2021/10/23(土) 21:41
弥彦競輪G1(3日目)第30回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント
【10R=S級準決勝】
1/新田祐大(SS・福島90期)
2/吉田拓矢(S1・茨城107期)
3/清水裕友(SS・山口105期)
4/高原仁志(S1・徳島85期)
5/浅井康太(S1・三重90期)
6/原田研太朗(S1・徳島98期)
7/木暮安由(S1・群馬92期)
8/菅田壱道(S1・宮城91期)
9/坂口晃輔(S1・三重95期)
赤板で清水が先頭に立つと、吉田も動いて打鐘前に清水を抑える。吉田は後ろを警戒しつつ、ペースを上げて最終HBから先行態勢に入る。8番手に引いた新田祐大は最終HSからスパートすすると、吉田マークの木暮安由の牽制もパスして、最終BSで先頭に躍り出る。新田を好マークした菅田壱道がゴール前で新田をかわして1着、2着に新田で北日本ラインのワンツー。3着には吉田が逃げ粘った。
1着/菅田壱道(S1・宮城91期)
今回成績:一4・二1・準1
G1優勝:0回
G1決勝進出:6回目(2019年8月オールスター以来)
※寛仁親王牌は初優出
スタートは前から。打鐘過ぎたあたりで新田先輩も行きそうな雰囲気が漂っていたので、離れないように集中。煽りはありましたけど、無理やり仕掛けてくれた感じで、追走できて良かったです。今回は気持ちも脚も乗っています。自分には競輪祭は(出場権が)無いので、(今年)最後のG1ということで、強い気持ちで挑めています。
(決勝は)北日本の3番手。G1で北日本4車が乗ったので、北日本から優勝者が出るように任された位置で頑張ります。
2着/新田祐大(SS・福島90期)
今回成績:日5・ロ1・準2
G1優勝:8回(2019年8月オールスター)
※寛仁親王牌は昨年(決勝2着)に続き6回目の優出
※G1グランドスラムに王手
仕掛けた後の清水君の牽制と、木暮さんの牽制がかぶって、予想以上の動きでしたが、それ以外は予想通りでした。グランドスラムを獲りに来ているので、僕自身は王手をかけられて良かったです。(調子も)問題ないと思います。
(決勝は)新山の番手で。前回のような失敗をしたくないので、頑張ります。
3着/吉田拓矢(S1・茨城107期)
今回成績:特1・ロ5・準3
G1優勝:0回
G1決勝進出:4回目(2021年6月高松宮記念杯以来)
※寛仁親王牌は初優出
僕が先行態勢に入って、新田さんが来るかどうか。力まずに踏めた結果、最後また踏むことができたのかなと。余力がずっとある感じで、状態は良い。決勝に乗れたので、優勝を目指して。関東から優勝者を出せるように頑張りたいと思います。
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【11R=S級準決勝】
1/和田健太郎(SS・千葉87期)
2/東口善朋(S1・和歌山85期)
3/新山響平(S1・青森107期)
4/中川誠一郎(S1・熊本85期)
5/郡司浩平(SS・神奈川99期)
6/雨谷一樹(S2・栃木96期)
7/山田庸平(S1・佐賀94期)
8/大槻寛徳(S1・宮城85期)
9/古性優作(S1・大阪100期)
赤板で郡司浩平が先頭に立つと、打鐘から新山響平が郡司を抑えていく。北日本ラインを追った雨谷が3番手を奪取。最終HSで中川誠一郎がスパートするが、新山マークの大槻寛徳の牽制もあり後退。新山のスピード良く、そのまま後続をおさえたまま逃げ切り1着。2着にマークの大槻が入り、10レースに続いての北日本ワンツー。中川は不発もマークの山田が3着に入線した。
1着/新山響平(S1・94期)
今回成績:特5・二2・準1
G1優勝:0回
G1決勝進出:2回目(2016年11月競輪祭以来)
※寛仁親王牌は初優出
中川さんを警戒しながら、先行で行けてワンツーなので嬉しいです。(最終BS)車輪が見えたので死ぬ気で踏みました。落ち着いて走れたので、明日もこの落ち着きで走りたいと思います。身体も気持ちも前々に動けていると思うので問題ないと思います。
(決勝は)北日本の先頭で頑張ります。
2着/大槻寛徳(S1・宮城85期)
今回成績:特3・二3・準2
G1優勝:0回
G1決勝進出:2回目(2015年3月日本選手権以来)
※寛仁親王牌は初優出
新山さまさまですよね。響平がすごい落ち着いて仕掛けてくれました。僕たちの後ろには郡司か古性が絶対いるので、なるべく長い距離を踏まないようにと。理想の展開になりました。もの凄く(新山が)かかっていましたね。日に日に調子は良くなっている感じがあります。この年齢で決勝に乗れると思っていなかったので、すごい嬉しいです。
