2025/10/26(日) 18:35 0 3
6月の落車で左の肩鎖関節を脱臼、8月には右の肩鎖関節を脱臼し、16日の別府から戦線復帰した石井寛子。
「左は15年前にもやっていたので左は放置でよかったけど、右は痛すぎて手術。全身の擦過傷もひどかったですね。肩にはチタンのワイヤーが入っています。鎖骨と肩甲骨が外れている状態なので、今はそれをくっつけているとき。練習はできないこともあるが、無理をするとまた取れちゃうので、そのせめぎ合い。3か月ぐらいすれば筋肉が付いてくるので」
前走の復帰戦は1着、1着、2着、6着。
「復帰して感覚を取り戻せたので、走って良かったと思っている。痛みはあったけど、走れるまでにはなった。これだけのケガをしたので、今の身体でできることをしたい。復帰戦は意外に走れたし、やっぱり1着が取りたいので」
グランプリ出場へは競輪祭女子王座戦の優勝が条件となりそうだが、焦りはない。
「競輪祭やグランプリも大事だけど、今の状態で頑張って行けるか。GIは決勝に乗れていないので打開したいけど、まずは自分と向き合って。80歳までやるので(現状にも)何とも思ってないですよ(笑)」
完調時と比べての現在の状態を問うと、意外な答えが返ってきた。
「今が一番良いと思っています。今日の指定練習は良かった。何て言うんですかね。過去に戻りたくはないので」
痛みと向き合いながらも、前を向く。石井寛子は、今この瞬間にこそ価値を見出している。(アオケイ・市川記者)