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木三原さくらの『恋して競輪ハンター』170Hunting

2024/12/10 (火) 12:00

木三原さくらの『恋して競輪ハンター』170Hunting

早いもので2024年もあと1カ月を切りました。年の瀬が近づいてきていますね。慌ただしくなる一方で、今年やり残したことはなかったかと考え、予定を追加して、またさらに慌ただしくなる日々です。
私は上京したときからの友人たちに連絡をとり、忘年会の計画を立てています。忘年会となれば、会話のお供は片手にお酒という方も多いのではないでしょうか。余談ですが、私は一族揃って大のビール党で、どこに行ってもだいたいビールで過ごしています。こんな話をしているとお酒が強そうに思われるかもしれませんが、そんなことはなく、失敗の数は両手では足りないかもしれません。お酒はほどほどに、と何度目かの正直で心に刻んでからは失敗は減りましたが(それでもゼロではない)、先日久々に悪酔いした気持ちを体験しました。
それも松戸モーニングで……。

11月16日、松戸モーニング『第3回ノベルティ屋カップ』最終日。振り返ってみると、荒れた最終日でした。1Rをハズし、2Rでは3着にちょうどない選手がきて、6000円台の3連単を取り逃しました。
これが、事の始まりです。
言うなれば、安易に飲んでしまったテキーラのような。カッと飲んで一気に身体があったまったら、気持ちも大きくなりスイッチON。
しかし、迎えた3Rでは予想をはるかに超える13万車券が飛び出し、しかもワンツーの2選手が近況、私が追いかけていた2人。悔しさと共に飲むのは、辛口の日本酒といったところでしょうか。お酒の種類を変えて、キューッとクーッと気持ちは締まったつもりですが、そうです、これはすでに酔っています(※競輪の話です)。
「よし、まだまだいける」とか「こっからが本番!」とか本人は思っていますが、本来なら、ここらで少し酔いを醒ました方がいいでしょう。
その後の4Rもハズし、5Rではモーニングで30万車券が飛び出し、車券も記憶もぶっ飛びブラックアウト。

7レース制で残すはあと2レース。ここできました、いかにも本命決着で決まりそうな6R。例えるならば、「さくら、酔ってる? これ飲みな」と、友人から差し出されたお冷。でも、酔っぱらったことがある皆さんなら分かってくれますよね。なぜか、このお水、飲めないんですよね(※何度も言いますが、競輪の話です)。もし実際の飲み会で「酔ってないよ、大丈夫、大丈夫」と言って水を拒否する人がいたら皆さん、何とか飲ませてやってください。
ということで、あれやこれやとなんとか本命で決まらない狙い目を考えたところで、しっかり本命決着。拒否した水をぶっかけられて、ようやく我に返る始末。
何とか意識を取り戻し、迎えた7R決勝戦。冷静に、競輪の基本に立ち返り展開を考え買いました。私、もう酔い覚めました。ちゃんとしてます、と姿勢を正して見たレースは想像していなかった番手捲りぎみのレースに、もうギブアップ。久しぶりに全レースを外し、回収率0%で帰宅することになりました。

スタジオを出て北松戸駅へ向かう帰り道は、始発の駅へ向かう道さながら、太陽の光が痛いほどしみました。
でも、これはお酒(競輪)のせいではありません。調子に乗った自分のせい。本来なら楽しい時間を過ごせるはずなのに、選手の熱い走りに気持ちよく酔いしれたいのに、勝手に悪酔いした全ては自己責任。しっかり自分を律し、最後まで気持ちよく競輪(お酒も)を楽しみたいものです。
最後に皆さんも、しつこいほど刻んでいると思いますが、車券もお酒も適度に楽しみましょう!

松戸競輪場(※P-NAVI編集部が撮影)

恋して競輪ハンター

木三原さくら

2013年夏に松戸競輪場で ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。 以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。 番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。 好きな選手のタイプは徹底先行! 好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。 “おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。

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