アプリ限定 2025/09/09(火) 12:00 0 13
2025年の戦いも終盤戦。残るGIは 「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」「朝日新聞社杯競輪祭」の2つ。12日からは「共同通信社杯競輪(GII)」がスタートする。グランプリ切符を争う選手にとっては、ここでの賞金積み増しは大きく、注目される戦いとなる。
ここまで、GIウィナーは脇本雄太、吉田拓矢、寺崎浩平の3名。本企画では、この3名に加え、賞金上位を争う有力選手たちのここまでの戦いぶりとメモリアルショットを前後編でお届け。前編では、脇本雄太、古性優作、吉田拓矢、眞杉匠、寺崎浩平の5選手を取り上げる。
▶共同通信社杯競輪特集
賞金ランキング4位・グランプリ出場確定
読売新聞社杯全日本選抜競輪(豊橋GI・2/21〜24)、高松宮記念杯競輪(岸和田GI・6/17〜22)優勝
2月「全日本選抜競輪(GI)」を制し、GI全6冠の“グランドスラム”のみならず“グランプリスラム※”を達成。さらに6月「高松宮記念杯競輪(GI)」は、5走全て1着の完全V。2025年は序盤から最強ぶりを見せつけた輪界のスター。8月の「オールスター競輪(GI)」決勝では、近畿4車ラインを引っ張り、同県の後輩・寺崎浩平のGI初Vに貢献した。
脇本雄太GI優勝歴
※全GI優勝とKEIRINグランプリ優勝。GI6冠でKEIRINグランプリを優勝している“グランプリスラム”は脇本のみ
賞金ランキング2位
ウィナーズカップ(伊東温泉GII・3/20〜23)優勝
ビッグは3月「ウィナーズカップ(GII)」をオール連対で制した。GIは4戦全て決勝入りし、着外は1回のみ。さすがの安定感だが、昨年GI2回とグランプリを制した絶対王者の戦績としては物足りない。GIIIは2回決勝進出を逃し、7月「サマーナイトフェスティバル(GII)」は準決勝で落車の不運もあった。8月、ファン投票1位で臨んだ「オールスター競輪(GI)」は、肩を手術後約2週間での参戦で初日8着。しかし王者は、どん底から驚異の勝負強さを発揮する。1走ごとに着を上げて勝ち進み、決勝は近畿で確定板独占の準V。いよいよ2025年の終盤戦、輪界最強の本領発揮なるか。
オールスター準Vの古性優作「悔しいけどめちゃくちゃうれしい」
賞金ランキング1位・グランプリ出場確定
日本選手権競輪(名古屋GI・4/29〜5/4)優勝
5月の「日本選手権競輪(GI)」を制した吉田拓矢は4年ぶり2度目のGI獲得。2021年に「朝日新聞社杯競輪祭(GI)」を制した後は「良い事の方が少なかった」と優勝インタビューで語っているだけに、同地区の眞杉匠とのワンツーには格別な思いもあったようだ。
なお「共同通信社杯競輪(GII)」は、共同通信社による推薦選手として出場。
賞金ランキング3位
サマーナイトフェスティバル(玉野GII・7/18〜21) 優勝
決勝で吉田拓矢とワンツーを決め「サマーナイトフェスティバル(GII)」を制し、“夜王”の地位を防衛。2025年のビッグは「日本選手権競輪(GI)」「ウィナーズカップ(GII)」で決勝2着、「サマーナイトフェスティバル(GII)」で優勝と、S班としての実力をしっかり発揮している。年末のグランプリ出場はほぼ確実と言えそうだが、終盤戦でさらなる活躍に期待。
なお、今回の「共同通信社杯競輪(GII)」は不出場。
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賞金ランキング5位・グランプリ出場確定
オールスター競輪(函館GI・8/12〜17) 優勝
2月「全日本選抜競輪(GI)」は同県の先輩・脇本雄太と連独占の準V。6月「高松宮杯記念杯競輪(GI)」でも脇本の優勝に貢献した寺崎が、8月「オールスター競輪」で悲願のGI覇者となった。決勝は、脇本-寺崎-古性-南で近畿4車結束。最終バックから自力発進した寺崎は、古性-南と確定板を独占。盤石のレースで別線につけ入るスキを与えなかった。強さに磨きをかけたタイトルホルダーが、終盤戦も近畿軍団の先陣を切る。