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【全日本選抜競輪】周りの選手、そして父親に感謝の気持ちを伝えたい武藤龍生

2022/02/19(土) 16:45 0 3

20日に取手競輪「第37回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)」が初日を迎える。一次予選7Rに出走予定の武藤龍生に話を聞いた。

常に周りへの気遣いを忘れない武藤龍生

 前走の大垣では久しぶりの優勝を完全優勝で飾った武藤は「ダッシュ戦が得意な坂井(洋)君が決勝では2周から押さえて駆けてくれましたからね。その分、展開が凄い向いたし余裕を持って差し切れました。本当に坂井君のおかげ。それに一緒の参加だった先輩の工藤考生さんから自転車を診てもらったのも大きい。その前の立川ではセッティングが中途半端だなっていう感触があったんですが、工藤考生さんに実際に乗ってもらって変えた方が良いとアドバイスをもらったんですよ。それで元のセッティングに戻してみたら、自転車との一体感が出てバッチリでした」と目標選手、そして同県先輩へ感謝の気持ちを語る。

 その感謝の気持ちは更に、師匠でもあり父親でもある武藤嘉伸にも向けられた。
「毎回、競走が終わると親父がそのレースの反省点とかアドバイスをしてくれるんですよ。今回も初日から自分の走りをしっかり見ていてくれていると思う。そのアドバイスがあったから、自分もGIに出場できる選手になったんだと思います」

 その武藤嘉伸はもう54才となるが、まだまだ現役の選手として活躍。
 父親愛について語る武藤の話は止まらず「たしかに親父の着を見ると厳しいものがあるけど、自分があの年で同じことをしようとしたら、やっぱりキツい。見た目よりも凄いことをやってのけている姿を見せてもらっています。その親父の凄いレースを自分も見ているから、これだけ頑張れている。本当に親父にも感謝です」と常に周囲への感謝の気持ちを忘れない好青年。

 一次予選については「森田(優弥)も調子が良さそうだし、柿澤(大貴)さんが3番手を固めてくれると気持ち良く言ってくれたのもありがたいですよね。柿澤さんの信頼に応えられるように、自分の位置で役割をしっかり果たしたい」。

 勝負の世界に身を置けば、誰しも“俺が俺が”という気持ちが出てくるものだが、武藤は常に周囲の人に気遣いを忘れない。この姿勢がさらに周りから愛される要因なんだろう。(アオケイ・渡辺記者)


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