2025/11/04(火) 21:42 0 0
8月にS級特昇を果たすと、持ち味であるけれん味のない積極先行で名前を売っている。ここも戦前の評価は高く河野通孝を背にした押し切りが2車単の1番人気。いつものように期待を背負って挑んだが、この日は様相が違った。
前で受け木村佑来を突っ張ったまでは想定通り。だが、そこから思いのほか踏み上がらず、瞬く間に木村にまくられてしまった。結果は5着と予選で敗退。スイッチした河野が辛うじて3着に食い込み準決へ進出したが、悔いの残る一戦だった。
敗因は体調不良明けの影響が大きかった。今回は復帰戦で、前検日から「お腹の調子が悪くて体重が3キロ落ちたんです。生活する分には何ともないけど、自転車に乗ると感覚がイマイチ。体幹が抜けた感じがある」と一息の感を訴えていたが、そんな不安がレースに直結してしまった。
「ケツを上げたとき、いつもと踏み上がり方が違ったので出られちゃうな、と。弱すぎてビックリ。突っ張った相手にまくられてしまっては…」と肩を落とした。
それでも行きっぷりの良さは誰もが認めるところ。いつまでも引きずり、落ち込んでいるヒマはない。
「残り2日間、しっかりバックを取ります! 帰ったら、もう練習、練習で力を取り戻したい」と前を向いた。決意は間違いなく、残り2走をどのように修正を施して挑むか、要注目だ。(netkeirin特派員)