2020/02/04 (火) 17:46
みなさん、こんにちは!
諸事情により携帯電話を持たずして、2日程、過ごしていました。
私が携帯電話を初めて持ったのは中学2年生の時。“初ケータイ”は懐かしいかなツーカーでした。そこからJ-PHONE、ボーダフォンを経由して、ドコモユーザーとなり、それ以来、ガラケーを愛していましたが、25歳くらいの時に遅ればせながらスマホデビュー。そして、今日に至ります。ただ、実家暮らしだった高校生の頃までは携帯電話を持っていても当時は電話代もまだ高く、友人と夜長電話をする時はもっぱら家の電話を使っていたので、よく親に怒られたものです。
と、携帯電話を持ち始めてから15年以上が経つ訳ですが、自分の中ではそこまで依存しているとは思っていませんでした。ですけれども、先日、スマホを紛失したと思った時は個人情報の漏洩や再発行の手続きの面倒さを想像し、焦りましたが、所在が分かれば一安心。幸いパソコンは手元にありましたし、回線を持っていなくても、今の時代はちょっと歩けばフリーWi-Fiを見つけることができます。はい、スマホがなくても、そこまで不自由しないと思っていました。
そして、もう一つ。不自由しないと、思った理由があります。告白しますと、最近、競輪と距離を置いていたのです……。競輪の楽しさを伝えるべく、日々、競輪関係の仕事をし、車券を買っていましたが、昨年からの負けが許容範囲を超え続けた結果、競輪を少し……いや、けっこう嫌いになっていました。『下手な鉄砲、数打ちゃ当たる』と、言いますが、競輪ハンター(正確に、女性名詞はハントレスなのですが)の木三原さくらはこの数ヶ月、打っても、打っても当たりませんでした!!毎日、競輪投票に勤しんでも、会心の的中がなく、負債だけが増えていく日々がほとほと嫌になり、ついに私は競輪を当てたいのか?ただ打ちたい(お金を賭けたい)だけなのか?分からなくなってしまっていたのです。
今までは暇さえあればスマホで出走表を見ていました。乗換案内を開こうと思っていたのに、スマホを起動すると、無意識に指が投票サイトを開いてしまう……。いつでも、どこでも競輪を楽しめる便利な時代に生まれたが故に、ある意味では『競輪依存症』だった私。しかし、出走表を見たら買いたくなってしまうのに「どうせ買っても当たらない」なんて思ってしまう負のスパイラルに落ちていました。もう競輪を見たくないし、スマホをなくしたことがキッカケで、このまま競輪を見なくなって、競輪から足を洗うことになってしまうのかなとも思ったり。割とネガティブなので、落ち込む時は大体、こんな感じで落ち込むところまで落ち込みます。
「もう私、競輪とサヨナラするの……」
そんな思いをコッソリ抱きながら、いつもの競輪仲間に会いにいき、勝っても、負けても楽しそうに競輪の話題で盛り上がっている姿を見ていました。すると、なんだか心がウズウズ。
「ま、そんなにあなたが差し目と言うのならば差し目の2車単を100円だけ、お付き合いしてあげましょう」という気持ちでWi-Fiを探して、パソコンをネットに繋げて、いそいそと競輪投票。
なんだか心がソワソワ。お付き合いだし、100円だし、軽い気持ちで、少し冷ややかにレースを見ていると……。
「差し目どころか、離れとるやないかーい!」
「ねぇ、ちょっと!誰?肥後さん、絶対に差すって、言ったの!?」
「返せ!私の100えーーーーーーーーーーんっ!!!!!」
はい、正直に言います。メチャメチャ楽しかった!あんなに落ち込んで悩んでいたのは一体、何だったの?というくらい100円でワイワイして、レースの前も後もズーッと、競輪談義に花が咲く。私、やっぱり競輪が好き。乾いた大地が一滴の雫で潤っていくように、私の中で競輪を楽しむ気持ちがみるみる溢れてきました。
以前のコラムにも『ギャンブルは孤独なもの』と、書きましたが、逆に、人と人とを繋ぐ要素もあります。同じレースを見て、思い出を共有。当たっても、外れてもそこに繋がりができていく。競輪を通して、たくさんの豊かな出会いがあったことに心が離れかけたからこそ気付くことができました。
これから先、また、競輪を嫌になってしまうことはあるかも知れません。恋だって素敵なことばかりではないですからね。でも、競輪を一緒に楽しめる仲間がいる限り、私が競輪を止めることはないのだろうと、改めて確信しました。
木三原さくら(きみはら・さくら)
1989年3月28日生 岐阜県出身
2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている
木三原さくら
2013年夏に松戸競輪場で ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。 以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。 番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。 好きな選手のタイプは徹底先行! 好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。 “おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。