2024/06/19 (水) 09:53
先日は社会人野球の試合実況のため、群馬県太田市へ行ってきました。
太田市といえば、自動車メーカー「SUBARU」発祥の地。
東武線の太田駅を出ると、「SUBARU」のロゴは配した大きな本工場がそびえ立っています。
本工場の住所は太田市スバル町。愛称ではなく住所に採用することで、「スバルの町・太田」を広くアピールする地名となっています。
市内にはSUBARU関連の工場や企業がいくつもある、企業城下町。
今回、実況を担当した大会には、そんな地元の大企業が有する野球部の出場もあり、大会は多くの観衆で盛り上がりを見せました。
「都市対抗野球」と呼ばれる全国大会への最終予選と言われる今大会。
今回、筆者が実況を担当した試合では、いわゆる「本命印」が付くチームが次々と敗退。
そして無印か穴印。「番狂わせ」「ジャイアントキリング(大物食い)」という試合の連続でした。
名門に勝利した新興チームの監督さんたちは試合後、
「名門と言われる相手に100回やっても勝てないと言われてきた」
「一生懸命やっていればこういうこともあるんですね」
勝負において、未来永劫などというものは存在しないと、改めて感じた大会でした。
世間一般で言われる波乱の結果となっても、筆者は実況中のフレーズとしては極力使わないよう意識しています。
「強いから勝つ」ではなく、あくまで「勝った方が強い」という方針。
これが公営競技の実況となると、少し変わってきます。
公営競技にはスポーツ競技にはない「オッズ」というものが存在します。数字として人気、不人気がはっきり出ており、しっかりと「見える化」されています。
しかし、配当面での波乱として伝えることはあっても、野球実況の時のチームに対するものと同様、選手に対して「波乱」などというニュアンスのフレーズは使わないように意識してきました。
本命ではない選手に対して、失礼な気がするのがひとつ。
あとは敗れた本命選手が、他者のアクシデントによる不利で、自身の責任だけで負けた訳ではない場合もあります。
勝負というのは相手があることなので、どうしても勝ち負けというのは存在します。
いくら自身の状態が良くても、勝てるとは限らないのが勝負の世界。
「絶対」というものは存在しない、ということです。
ただ、実況中のテンションや声の張り具合によって、
「本命敗れる!」
「順当ではない」
というものが伝わるようにしています。
「しています」というのは、声の強弱やテンポなど意識的にやる場合もありますし、自然とそうなる場合もあります。
それまでの経緯を知っていたり調べたりしていれば、自ずと出てくるものだと思います。
さて、話は変わり、今回の野球実況終わりに、同じ群馬県内にある伊勢崎オートレース場へ立ち寄りました。
久々に行ってみると、レース場近くに全国チェーンのラーメン屋やカフェが出店するなどの変化はありましたが、場内はいい意味で変わることなく盛り上がっていました。
訪れた時は「G2稲妻賞」の3日目。次の用事の関係で3レースほどの短い滞在(滞在時間はちょっとだけ、車券の負けもちょっとだけ)。
実は伊勢崎のスタンドでレース観戦。これまで片手で数えるほどしかなかった筆者。
メインスタンドや1・2コーナーのスタンドなど、様々な角度からレースを観ていましたが、どの場所から写真に収めても画になるレース場だと改めて感じた次第です。
場内をブラついている間、
「お久しぶりです!」
「『燃えろ!!オートレース』観てますよ!」
などと、1回くらい声を掛けられるかと思いましたが、皆無。
すみません、自意識が過剰すぎました(苦笑)。
【余談】
序盤でSUBARU工場の話を書きましたが、戦後、大衆車の草分け的存在となった軽自動車「スバル360」は、太田市ではなく隣の伊勢崎市で作られたそうです。
偶然にもSUBARUで始まり、SUBARUで終わる出張となりました。
【チャリロト劇場「燃えろ!!オートレース」】
「チャリロト劇場 燃えろ!!オートレース」
(前回放送終了時点でのチャンネル登録者数は2,410人。チャンネル登録されると放送日程が分かりやすくなります)
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初めてご覧になる方は、こちらからエントリーをお願い致します!(初回1回のみで結構です)
ルールはこちら
※今後の放送予定
・6月19日(水)〜23日(日)
浜松オート
チャリロト杯G2
第2回浜松記念曳馬野賞
※番組初となる記念レース全日程放送!
・7月8日(月)〜7月10日(水)
飯塚オート
一般開催「居酒屋のぶりん杯サマーバトル」
・7月13日(土)〜7月15日(月)
川口オート
「G1キューポラ杯」
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【車券職人のオートnight2本 supported by チャリロト】
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1位:チャリカ10,000円分
2位:チャリカ5,000円分
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1位:チャリカ9,000円分
2位:チャリカ4,000円分
3位:チャリカ2,000円分
今後も多くの方のご参加をお待ちしております。
◆今後の出演予定
・6月25日(火)
山陽オート(3日目)
・6月26日(水)
山陽オート(最終日)
※19時20分放送開始予定
真夜中のオートレース、共に盛り上がっていきましょう!
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【オートレース/今後の記念レース日程】
6月19日〜23日
チャリロト杯G2浜松記念曳馬野賞(浜松)
7月1日〜5日
チャリロト杯G2ミッドナイトチャンピオンカップ(飯塚)
7月11日〜15日
G1キューポラ杯(川口)
7月24日〜28日
G2小林啓二杯(山陽)
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【過去のコラムはこちら】
Vol.107「楽しい場所の記憶」
Vol.106「ファンの数を増やすには」
Vol.105「高橋貢の1637勝」
Vol.104「ダブルヘッダー開催」
Vol.103「防災拠点としての公営競技場」
Vol.102「SSトライアル選手紹介(後編)」
Vol.101「SSトライアル選手紹介(前編)」
Vol.100「連載100回目」
Vol.99「ガールズレーサーの活躍」
Vol.98「SSトライアル戦への攻防」
森泉宏一
生まれは東京、育ちは広島、富山。学生時代に喋りの仕事を志し、2009年にボートレース実況でアナウンサーデビュー。2017年からはオートレース実況も始める。現在はYouTube配信番組などの出演も多く、「チャリロト劇場 燃えろ!!オートレース」出演時はMCも務める。パーフェクタナビでは「森泉宏一の実況天国」コラム連載中。プライベートでは2022年に年間100本の万車券的中を達成。試走タイムが出ない選手や逃げが得意の選手を好む傾向にある。公営競技を含めた日々の仕事の様子などを投稿している「森泉宏一のモーリーチャンネル」も絶賛更新中。