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『森泉宏一の実況天国』Vol.29

2020/03/17 (火) 17:07

『森泉宏一の実況天国』Vol.29

「次のコラムが出る頃には少しでもいつも通りの日常に……」

前回のコラムはこんな締めくくりをしたと思いますが、状況が変わりません。
相変わらずの無観客レース。
さらに先日、無観客レースの延長が発表されました。

そのような中、伊勢崎オート『G2レジェンドカップ』が開催されました。
シリーズ4日目に行われた優勝戦進出選手の勝ち上がりインタビュー。
加えて、最終日の優勝選手インタビュー、及び表彰式の司会を担当した次第。
本来であれば、両日共に、お客様に囲まれた屋外ステージでの予定でしたけれども。
今回はロッカー内の一角で行われることになりました。

何となくトーク番組っぽい席の配置ですね。
終始、鈴木清(川口23期)選手のイン締めに苦労した永井大介(川口25期・右)選手は
「危なかった~(笑)」と、言いながらインタビュー会場へ。
8選手が勝ち上がり、枠番選択も選択順に、順当に内枠からアッサリ決まりました。

そして、優勝戦__当日は朝から小雨。
しかしながら最終日の序盤で雨は降り止み、あとはどれくらい走路が乾くかに注目が集まりました。

迎えた優勝戦。
髙橋貢(伊勢崎22期)選手の他、池田政和(川口23期)選手、浦田信輔(飯塚23期)選手と、レジェンドカップ歴代覇者が人気に推されました。
その他にも通算100Vが懸かる永井選手。
昨年の大会で準優勝、リベンジに燃える内山高秀(伊勢崎26期)選手。
さらには人気レーサー森且行(川口25期)選手など、豪華メンバー集結の一戦に。

0オープンのスタートから真っ先に飛び出したのは岩崎亮一(山陽25期)選手でした。
そこに浦田選手、髙橋選手が続く展開になります。

序盤で浦田選手が岩崎選手を捌いて先頭へ。
しかし、次の周回では地元・伊勢崎の『絶対王者』髙橋選手がトップの座を奪う。

後ろから浦田選手が追うものの、後続を振り切った髙橋選手が見事、大会連覇を達成!
昨年はフライングがありながら、最終周回で捌いての優勝。
そして、今回は斑(ぶち)走路の発表ながら上がりタイムは驚異の3.349!

優勝戦の詳しいリポートはこちら

マスク着用のインタビューの様子。
喋っていると、ドンドンずり落ちるので完全に鼻が出ています(苦笑)。

優勝インタビューで、無観客レースの影響を問われた髙橋選手は
「準決勝戦までは感じませんでしたが、優勝戦は大時計、青ランプ点灯を待っている間、スタンドを見て、寂しい感じがしました」
そのように無観客レースの感想を述べましたが、最後には
「テレビの前で応援してくれたみなさんのおかげで良い走りができました!」
「無観客レースがいつまで続くか分かりませんが、明けた際には、また、本場で大きな声援を我々選手に送って、オートレースを楽しんで下さい」

強い!速い!渋い!
様々な形容詞が次々と出てくるレジェンド中のレジェンド。
先が見えない中で、見る人に勇気を届ける優勝となりました。

本来であれば、大歓声に包まれながらのレース、表彰式となるはずでしたが、聞こえる音はエンジン音のみ。
地元市民のみなさんもレース場方面からエンジン音は聞こえるのに、場中に入ってレースを観ることができない。
そんなもどかしさを感じていたと思います。

ミッドナイトレースもあり、業界としては無観客に慣れていないことはありませんが。
やはり、日常を取り上げられた悲しさ……。

伊勢崎支部長である中野光公(伊勢崎25期)選手は優勝戦後に出演されたCS放送にて
「こういう状況が続いて選手も寂しさを感じている。ポッカリと、穴が開いている感じ」
「それでも、普段、レースをしていてもファンとの繋がりは感じましたが、こういう時こそ本当に繋がっているんだなぁと」
「通常の開催に戻った時、今まで以上に『オートレースって凄いんだな』と、思っていただける熱いレースを届けられたら」
などのコメント。
いつもファンのことを考えて下さる、支部長の人柄が滲み出る一幕でした。

先日、3月11日を迎えましたが、今年はより“日常のありがたみ”を感じる年となりました。
何か大きなことはできなくても、みなさんもそれぞれが自分の持ち場で奮闘しましょう。
いつも通りに過ごすことが、日常への近道の一つになるかも知れません。
レースに関しても、レース場に足を運べなくてもネット投票はできます。
そしてSNSで競技の魅力を発信するのも一つ。

もう暗い話しばかりしても仕方がないので、次回のコラムは『森泉アナ、実況ハプニング集』をお届けしますよ(笑)!

さて、無観客レースで俄然(がぜん)、注目が集まるのが、ネット投票。
無観客開催中、車券を購入できるのはネット投票のみ。
この機会にチャリ・ロトへのご入会をご検討いただければ幸いです。
様々な特典も展開しており、今がお得ですよ!
24時間会員登録可能!
即日投票が可能な便利なサイトです。
在宅“勤務”の一方で、在宅“投票”をお楽しみいただければ幸い(笑)。

【おまけの1枚】
今回、写真を提供していただいた伊勢崎オートロッカーリポート担当の『矢尾ちゃん』こと矢尾明子さん。
分かりやすく、まとめられたリポートは車券の購買意欲を掻き立てるものがあります。
それにしても同じようなポーズをしても__可愛さが違う(苦笑)。

【オートレース/今後の記念レース日程】
・3/18~ 特別G1プレミアムカップ(飯塚)
・4/25〜 SGオールスターオートレース(飯塚)
・5/13〜 G2稲妻賞(伊勢崎)※ナイター
・5/23~ G1開場記念ゴールデンレース(浜松)

【略歴】


森泉宏一(もりいずみ・こういち)
1984年5月8日生まれ
東京都出身 広島県・富山県育ち

父親の影響もあり、学生時代は野球に打ち込む
25歳の時、ボートレースで公営競技実況デビュー
2017年4月から伊勢崎オートでオートレース実況を始める
公営競技実況の他、プロアマの野球実況
さらにはイベントや展示会の司会
広告モデルや話し方教室講師などでも活動
野球好きの選手からの誘いもあり、
伊勢崎オートの野球チーム「キラッツ」に入部
しかし、デビュー戦において投手で二桁失点を喫する
その為に最近、オートレース界隈でその実力が疑われている
某選手からの「投げるスタミナがあるだけで助かっている」
という慰めの言葉が唯一の救い

実況天国

森泉宏一

生まれは東京、育ちは広島、富山。学生時代に喋りの仕事を志し、2009年にボートレース実況でアナウンサーデビュー。2017年からはオートレース実況も始める。現在はYouTube配信番組などの出演も多く、「チャリロト劇場 燃えろ!!オートレース」出演時はMCも務める。パーフェクタナビでは「森泉宏一の実況天国」コラム連載中。プライベートでは2022年に年間100本の万車券的中を達成。試走タイムが出ない選手や逃げが得意の選手を好む傾向にある。公営競技を含めた日々の仕事の様子などを投稿している「森泉宏一のモーリーチャンネル」も絶賛更新中。

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