2021/12/14(火) 20:00 0 1
今のレース形態だと、ジカで番手勝負するのは、あまり旨味がない。魅せる走りで自分を売るための道具とも言える。A級の若手マーカーでジカで競っているのは尾形鉄馬ぐらいだ。
「マーク選手になると決めた時からの自分のポリシー。人それぞれ考えがあるから強要は出来ないし、これが正解ではないかもしれない」。
勝っても負けても、今の走りは共感が持てる。来期のS級でも、スタイルは崩さないそうだ。成績を見ると12場所で15回のスタート回数。1番車でもS取りが苦手な選手がいるし、これは、ひとつの武器。
引退した親父さんもスタート名人だったし、前を取り、来た方の番手で勝負するのを得意にしていた。
「これは親父の血を引いたのかも。ダッシュが良いからスタートを取れる訳ではない。コツがあるし、企業秘密です(笑)」。
競馬でも、ゲートが開いた瞬間に馬を出す、スタート名人の騎手がいる。今後もぶれない走りで、自分の地位を築いていく。(町田洋一)