7着:4P、8着:3P、9着:2P
棄権:1P、失格欠場:0P
(一次予選2)
1着:13P、2着:11P、3着:9P、4着:7P、5着:6P、6着:5P、7着:4P、8着:3P、9着:2P
棄権:1P、失格欠場:0P
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【高松宮記念杯競輪決勝の出目】
1番車(4 2 1 13)
2番車(5 2 1 12)
3番車(1 4 3 12)
4番車(1 0 4 15)
5番車(0 2 2 16)
6番車(1 2 0 17)
7番車(3 4 3 10)
8番車(1 1 3 15)
9番車(4 3 3 10)
※直近20開催(2005年から2024年まで)を集計
※( )内は左から1着数、2着数、3着数、着外
昨年は9番車の北井佑季が優勝、2着に8番車の和田真久留、3着に7番車の古性優作で外枠勢が上位独占した。9番車の優勝は2014年宇都宮の稲川翔以来だった。優勝回数自体は1枠と2枠も多いが、3連対率は7番車と9番車も高い。5番車は直近20開催で唯一優勝ゼロ。5番車の優勝は2004年の松本整までさかのぼる。また、6番車も2005年の村本大輔以来、優勝者が出ていない。
※あくまで出目のデータです。
(P-NAVI編集部)