【高松宮記念杯競輪】古性優作が大会連覇

2023/06/18(日) 19:53

【高松宮記念杯競輪】古性優作が大会連覇

2023年6月18日 岸和田競輪場

第74回高松宮記念杯競輪G1(最終日)

1998年の第49回開催以来、25年ぶりに6日制となり、勝ち上がりも一新された今回の高松宮記念杯競輪。全5走する持久力勝負ともいえる戦いに東西の精鋭が挑んだ。
初戦から激戦となったシリーズは、一次予選で今年のダービー王である山口拳矢が失格。4日目の青龍賞ではS級S班の平原康多が落車欠場、新田祐大が失格。準決勝では同じくS班の守澤太志が敗退するなど、熾烈な勝ち上がりを物語るように波乱も続いた。
その中で、強さが際立ったのが脇本雄太と古性優作だった。包囲網をもろともしない強さで4連勝の脇本と、初戦で落車をしながらも2走目以降は苦境を跳ね返した古性が3連勝で西の2強を感じさせた。また、ケガからの復帰戦となった郡司浩平もブランクを感じさせない動きを見せると、佐藤慎太郎も好調をアピールする走りで東の強者ぶりを発揮して決勝に駒を進めた。

注目の決勝は、赤板から突っ張り先行した脇本の番手からゴール前追い込んだ古性優作が1着でゴール。大会連覇を果たすと同時に節目の300勝を達成し、場内に詰めかけたファンの声援を一身に浴びた。

※今開催のレポートはこちら
前検日 初日 2日目 3日目 4日目 5日目

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【高松宮記念杯競輪(最終日)12R=決勝】
1/脇本雄太(SS・福井94期)
2/郡司浩平(SS・神奈川99期)
3/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
4/山田庸平(S1・佐賀94期)
5/松浦悠士(SS・広島98期)
6/松井宏佑(S1・神奈川113期)
7/古性優作(SS・大阪100期)
8/稲川翔(S1・大阪90期)
9/新山響平(SS・青森107期)

【レース展開】
岸和田競輪第74回高松宮記念杯競輪G1決勝赤板

岸和田競輪第74回高松宮記念杯競輪G1決勝最終HS

岸和田競輪第74回高松宮記念杯競輪G1決勝最終3コーナー

岸和田競輪第74回高松る宮記念杯競輪G1決勝ゴー

誘導以下、1脇本-7古性-8稲川、5松浦-4山田、6松井-2郡司、9新山-3佐藤で周回。新山が赤板で仕掛けるも、脇本はこれを突っ張って、そのまま先行態勢に入っていく。近畿勢の先行で、4番手に松浦、6番手に新山、8番手は松井で最終HSを通過。脇本の快ペースで一列棒状となる中、最終BS前から4番手の松浦が捲りを打つと、番手の古性がけん制。直線に向くと、古性が差し脚を伸ばして1着。巧みなコース取りで直線伸びた佐藤が2着。近畿3番手の稲川が3着に入った。

【高松宮記念杯競輪G1・決勝結果】
2車単7-3 6,010円(20番人気)
3連単7-3-8 37,340円(111番人気)
決まり手:差し-差し

岸和田競輪第74回高松宮記念杯競輪G1優勝古性優作
優勝/古性優作(SS・大阪100期)
今回成績/予8・予1・二1・準1・決1
次走出場予定/前橋G3(6月29日~7月2日)

昨年は1人で(決勝を)走って、凄く寂しかった。でも今年は、脇本(雄太)さん、稲川(翔)さんと3人で走ることができて、安心感もあったし、リラックスして走れたと思います。
レースは、新山(響平)君が抑えにくるのが遅かったので、脇本さんのスイッチが入りそうだと思ったところで入った感じでした。いつもの感じかなと思ったのですが、突っ張って行ったので、ビックリしました。松浦(悠士)君が脚を使わずに4番手にいたのも分かったので、松浦君の捲りと、松井(宏佑)君の捲りがどこでくるかでした。(最終BS過ぎ)松浦君がかなりいいスピードできたので、しっかり止めに行って、稲川さんにもチャンスのある走りをしたかったので、あの形になりました。僕と脇本さんがグランプリ出場権内にいて、稲川さんがまだの状況なので、気持ちとしては。グランプリでラインを厚くしたいと思っていたので、状況判断が難しいところもありました。
5日間を振り返ると、初日から調子が良かったのですが、前検日に入る時には考えてもいなかった、精神的にも崖っぷちからのスタートでした。でも、こうやってラインのおかげで優勝することができたのは、脇本さんと稲川さんのおかげだと思っています。
地元開催の初日で落車したのは結構、精神的にキツい部分があったし、お客さんに迷惑をかけましたが、表彰式では、そのお客さんの声援でグッときました。今後は、グランプリに向けて調整をしていっても、うまく合うわけでもないので、目の前のレースを妥協することなく、村上(義弘)さん(引退)が作ってくれた競輪もあるし、それを守っていかないといけないです。G1を獲っても慢心せずに、ラインで決着すること、1人でも多くグランプリに乗せることを意識して頑張っていきたいと思います。

岸和田競輪第74回高松宮記念杯競輪G1優勝古性優作

岸和田競輪第74回高松宮記念杯競輪G1優勝古性優作

岸和田競輪第74回高松宮記念杯競輪G1優勝古性優作

岸和田競輪第74回高松宮記念杯競輪G1優勝古性優作

岸和田競輪第74回高松宮記念杯競輪G1優勝古性優作

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\最終日注目レース・ピックアップ/
【最終日5R=S級選抜】
町田太我
「収穫のある補充参戦になる」
1着/町田太我(S1・広島117期)

前を取りたかったが引くしかなかったです。高橋築さんが突っ張りそうな雰囲気を出していたので、下げた方が確実かなと思いました。ボルテージが上がっていたのでマックスで行きました。ガムシャラでした。昨日のレースで収穫もありいい補充参戦になりました。

【最終日7R=S級特選】
嘉永泰斗
「次のG1は万全に」
1着/嘉永泰斗(S1・113期)
最近の中では一番(スピードが)出ているカマシだったです。(入る前に)体調を崩してしまったなどがあったので、次のG1は体調管理もしっかり調整して入りたいと思います。また、頑張ります。

【最終日8R=S級特選】
北井佑季
「学ぶことの多かった5走」
1着/北井佑季(S1・神奈川119期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

細切れ戦だったので、行けるタイミングで行こうと思っていました。松本貴治さんの前に出切った段階で、後ろがピッタリいないのがわかっていたので、一度、車間を離したにもかかわらず、あれだけ詰め寄られたのはペース配分として、踏み過ぎたのかなと思います。ライン戦なので、しっかりラインで決められる競走ができるようにと思います。一走、一走、学ぶことの多い5走だったと思います。今回でG1参戦は3回目、決勝に行きたいと思ってきましたが、優勝を目指す気持ちでいかないと決勝にはいけないのかなと思います。

【最終日9R=S級特秀】
深谷知広
「オールスターに最高のピークを合わせる」
1着/深谷知広(S1・静岡96期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

(菅田壱道、伊藤颯馬)がギリギリのいいペースで踏み上げて行ったので、行くタイミングを逃していました。最終3コーナーからは、落ち着いて、自分の伸びるコースを見ながら仕掛けられたと思います。スピードの面は作れてきているので、あとは持久力面のことを考えてトレーニングを組んでいきたいです。G1ごとに調子を合わせて、オールスターに一番のピークを持っていくように考えています。(P-Navi編集部)

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