(決勝は)北日本の4番手。ラインに迷惑をかけないように頑張ります。
3着/山田庸平(S1・佐賀94期)
今回成績:一2・二1・準3
G1優勝:0回
G1決勝進出:2回目(2020年10月寛仁親王牌以来)
※寛仁親王牌は昨年に続いて優出
自分は、(中川さんに)しっかり着いていくことだけを考えていました。(中川さんに)早めに仕掛けてもらいましたし、最後も自分のコースができて、中川さんの気持ちを無駄にしないようにと頑張りました。自分が力不足で、中川さんの前で走れないので悔しい思いもあります。日に日に体は軽くなってきているかなと思います。
(決勝は)単騎で、やれることをやります。
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【12R=S級準決勝】
1/平原康多(SS・埼玉87期)
2/太田竜馬(S1・徳島109期)
3/村田雅一(S1・兵庫90期)
4/村上義弘(S1・京都73期)
5/諸橋愛(S1・新潟79期)
6/伏見俊昭(S1・福島75期)
7/松浦悠士(SS・広島98期)
8/渡邉一成(S1・福島88期)
9/野原雅也(S1・福井103期)
赤板で先頭に立った野原雅也を、打鐘で渡邉一成が叩いていくが、連携が離れて渡邉の後位には平原康多-諸橋愛が続き、野原が4番手となる。最終HSで太田竜馬が捲りを仕掛けるが、渡邉の番手から平原が合わせて捲りを打つ。平原は自ら牽制しつつ、そのまま押し切って1着。2着に諸橋が続いて関東ワンツー。3着には野原が入り、ビッグ初優出を決めた。
1着/平原康多(SS・埼玉87期)
今回成績:日4・ロ3・準1
G1優勝:7回(2017年2月全日本選抜)
寛仁親王牌は2018年以来5回目の優出
(準決勝は)ちょっと想定とは違いましたけど、踏むべきところで思い切り踏んだら(渡邉の後ろに)なった感じです。番手だったが行くと決めていたので、行ったら太田が横まで来てたので力勝負でした。地元の諸橋さんを付けてメインのレースだったので凄い緊張感がありました。身体も戻ってきて、本来の動きができてきたのかなと思います。
(決勝は)吉田君の後ろ。しっかり(関東)3人で頑張ります。
2着/諸橋愛(S1・新潟79期)
今回成績:特4・二2・準2
G1優勝:0回
G1決勝進出:14回目(2021年2月全日本選抜以来)
寛仁親王牌は2005年以来2回目の優出
(平原が)いい位置から捲ってくれたのでいうことないですよ。臨機応変に動けるのが康多の強み、王者の走りかなと思います。(地元G1優出は)報われた瞬間かなと思いました。やっと地元の責任とスタート台に立てたかなと思います。あとは、チャンスがあれば。
(決勝は)関東の3番手。
3着/野原雅也(S1・福井103期)
今回成績:特1・ロ9・準3
G1優勝:0回
G1決勝進出:ビッグレース初優出
初めて(G1の)決勝に乗れたのは嬉しいです。今日は、レースの組み立てとか動きはそんなに良くなかったかなと思います。村上さんに何回も迎え入れてもらって、後ろに申し訳ないレースになってしまったと思います。(調子は)決勝に乗れているのでいいとは思いますけれど。
(決勝は)単騎で頑張ります。
今回成績欄は日=日本競輪選手会理事長杯、ロ=ローズカップを示す
G1優勝の( )は直近の優勝歴
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【最終日・12R=S級決勝】
1/諸橋 愛(S1・新潟79期)
2/山田庸平(S1・佐賀94期)
3/新田祐大(S1・福島90期)
4/新山響平(S1・青森107期)
5/吉田拓矢(S1・茨城107期)
6/菅田壱道(S1・宮城91期)
7/野原雅也(S1・福井103期)
8/大槻寛徳(S1・宮城85期)
9/平原康多(SS・埼玉87期)
決勝の並びは
4新山-3新田-6菅田-8大槻
5吉田-9平原-1諸橋
2山田(単騎)
7野原(単騎)
決勝は、4人勝ち上がった北日本の先頭を新山、番手に連日捲りが決まっている新田、3番手に菅田が付き、4番を大槻が固める。番手の新田は前検日から「グランドスラムを狙う」と宣言しており、4車ラインの番手で、偉業達成のビッグチャンスであろう。関東は、吉田の後ろに準決勝で位置どり巧みなレースをした平原が付き、3番手に地元の雄・諸橋が続く。山田と野原は、それぞれ単騎を選択した。
