2022/03/06(日) 21:00 0 1
超ビッグネームの新田康仁が失格の影響でA級に降格。誰もが知るタイトルに最も近い男の一人だった。
これは何度も書いてきたが、新田の全盛時代に郡司浩平がいたら、間違いなくタイトルホルダーになっていた。これも、生きた時代が悪く、新田自身も苦笑いしながら認めている。降級後の成績は5場所走り、優勝は名古屋開催の1回だけ。もっとシビアに攻めれば優勝の展開もあったし、前に踏むより、横に仕事をすると言う、今の競輪に合わせた結果。新田クラスの大物なら番手捲りでも、非難は浴びないと思うが、そう言う時代でもないのだろう。
同県の菅原裕太、志佐明、坂木田雄介らに前を託す。菅原は昨年末の当地で練習仲間の渡邊颯太を使い優勝。後ろは師匠の柏木伸介だったし、最高の思い出になっている。今期は2月の西武園でも完全優勝し、新田を振り切る展開も考えられる。
北日本は猪狩祐樹と小酒大勇の福島コンビが中心。小酒はドームの1月開催を走っているが3日間目標不在で不運だった。それでも最終日の一般戦は鋭い捲りを見せている。
関東は東京の磯川勝裕と内藤高裕が人気になる。磯川はS級時代からドームが得意で高い連対率を誇る。
2班の栃木コンビの中村隆生と宗景祐樹は予選スタートになるが、決勝でのワンツーも可能だ。中村は日々成長しており、宗景も番手仕事人で名前を売っている。
チャレンジはデビューが遅れた邊見光輝が2月開催の小田原で完全優勝。今節は同期不在だし、優勝候補の筆頭だ。
2月開催では結果を出せなかった門脇翼だが、前回は強い新人が多い開催だった。ここは邊見との連係も十分考えられる。
地元の三木翔太、GI覇者の出口眞浩、前橋ダービーで表彰台に立っている藤田和彦は普段よりモチベーションが高い。(町田洋一)