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【躍進の1年だった佐々木眞也選手】木三原さくらの『恋して競輪ハンター』171Hunting

2024/12/23 (月) 10:00

木三原さくらの『恋して競輪ハンター』171Hunting

12月12日から4日間、チャリロトバンク玉野で開催された広島競輪開設72周年記念「ひろしまピースカップ」。今年も現地でチャリチャン配信に出演しました。好メンバーに現地はたくさんのファンが集まり、熱い声援と走りで大いに盛り上がっていました!
借上げでの広島記念は今年で2回目。来年はいよいよリニューアル工事が終わり、新しくなった広島競輪場で広島記念が行われる予定です。玉野とはまた違ったホテルからの景色、また、広島駅の再開発も行われているとのことで、がらりと変わった競輪場と街を一緒に楽しめそうで、完成が待ち遠しいですね。旅打ちにはもってこいの機会。ぜひ、来年は広島競輪に集合しましょう!

さて、その区切りとなる今開催。優勝したのは地元の松浦悠士選手でした。当然の結果と言っても言い過ぎではないでしょう。以前も書きましたが、苦しい1年になった今年。惜しくもKEIRINグランプリ出場は逃しましたが、競輪祭では復活の走りを見せてくれました。気持ちを切り替えて挑んだ地元記念。強敵・新山響平選手の存在もありましたが、頼もしい後輩である太田海也選手の番手から捲って、きっちり優勝を決めてくれました。

その決勝戦で5着だったものの、この開催で強く印象に残ったのは神奈川の佐々木眞也選手でした。初日からそつのない位置取りやさばき、そして粘り強い仕掛けで決勝戦まで勝ち進んだ佐々木選手。特に2次予選でのレースが印象的で、脚を使って前々に踏み、吉田有希選手の番手を奪取。そしてそこから番手捲りでの1着。これだけならそこまでと言われるかもしれませんが、その際に追い込まれながらも振り切った相手は吉澤純平選手や菅田壱道選手でした。競走得点としても上の特別戦線で戦うトップ選手を振り切ったことで、さらに佐々木選手の強さを感じました。

デビューして5年目になる今年、1月にS級初優勝、そしていわき平で行われた日本選手権競輪で初めてG1に出場を果たし、1走目から初勝利で大穴を演出。さらに秋には青森記念でG3初優勝も達成し、大躍進の1年だったと想像します。ご本人にじっくり取材したことはありませんが、今年は父である佐々木龍也さんとお話する機会が何度かありました。会うたびに、眞也選手だけでなく、息子たちの活躍を嬉しそうに話してくれて「応援してやってね」と言う佐々木龍也さん。その笑顔を思い出しながら、4日間の眞也選手の走りを振り返ると、その活躍がますます嬉しいものに感じました。

神奈川は今年、北井佑季選手と郡司浩平選手がKIERINグランプリに乗り、支部としても盛り上がった1年でした。2025年はS級S班が2人いるということで、特別競輪で共に走れれば、チャンスのある番組、また責任のある位置が回ってくることでしょう。巧さと強さに磨きをかけて、佐々木選手の来年のさらなる活躍に期待したいと思います!

※開催中の写真はP-NAVI編集部が撮影

恋して競輪ハンター

木三原さくら

2013年夏に松戸競輪場で ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。 以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。 番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。 好きな選手のタイプは徹底先行! 好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。 “おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。

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