機動力型が多く勝ち上がった決勝。岐阜の共同通信社杯決勝の失敗を繰り返したくないという北日本ラインと、地元の諸橋を引き連れラインから優勝者を出したい関東3車、そして単騎の山田と野原がどう策を練ってくるか。見所満載の決勝となりそうだ。
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\寛仁親王牌(3日目)注目レースピックアップ/
激戦の連続だったシリーズ3日目のレースから編集部が注目レースをピックアップしました。
【3日目・5R=選抜】
昨日の反省を活かした快勝
1着:根田空史(S1・千葉94期)
島川に着いていくと、昨日みたいにキツくなると思ったので、自分のタイミングを取る形にして、隊列が短くなったところ目掛けていきました。とてつもなくキツかったですけど、4コーナー踏み直す余力があったので感じはすごくいいと思います。今日リベンジできてよかったです。このあとケアをしかりして明日臨みます。
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【寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントのミニデータ】
→直近の開催レポートはこちら
2020年(前橋)優勝:脇本雄太
2019年(前橋)優勝:村上博幸
2018年(前橋)優勝:脇本雄太
2017年(前橋)優勝:渡邉一成
→S班が2名のみのG1決勝
昨年8月のオールスター競輪(名古屋)以来。その時は松浦悠士が優勝、2着に脇本雄太で、S班2名が貫録を示してのワンツーだった。
→G1決勝の4車並び
今年8月のオールスター競輪(いわき平)も北日本ラインが4車で結束。新田祐-佐藤慎-守澤-成田で挑むも、その時は脇本雄太の先行の前に、守澤の3着が最上位だった。
→単騎でのG1制覇
直近では2019年2月の全日本選抜競輪(別府)で中川誠一郎が単騎で逃げ切り優勝を果たしている。
→新山-新田の連携
今年9月の共同通信社決勝以来。新山が先行するも、新田は4着に終わった。それ以前では昨年11月の競輪祭のダイヤモンドレースで、新山が主導権握れず9着、新田が3着。昨年の寛仁親王牌の準決勝では新山の先行で、新田が番手捲りで1着を決めている。
→吉田-平原の連携
最近の連携回数は増えており、今年だけで今回の決勝を合わせて9回目となる。今開催はローズカップ以来2回目で、ローズカップは中団奪取から吉田が捲りに出るも、平原が3着、吉田が5着だった。今年、両者の連携で平原が1着を取ったケースは全日本選抜の初日特選と大垣記念決勝(繰り上がり)の2回。吉田の1着は眞杉匠に前を任せた共同通信社杯の二次予選。
なお、吉田-平原-諸橋の連携は今年2回あり、2月全日本選抜の初日特選と3月ウィナーズカップの準決勝。ウィナーズカップは連絡みなしだったが、全日本選抜の初日特選は平原、諸橋がワンツーを決めている。なお、平原と諸橋は今回の決勝を合わせて今年13回目の連携。ワンツーが決まったのは、今回の準決勝を含め5回。決勝はどうなるか?
→吉田VS新山の同期対決
2020年~現在までで見ると、両者の同乗は7回。その全てで新山が最終Bを取っているが、先着数は吉田の5勝。昨年12月の佐世保記念決勝では新山の先行を吉田が3番手から捕えて優勝を果たしている。また今年6月高松宮記念杯の東特選では、逃げる新山を吉田が後方から一気に差し切って1着。3連単は75万円台の超高配当となった。直近では9月共同通信社杯の準決勝で新山が吉田の仕掛けを合わせて3着に粘り(吉田は6着)優出を決めている。
→初タイトルは?
今年の優出メンバーの中でG1タイトルを獲っているのは、新田と平原だけ。他の7名が勝てば、G1初タイトルとなる。直近の開催で、寛仁親王牌で初タイトルを獲得したのは、2016年(前橋)の稲垣裕之、2015年(弥彦)の園田匠、2013年(弥彦)の金子貴志、2011年(弥彦)の浅井康太、2010年(前橋)の市田佳寿浩などがある。過去5回の弥彦開催では、3名がG1初優勝を手にしている。
→グランドスラム達成者
グランドスラム=全日本選抜、日本選手権、高松宮記念杯、オールスター、寛仁親王牌、競輪祭の6つのG1を制覇すること
過去は
井上茂徳(佐賀) 1988年達成
滝澤正光(千葉) 1990年達成
神山雄一郎(栃木) 1999年達成
※井上、滝澤は寛仁親王牌がG1になる前の達成。
の3名のみ。新田が勝利すれば、史上4人目の偉業達成となる。
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