2025/10/02(木) 18:30 0 1
ここは大利航平、原井剣也との3分戦。打鐘から出切るとノラリクラリとペースに持ち込み別線に反撃のスキを与えず力強く踏み切った。結果は番手の相澤政宏に交されたものの2着に逃げ粘り準決へ勝ち上がった。「まさにタヌキ先行でした。今のスピード競輪に合わない古いやつです」とベテランらしいテクニカル駆けで別線を封じた。
武雄バンクは2022年9月に完全Vを挙げるなど当地は抜群の相性を誇る。「S級のときもほとんど決勝を外していないし武雄はなぜか力を発揮できるんです」と肌合いの良さを強調した。
さらに今回は身近に頼れる存在がいるのも大きな力となる。それは同県の渡部幸訓だ。同学年で高校時代からの付き合いといい、緑川は常に背中を追いかけていた。
「あっちは高校時代から強くて雲の上の存在でした。研究熱心でずっと努力の人。そしてポジティブ。僕は練習、練習って乗り込み一本の勢い重視のタイプだから真逆で。選手になってからもずっと刺激をもらっています。久しぶりに会えました」とレース外でも充実した時間を過ごせている。2日目の準決3Rは同県の宇佐見裕輝に任され責任感が増す。初日の勢いをそのままに力強く駆け抜けて決勝への切符をゲットする。(netkeirin特派員)