2022/03/30(水) 09:00 0 2
中田雄喜が完全に追い込みの戦法に舵を切ったのは丁度一年前のいわき平。今回と同じ阿部道杯だった。当時も意識的にバック数を減らしてはいたが、番組はまだまだ自力型としての扱い。しかし、準決(2021年3月6日)では、成田和也の前で駆ける選択肢もあったが自力では戦えないと後ろを志願。成田が先行1車の番手で競るレースだった。
「あの時に成田さんの前を回って引き出すような走りをしていたら今もズルズルしていたかも知れないですね」とターニングポイントになったレースを振り返る。
前検日には「感じはいいけどもう少し。展開が向けばいいけど、後方になった時でも3着までに入る対応がまだまだ。(佐藤)慎太郎さんのように判断早くリカバリーできるのが理想」と話していたが、初日の判断は早かった。目標とする真船圭一郎が不発と見るや1センターで真船の内に入って直線強襲。
「もともと地脚ではないし先行は向いていなかった。コースを探したりするのが楽しいし、こういう勝ち方は気持ちが良い」と今が性に合っているようだ。
今節の特選レースでも成田が番手ジカで勝負していたのだが、そういう番組だったらどうするか尋ねてみると「成田さんぐらいの点数を持てれば考えが変わるかも知れないけど、今のところは…。性格もありますしね。今は点数を上げる時だと思っている」と温厚な中田らしい返答。
直近の12場所は1着8回、2着3回、3着14回、着外11回。後方から突っ込んで3着! そんな形で車券に貢献する機会は多そうだ。(アオケイ・市川記者)