体調不良で約1か月半ぶりの実戦となる伊藤慶太郎。宇都宮バンクはA級時代に好走し続けており、今開催も予選のメインに抜擢された。

「体調を崩してしまって久々の実戦だが、2週間ほど練習はできました。乗った感じは以前と変わらなかったので、これがレースになるとどうか…。まずは1走してからですね」とやや不安な表情を浮かべた。

　そんな伊藤は丸刈りになっており、始め検車場に現れたときは誰だが分からなかった。
「気合を入れ直す意味で丸刈りにしてきました。自分はずっと野球をやっていたのでどちらかと言うとこっちの方がしっくりくるというかこれが普通」と笑顔で話してくれた。

　初日はこの伊藤にレジェンド神山雄一郎が後ろを回る。「神山さんとの連係は多分初めて。やっぱり緊張はしますね。しっかりラインで決まる走りをします」と気合をいれた。

　地元の神山は明日(初日)が54歳の誕生日。別線には先行主体の望月一成がいるが、脚を確かめる意味でも伊藤は先行勝負か。その頑張りに応えて神山が衰えぬ差し脚を伸ばす車券を筆者は買おうと思う。(アオケイ・松野記者)