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【仕上がり上々松浦悠士選手】木三原さくらの『恋して競輪ハンター』179Hunting

2025/04/28 (月) 10:00

木三原さくらの『恋して競輪ハンター』179Hunting

4月18日からチャリロトバンク玉野で開催された『西日本カップ シン・ガッツ玉ちゃん杯』。さすが西日本カップという好メンバーで、G1戦線で戦う選手の走りに3日間、盛り上がりましたね!
その中、S級で優勝したのは広島の松浦悠士選手でした。初日特選競走では番手をさばいて2着、準決勝戦は6番手あたりからの捲りを決めて1着。そして決勝戦では中四国が別戦となった石原颯選手のカマシにしっかり反応。追いかけ、直線で石原選手をかわしての優勝でした。松浦選手にとって玉野競輪場は好相性のイメージがありますが、このメンバーの中、3日間自力でもきっちりと決めてくる。さすがの強さを見せてもらいました。

次走にG1を控える松浦選手。優勝インタビューで、ダービーへの手ごたえを聞かれると、「かなりありますね」と、はっきり答えていました。さらに、ダービーの目標を聞かれて、言葉はこう続きました。
「最低表彰台。優勝だと思います」と。

トークショーでの松浦悠士選手

時はさかのぼって2月。高松記念の際に現地で松浦選手とのトークショーを行いました。その際、トークショー直前に、2024年の振り返りと2025年の予定表を12カ月分、ホワイトボードに書く企画を提案しました。
打ち合わせなしで、こんな企画は少々むちゃぶりかな?と思いつつも、松浦選手はすぐに快諾してくれました。そして、2024年の振り返りはもちろん、2025年の予定表を作った際も、サラサラとペンを進めてくれました。もちろんファンサービスとしての一面もあると思いますが、G1タイトルをどこで獲って、どんな1年を過ごしてグランプリに出場するかという1年間のイメージがすでにできている証だと思いました。そして、そこにはきっちり地元広島の記念開催の日にちまで頭に入っている松浦選手。地元愛も忘れないところが松浦選手らしいですよね。

その姿を見ながら、やっぱりグランプリを獲るような人は違うなぁと感じました。 私のようなフラフラとここまで生きてきた人間は、そんなふうに予定を立てて過ごすことは、はっきり言って得意ではありません。もっと言えば、昔は来週の予定を聞かれるだけでお腹が痛くなるほど先を考えることが苦手でした。トップ選手のスケジューリングを知り、またその姿勢を知り、驚きと共にその日暮らしな自分を反省した時間でした。

ただ、もちろん全てがその予定通りに行くわけではありません。そのトークショーの後に復帰戦となった静岡記念では好調さを見せる中、落車のアクシデント。トークショーでは「優勝」の予定だった全日本選抜競輪は、思っていた結果とはなりませんでした。軌道修正が求められた松浦選手。3月玉野記念やウィナーズカップは松浦選手としては少し振るわない成績かな?と思えましたが(このあたりは松浦選手が、ご自身のコラムで丁寧に教えてくれてますね)、ダービー目前のタイミングで先述したコメントが。いつもファンに対して誠実な言葉で伝えてくれる松浦選手だからこそ「最低表彰台、優勝」の言葉に期待が高まります。そして間違いなく仕上がりも上々のようです。
復活のG1優勝、楽しみに応援したいです!

※写真はP-NAVI編集部が撮影したものです。

恋して競輪ハンター

木三原さくら

2013年夏に松戸競輪場で ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。 以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。 番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。 好きな選手のタイプは徹底先行! 好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。 “おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。

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