今回の大西祐は気持ちが入っている。弟子の北野佑汰と、ガールズの佐伯智恵と同じ開催だからだ。大西自身、温厚な性格で、どちらかと言えば争い事は好きでない。

「僕の欠点はレースになると“萎縮する事”。練習の3割ぐらいしか出せていない。いつもネガティブに考えてしまうので、強気な性格の人が羨ましい。」予選は失格があり繰り上がりで3着。２分戦で超スプリント状態に持ち込み、テクニックのある先行を魅せた。

「選手になって14年、やっと先行の仕方が分かった(笑)」。北野はA級予選で２着、佐伯も予選を1着でクリア。

「自分は独身だし、あの２人の活躍は超嬉しい。ガールズの競走得点の倍がS級の点数だと思っている。佐伯は52点あるから男子だと104点。それが丁度、SIの点数。次はS班の点数を取れる様にアドバイスしているし、五輪仕様のフレームも買うように言いました」。今節は、この3人に注目したい。(町田洋一)