2025/09/09(火) 12:00 0 8
優勝賞金はGIIながら2900万円。ひと昔前のGIと同額以上で、選手にとっては大きな目標となる。前年覇者・眞杉匠は今月斡旋停止、松浦悠士は負傷欠場となったが、その他のS班のメンバーは勢ぞろい。推薦で選ばれたのは吉田拓矢、南修二、そして地元の小森貴大。今大会の特徴は二次予選まで自動番組。思わぬラインが組まれる一方、大物同士の潰し合いも考えられる。ただし勝ち上がりは比較的緩やかで、まずは初日の顔合わせから注目だ。
すでにグランプリ出場を決めているのは吉田拓矢、脇本雄太、寺崎浩平。さらに古性優作、郡司浩平、眞杉匠も賞金で当確。7位には6900万円の深谷知広、8位に6000万円の南修二、9位に5700万円の浅井康太、10位に5600万円の新山響平が続き、激しい賞金争いが繰り広げられている。
優勝候補の筆頭は、もちろん地元の脇本雄太。誰よりも“地元愛”が強く、モチベーションは高い。競輪的なドラマを描けば、函館オールスター(GI)の恩返しで寺崎浩平が早めに仕掛ける。
3番手も古性優作が固めて鉄壁な布陣。ここまでに古性も落車の影響が薄まりつつあるだろう。決勝で近畿勢が大挙進出する展開なら、古性に南修二がマークして別線も考えられる。
北日本は新山響平が主役で、ナショナルチームの中野慎詞の仕上がりが鍵を握る。後ろを固める菅田壱道、佐藤慎太郎、成田和也、和田圭らは安定感十分。
関東は吉田拓矢を軸に、坂井洋、佐々木悠葵、森田優弥、小林泰正と機動型が豊富。マーク屋の武藤龍生もいて布陣は整う。眞杉の不在は痛いが、結束力を示したい。
南関は郡司浩平、深谷知広、松井宏佑と、近畿に匹敵する実力ライン。すでにGP出場を決めている郡司が、深谷のために、一肌脱ぐ場面もありそうだ。
中部は山口拳矢と浅井康太が中心。戦力的にはやや見劣るが、自動番組の恩恵でチャンスが巡る可能性もある。
犬伏湧也、太田海也と力自慢も揃っており、いつタイトルを獲っても不思議ではない。松本貴治も番手戦なら信頼度できる。
九州は嘉永泰斗と荒井崇博。嘉永は岐阜記念初日特選で、犬伏の先行を9番手から単騎で捲り切った。混戦になれば、一撃の破壊力に期待できる。