特選9Rの近畿勢は佐山寛明と古賀勝大に中澤。両自力型の並びに注目が集まる中、早々とコメントを出したのは中澤だった。

「佐山が自力でやろうが、古賀に付こうがどのみちオレは佐山の後ろ。練習で奈良に入る機会も多くて練習もよくしている。それにレースで何回も世話になったしね。古賀君とはまだ連係がないから。それだけのことですよ」。

　結局、佐山が「競輪人生で初めて人の後ろを回る」といい古賀の番手を主張したことでライン3車となった。

　中澤と言えば11月の奈良(WINTICKET杯)で久しぶりのVを飾った。内容も抜群で初日特選は、まさかのまくりが飛び出した。「あの位置にいてもと思って外を踏んでみた。3着ぐらいに残れればいいと思ったら行きました(笑)。決勝もエエ配当だったんやないですか。ただ、初日も決勝もだけど90点ぐらいの自力の子がメインだったから何とかなった。今回いる宮崎(大空)君みたいな95点クラスの選手がいたらもうきつい。実際に前回の松山なんかはそうでしたから」。

　それでも、若手機動型を相手に54歳のオジサンが颯爽とまくってしまう姿を見ると胸が熱くなる。(netkeirin特派員)